2011年2月アーカイブ

クレーム対応とホスピタリティの勉強会「カサス!」を開催しました。

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クレーム対応とホスピタリティについて考えるカスタマーサービス勉強会(前置き長い)『カサス!』を開催しました。

場所は臨海副都心の エロパレス オフィスビル「theSOHO」の618号室。
「カサス!」に会場提供してくださった小湊さんや、コピーライター・Web制作系のひとたちが10人くらい集まって「シェアオフィス兼みんなの遊び場」みたいな感じでtheSOHOを借りているそうです。シャレオツ生活ですね。



■どんなひとが参加したのか?

自分で主宰するとか始めてだったので少人数でやろうと思ったことと、大きい会議室がとれなかったというのもあって参加者は10名でした。
サポートエンジニアの方が数名、実店舗の小売業の方、BtoCのEコマースの方、不動産系の方などなど多岐に渡るものの、カスタマーコミュニケーションを真剣に考えたいと思っている方に集まっていただけた。

ほぼ全員が初対面。
webディレクター加川さんだけは別だったけど、会場提供の小湊さんも打ち合わせで1回会っただけだったので。

ATNDで募集をしたからだと思うんだけど、僕がどういう人間かに関係なく、勉強会のテーマに興味のある人が参加してくれて、正直なところ予想していたよりも真剣度は高かった。

ATNDを使ったことで、連絡がとりづらかったりと問題がないわけじゃないんだけど、ブログやTwitterだけで募集するよりもバイアスがかかっていないというか、テーマに沿った人が集まったのは発見だった。
(その筋で有名なセキュリティ勉強会のひとにご紹介いただけたのも大きかったみたい。感謝。)





■どんな勉強会だったか?

当日の様子はハッシュタグ検索で見てもらうのが一番わかりやすいかな。Togetterまとめもあるんだけど参加者承認後に公開されるみたいなので、このエントリ書いてる時点では公開されてないので、公開後にここ書き直してリンクします。


当日つかったスライドと、けっこう違うんだけど、ダイジェスト版で資料公開しておきます。
喋りの補足として使ったので、ここに書いてある文章だけで内容を判断されちゃうとアレだけど、まあ、そういう感じで見ていただけると(謎)


まあ、こんな感じで僕がしゃべりつつ、合間に参加者同士のディスカッションを入れてました。
参加者の方は物凄く活発にディスカッションされていて、ここらへんは予想を上回った真剣さだったなあ。

正直なところ、このディスカッションテーマを見てもらえるとわかると思うんだけど、「話しやすいけど正答のないテーマ」ばかりにしたんですよね。こういうコミュニケーションをとってもらうことで雰囲気とノリの良さを加速させることを目的に設計したからなんだけど、もう少し本質的なテーマでディスカッションしてもらった方がよかったなあ。







■どんなことを伝えたかったのか。

僕は、一部の例外を除くと「売る人」と「買う人」の関係性は「売る人」から変えていくべきだと思っていて、今回も「売る人が無自覚に買う人を変えたいという欲求を持ってしまうのを何とかしないとね」みたいな話をしました。

「売る人」と「買う人」の二軸ではなくて、売る人側の「企業」と「働く人」とのギャップがあって、ここは三角関係的に考えないとストレスを低減できなくて攻撃的(表面化しなくても)なやりとりになったりしてホスピタリティなんて持てないんですよね。

ザッポスとかリッツカールトンの話も結構したんだけど、「企業文化が大切」みたいな答えになっちゃうと、「現場で働く人」からはアプローチしづらくなっちゃうんで、実務の現場から変える方法とかも触れてみたりした。
企業と顧客の関係性を考えるって言っても、あくまでもカスタマーサービスとか実務として接客実務についての勉強会だからね。

面と向かってけなす人は少ないだろうから、まあ「良かったです」って言われて普通くらいの評価だと思うんだけど「色々、考えさせられた」とか「ブログに書いたら1エントリにまとまらない」って言っていただけたのは、やって良かったなと思えました。
もちろん100点ではないから、ブラッシュアップしていきますけども。

ソフトウェアサポートや、BtoBサービスサポート系の方が多かったので、無形のサービスに対しての例題にした方が良かったかなというのは反省点。





■で、第二回はあるのか。

いやー、今回は都内(ゆりかもめ乗るから都心から遠いんだけど)だったんで、横浜開催もしてほしいって数人からは言われていて、それは考えてます。でも、いまは「おわったー」っていう気持ちでいっぱいだから、もう少し落ち着いてから、やるかどうか考えます。

