断るのもプロ  [発注者ネタ]


ぼくのブログ唯一と言っていい爆裂なアクセス数を記録した大ヒット 『論点ちがうよ、web屋さんたちぃ~!! というWeb製作の発注に関するエントリがあるのですが、最近また面白い経験をしましたので、Web発注ネタを書きます。



大手ではないけれど、それなりの実績と名前のある某社にRFP(発注側がこんなのを発注したいですって提出する書類)を出して提案依頼をしたんですね。

そしたら、『やろうと思えばできますが、当社の強みが活かせない案件ですので、今回は辞退させてほしいです』という返答がきました。


わー、プロですね。


仕事の依頼すべてに「できます・やります」って無責任に答えるのではなく、自社の強みが活かせて、クライアントにメリットがある仕事ができる、自信をもって取り組める案件を受るというスタンスだったので、好印象でした。
今回は発注しないけど、次回なにかあればここに頼みたいな・・・って思ったくらい。

仕事の依頼に対して、あえて『できません』って言うことができる企業って立派だと思うよ、マジで。



ちょっと前にヨドバシカメラのサイトリニューアルでトラブった事件があったWeb製作系のブログ界隈で話題になったことがあるんだけど、その時に「発注ミス」という意見を書いているブログや はてブ コメントが気になったんですよね。

別に間違っているとは思わないけど、発注側からすれば、たいていの会社から発注時に『プロですので大丈夫です』って言われるわけで、よっぽど怪しげでなければ(ある程度)相手の『できます』とか『大丈夫です』を信用せざるを得ないんじゃないかな。。。

これはWeb製作に限った話じゃなく、仕事を請け負う側は、無責任に「できます」とか「やります」って言うべきじゃないと思うんだよね。

特にシステム開発系なんて、似たものの経験があるかないかとかで生産性が凄い違うんだから、気軽に『何でもできます』とか言うべきではないと思う。


あ、誤解されないように書いておきますが、自信のあるものでなければ請け負うなという意味ではなく、責任を持ちましょうって意味ですよ。あまり変にとらないよーに。
それと、ヨドバシのサイトリニューアルを担当した会社さんが無責任だったかどうかは、ぼくは知りません。あくまで、発注ミスって意見に対してだけ欠いてますので、あしからず。