たまには人様の役にたつことを書きたいと思い立ったフジイです。こんにちは。
本当はWebのことは超素人なんだけど、EC関係のことを書くとアクセスが増えて微妙に嬉しいので、今日はVISAデビットの仕組みとECサイトが気をつけなきゃいけない点を書いてみますね。。。
そもそもデビットって何よ?
銀行のキャッシュカード (クレジットではなくキャッシュカード) を使って店頭で決済すると、口座から即時引き落としがかかるデビット機能、つかったことありますか?
クレジットと違って口座残高分しか使えないわけですが、クレジットっていうのは極端に言えば借金なわけです。
デビットだと自分のお金を使えるという点と、現金を持ち歩かなくて良いという点がメリットですよね。
まあ、ぼくは使いませんけどw

Photo by veintecerodos (flickr.com)
え?VISAデビット?
んで、VISA加盟店で使えるVISAデビットとかいうものがあるのはご存知でしょうか?
これは、キャッシュカードでのデビットと同じく、口座から即時引き落としがかかるVISAカード。
VISAデビットは、クレジットカードではありません。お買い物の際にお客さまの口座から引き落とす新しい決済システムを搭載したカードです。口座残高の範囲内でスマートに出費をコントロールできるので、クレジットカードのように使い過ぎる心配がありません。
これはVISAのクレジットカードとして発行されているので、VISAカードの使えるお店なら使えます。
詳しい人でなければ見た目だけでは普通のVISAカードとVISAデビットを見分けることはできないので、お店では普通のVISAカードと同じ扱いをするのです。
お店の人は普通のクレジットカードだと思っていても、その実デビットとして即時引落しがかかるので、カードの持ち主としては使いすぎる心配がなく、VISAカードを持てるのです・・・っていうか、コンビニATMでおろせばいいだけだから、わざわざカードで払う必要ないんだけどねw
メリットとしては手数料とお金をおろす手間がないくらいかなあ。
ECサイトはVISAデビットが考慮されていない
いや、むしろ逆か。
「VISAデビットはECを考慮していない」と言うべきかな。
普通のクレジットカードの場合は、ショッピング与信枠があいているかやカードが利用可能な状態であるかを確認するための「オーソリ(authori)」という処理をします。
これは、あくまでも与信枠の確保であって、オーソリだけで請求がいくことはない。
ショップが売上げを確定する売上処理を行うことによって、請求額が確定するわけで、売上処理がされなければ口座からお金が引き落とされることはないわけです。
VISAデビットの仕組みはショップ側からすれば非常に恐ろしいものなのです。
オーソリ処理されると、その時点で口座からいきなりお金が引き落とされるのだ!
発行銀行によって仕様が少し違うんだけど、本当に引き落とされいるわけではなく、実際は買い物した金額がロックされているだけなのだが、カードの持ち主からすれば、口座から引き落とされているようにしか見えないし、見分けはつかない。
ショップを運営している人ならわかると思いますが、普通のクレジットカードでのオーソリなら、与信枠を確保しているだけなので、売上処理の前なら金額変更やキャンセルがあっても問題がおきることはない。
自社製品とか在庫確保してあるものを販売しているECサイトなら問題ないかもしれないけど、注文が入ってから手配をするようなタイプのショップだと、「ご注文いただいた3点のうち1点は納期が1ヶ月かかります」なんてことが日常的に発生しているはず。
・・・その1点だけキャンセルされたり、金額が違う別の商品に変更されたりした場合・・・VISAデビットでは恐ろしいことがおこるのです。
クレジットカードの仕組みとして、金額変更の場合でも取り消し処理と新規のオーソリが走っています。
わかりやすく言うと、、、例として10000円の買い物をして、それを次の日に15000円に変更する場合。
(1). 1日目に10000円のオーソリ処理
(2). 2日目には10000円のキャンセル(取り消し処理)
(3). キャンセルと同時に15000円のオーソリ処理
普通のクレジットカードの場合は、すべてオーソリ処理のため請求にのることはないわけですよ。
(15000円を売上確定の処理したら15000円の請求があるけど)
しかーし、恐ろしきはVISAデビット。
(1). 10000円のオーソリがかかった時点で、10000円の即時引落し(に見える)
(2). 10000円の取消しがかかっても、10000円は即時には返ってこない!
(3). 15000円のオーソリによって(残高があれば)15000円引き落し(に見える)
そう、引落しは即時なのに、キャンセルの返金は即時ではないのです!!
今、もっとも出回っているイーバンクマネーカードの場合、返金は45日後らしいです。
カードの持ち主がカスタマーサービスに言うと1週間くらいで返金されるらしいですが、45日ってふざけてますよね。。。
※フジイが知る最新の情報では45日でしたが、もしかしたら今は少し短くなっているかも。
もちろん結果としてはショップ側に「2重引落しだ!」とか「キャンセルしたのに返金されない!」などの激しい苦情をいただいてしまうことになるのです。
(どちらもオーソリで即時引落し、返金は即時でないことが原因で、カード発行銀行のシステム上の問題)
普通の感覚で言えばクレジットカード使って2重に引き落とされたら、二度とそのショップ使いませんよねぇ?
もちろんショップのせいではないのですけどね・・・。

Photo by dahnielson (flickr.com)
VISAデビットって、そんなに出回ってるの?
YES!
なんとイーバンクの口座を作ったらVISAデビットカードが発行されるため、大量に出回っています。
スルガ銀行も発行していますので、二行あわせると、かなりの発行量があるのです。
しかもネットで買い物する人だからイーバンク率も高くなるのは当然・・・。
恐ろしいのは、カードの持ち主がVISAデビットの仕組みを理解していない(普通のカードだと思っている)ことが多いということです。ひえー
と、いうわけで、決済システムはもちろん、ECやっている人は業務フローまでVISAデビットを考慮していないと酷い目にあうのですよ。
どうすればいいの?
えーとね、基本的にはクレジット決済画面に「スルガ銀行やイーバンク発行のVISAカードの方は・・・」とか注意の文言を入れるのが良いと思います。
決済モジュールとか使って、自前で決済まわりのシステムを実装している場合は、スルガ銀行とイーバンク発行のカードかどうかをカード番号の最初の6桁(銀行識別番号)を使って識別して、キャンセルとか金額変更が入るときに「お客様にVISAデビットの金額変更についてお知らせメールを送る」などの処理を入れるのも手ですね。力技だけど。
(binについて書きました:2009/09/02追記)
あと、キャンセルの処理を走らせずにオーソリ時効(国内発行カードは60日)を待つようなシステムにしていると、返金まで105日とかかかるかもしれない(試したことない)ので、ちゃんとキャンセルが走るシステムにするか、経理担当の人が泣きながら全件キャンセルしてください。。。
ただ、銀行識別番号が変更されたりすることはないと思うけど、同じ銀行識別番号でVISAデビットではない普通のVISAカードとか発行されるとトラブルになりそうなので、自分でメンテナンスするのでなければ注意書きに留めておくのが安全だと思いまふ。
・・・ってことで、あまり対策らしい対策じゃないんだけれども、ECの決済を見る担当者(Web担がやるのか、経理の人がやるのかは会社によるだろけども)は、VISAデビットの仕組みを知っているだけでトラブル対処が少しは楽になるのではないかと思います。

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