ただ、今回の続きというか次のステップ版みたいなのはやらないと思います。
現場の領域じゃない経営とか組織戦略系の話になっちゃいそうだから。

それにしても今回のスライドとか内容は難産だった。。。
部下に手伝ってもらって何時間も自分の感覚を喋る → ポイントを文章化 って作業をしました。
ま、それだけ理解が浅かったってことですね。僕にとっても勉強になりました。
いや、疲れた。。





■参加者のアウトプット。

参加者の方には、インプットしたらアウトプットをお願いしました。
エントリあがったら追記していきます。







1ルピーを笑うものは1ルピーに泣く [雑文注意]

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僕がバックパックを背負ってインドをうろうろしていた時のことを書きます。
(このエントリは、雑文というか散文というか、そういうアレですからね、念のため)


india_Wolfiewolf_20110216.jpg
photo by Wolfiewolf(flickr.com)




たしか当時は1ルピー≒3円ちょいだったと思うんだけど、ボトルに入った飲料水を買おうとすると、店によって2ルピーくらい金額が前後するって気づいたんですよ。

まあ、6円前後なんて日本人からするとどうでもいいことなのかもしれないんだけど、まあ当時は時間だけはあったので、いちいち移動するたびに「この街の飲料水相場」を調査してた。

仲良くなった他のバックパッカーに「角の店は14ルピーってふっかけてくるけど、二軒先の店で買うと10ルピーだよ」なんて言ってたわけです。



飲料水なんかは、そんな風に相場を調べられるから、まだマシな方で、宿代だの、タクシー代だの、レストランの会計だので、毎回のようにモメるわけですよ。前に聞いていた金額と違うとか、お釣りが足りないとか、そういうのが毎回なので。


僕としては、そんな風に買い物をしたり(時にボラられて悔しい思いをしたり)することも旅行の醍醐味として楽しんでいた。

で、他の日本人バックパッカーを見ていると、僕と同じように「騙されない・ボラれないぞ」という人もいれば、割とポイポイ払っちゃう人もいる。

んで、最初のうちは、請求された額をそのまま払ってしまう人は、数円から数十円のために交渉ごとをしている時間が惜しいんだろうなあと思ってたんだけど、どうも「ちょっと高い店」と「騙されている」を、そもそも判断しようとしていないし、その違いについても考えていないんだと気づいた。

被害が多額と感じる金額におよんだときになって、はじめて「わわわわ、だまされたっっ」とは言うんだ。


逆に、金額の大小問わず、つまり日本円でいえば3円程度である1ルピーでも騙されないようにしている人は常に騙されたりしないようにレーダーを張っていた。
中にはケチなだけとか、意地になっているだけのひともいたのかもしれないけれど、実際のところ、そういう人は少なくて、なんというか「どんなときでも気を抜かない」という姿勢を保ち続けるために1Rsに拘ったりしていたように思う。

1ルピーを笑うものは1ルピーに泣く。
少額で騙されているやつは金額が大きくなっても騙されるし、少額でも気を抜かないやつは当然のように金額の多寡に関係なく騙されにくいんだと思う
(実際はそれでも10億人中9億人くらい騙す人がいる国なので、それなりに騙されちゃうんだけど、「騙されない率」が高いってことね)



ちなみに、数々の日本人を騙しまくってきたインド人詐欺師のひとから「お前はイスラエル人くらい騙しにくい」という言葉をいただきました。これって褒められたのか、罵られたのかどっちなんだろ。今でもわかりませんww








おまけ:
このエントリは、「ブログで書いてほしいネタないですかー」ってツイッターで言ってみたら、反応いただいて書きました。ありがとうございました。雑文的なものしか書けなくてすみません。。。
他のみなさまも「これを書けよオラァ」って言ってくだされば、無茶ぶりにも、できるだけ(できるだけね、知らないこととか書けないんで)書きますんで、ツイッターかコメント欄にどぞ。



クレーム対応は「まず謝る」が、まず誤り(韻を踏んでみた)

