「こんなんじゃ商売の神様が逃げちまうよ」




みなさん、静かなオフィスは好きですか?
なんとなくですけど、オフィスは静かな方が集中できて好きって人が多いような気がしますね。


僕は一緒に仕事してくれているチームメンバーに、いつも雑談推奨!ガヤガヤしてて活気あるオフィスにしてほしいって言っています。


あ、意外とね、ガヤガヤしてると集中できないって人でもすぐに慣れるもんですよ。
それどころか僕の経験上、生産性は上がります。本当だよ。


静かに集中する時もあるけど、ずっとその状態だと逆に生産性って落ちるんですよね。
ガヤガヤに慣れると、仕事してて疲れにくくなるし、チームワークも発揮しやすくなるし。

そもそも、ある程度の人数がいるチームだったら「あの件どうする?」とか「○○の件の進捗は・・・」なんていう会話が飛び交うはずなんだから、静かなオフィスになんてなるはずがないんですよ。

程度にもよるけど日常的に静かなのってマズくないですか?

なのに、「静か職場」とか「黙って仕事をすること」とかって良いことって捉えられてる気がするんですよね。僕にはそれが良いことには思えないんですけども。



「雑談推奨」っていう方針だって、手が止まらないこと・生産性が落ちないことが前提。
チームのメンバーには生産性やスピードを落とさずに周りの人が何をしているのか見たり、雑談したりする余裕をもつようにしてもらっている。
これは割と大事にしていることのひとつなんだけど、それくらい余裕がある状態が生産性が一番高い状態だと考えているんだよね。
黙って机にかじりついている状態って短時間はいいけど、長く続くと本人は仕事した気になっているだけで、生産性が落ちていることが多い(高速道路で車の長時間運転をしている人が疲れて周りを見る余裕がなくなっている状態を思い浮かべてほしい)

自分たちが周りを見る余裕をもてているかどうか測る意味でも「雑談推奨」はすごく効果があると思っている。

チームメンバーは生真面目な人が多いもんで集中しすぎて生産性落としちゃう(本人は集中しているつもりだから生産性落ちてるのに仕事した気になっちゃう)ことが多くって、そのたびに僕は「雑談しながらやってね」って言うはめになるわけだ。



まあ、ある意味、日常的にワールドカフェ的な空間というか文化というか、そういうものがある状態にしたいわけですよ。

ワールドカフェっていうのは、おおざっぱに説明すると『堅い会議よりも喫煙スペースでタバコを吸っている時とか、休憩室で雑談してる時のが色々活発じゃね?』という考えのもとに、「カフェ的空間」を意図的に作り出す会議手法。



このエントリのタイトル「こんなんじゃ商売の神様が逃げちまうよ」ってのは、僕の恩師の言葉なのですが、社員の雰囲気が暗い時だとか、こぎれいではあるけれど売れる感じのしないお店を見たときなんかに、よく言っていました。

最近、僕が社内の別部署に行ったときに、あまりの静けさに思わず「おいおい、こんな活気のない職場じゃ商売の神様が逃げちまうよ」と言ってしまったんですよ。

もちろん(笑)ここでいう神ってのは宗教的な意味でなくて、場の雰囲気のことね。

鋭いパス回しをするが如く、活気あるコミュニケーションがとれている状態って、まさに商売の神様がいそうな感じしますもんね。

まだまだ、そこまでチームを作りこめてはいないんだけど、「うちには商売の神様がいるな」って常に実感できるような職場づくりをしたいものですな。