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タイトルは韻を踏んでみたかっただけです、ごめんなさい。


企業法務マンサバイバルというブログの「法務マンが教える安全なお詫び状の書き方」っていう素晴らしい記事を拝見しました。
思わず反応して僕もブログ書きます。



BtoBの法務をやっている間は滅多に無かったのに、BtoCの会社に転職してドッと増えたのが、お客様に対するお詫び状を作成・レビューする量。
 (略)
お詫び状というのは、まだ紛争状態にない相手に提示する契約書と違って、すでに怒らせている相手に出す文書なわけですから、実は最も緊張度の高い法律文書だったりします。それだけに、慣れない人が書こうとすると
「お詫びすると否を認めたことになって損害賠償とか要求されるから、たぶん『申し訳ございません』って書いちゃいけないんだよな・・・」
などと悩み出し、お詫び状なのにお詫びの言葉が全く入っていない意味不明な文書ができあがったり(笑)。



僕は(法務部門じゃないですけども)このテの書面やメール・対応方針のチェックとかやってるんですけども、やっぱり、こういう風な誤解を聞いたりします。謝ったらダメ、みたいな。

引用元の記事では、法務の視点として「お詫びしない方が良いポイント」を書かれているのですが、「争いになった時に勝つための条件」ではなく、ちゃんと「お客様対応のあるべき姿」として書かれていて、とても正しく、納得の内容なのです。


何について謝っているのかを分析せず、中途半端に謝るだけ謝ってみたり、できもしない再発防止策を口だけで述べたり、逆に原因分析もろくにせずに結果的に何に対しても謝っていないニセのお詫び状を書いたのでは、お客様にも見透かされ、かえって怒りを増長するだけです。

仰る通りですなあ。
大切なのは『何が問題か』を、ちゃんと理解しているかどうか。



ここらへんから話は少しだけズレますが、割とよく『クレーム対応は、まず謝る』って言われてるじゃないですか。
検索でも、そんな文書が大量に見つかりますし、マニュアルや書籍にも書かれていることが多いようです。


でも、それ誤りですから。
上記の引用のように、「企業法務マンサバイバル」でも"何に謝っているのか"が大切って書かれていますよね。
 
って、そんな風に書くと 「お客様には、まず謝らないと怒りが収まらないじゃないか!」って声が聞こえてきそうですが、謝罪をするなって言っているわけではないので誤解なきよう。
お客様に『キミは何に謝ってるの?説明してみて』って言われたことあります?
『「まず」謝る』って教えている方は、それに答えられないでしょうって話ですよ。
 

 
問題は「何に謝罪しているか」なんだよ。

『「まずは」お詫び』とか言ってるのは、『自分でも何にお詫びしてるかわからないけど、とりあえず詫びの気持ちがあるところを見せよう』って言っているのに等しいわけですよ。
何に対して謝っているわけでもなく、ただ怒っている相手を静めたいという、超自分本位でカタチだけ、上っ面だけの、行動。
まさに「クレーム対応」ではなく「クレーム処理」の一例と言えるでしょう。

何に謝っているわけでもない人の「お詫びの気持ちがありますアピール」なんてバカにしてるとしか思えない。

ホントこれ完全にお客様をバカにした行為なんだけど、やっている人たちはそれに気づいていないことが多いんだよな。
だから、『「まず」お詫び』なんてことを軽々しく教えたりする。「どんな姿勢をもって、何に対して、どのようにお詫びするか」ちゃんと教えずにそんなことを言うなっての。


そんな薄っぺらいお詫びでも、僕の経験からすると10人に9人くらいは、お詫びとして受け止めてくださるから、「まずお詫び、で上手くいった」って思っちゃう人が出るんだろうけども、薄っぺらい姿勢を見透かして『それ、何に対して悪いと思って謝ってるの?』って質問されるお客様もいるってことをお忘れなく。
そして、お客様をより怒らせてしまったとき、『「まず」お詫び』とか自分本位なことを言っている人たちは、自分たちで火に油をそそいでいるにも関らず、これまた勝手にお客様を「短気で難しいお客様」と評価してしまうことが多いのです。やれやれだぜ。


重ねて書きますが「お詫びをしない」、ということではないんですよ。
「何に謝っているのかはっきりした、心のこもった本当のお詫び」でなければ意味はないし、お客様に失礼だろうって言っているのです。


 「まずお詫び」なんて軽々しく言うの、やめませんか




追記:
ここらへんは カスタマーサービス勉強会カサス! で詳しく話をしたいと思っているので、いまいち納得感がない方や「え、じゃあどうすればいいの」って方は是非ご参加を(←宣伝)



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フジイユウジ(1976年生まれ、横浜在住)が書いております。
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