退職の挨拶「会社で働くということ」

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去年の年末からそれらしいことをこのブログに書き始めて、退職すんのにいつまでかかってんだよって話ですけどもw

最終出勤日に部下への挨拶というか激励の言葉を送ったので記録しておきます。
(考えながら喋った内容なので、実際よりも体裁整えた文章にしてますが)

ただの記録なので特にオチはありません。

———

僕はみんなにとって、きっと厳しい上司だったと思います。

今日の話は、厳しい話もこれで最後だと思って聞いてください。

最後までお説教かよ、と思われるかもしれませんが(笑)

十数年のあいだ、この会社に勤めてきた僕が、会社から教えてもらった大切なことがあります。

僕の退職にあたり、僕がこの会社で仕事しながら学んだ素晴らしいことを、改めて皆に伝えたいと思います。

サラリーマンをしていると、いろいろな人と仕事をすることになります。

会社というのは不思議なもので、仲の良い友達でもなければ、親族でもない、年齢の離れた人や、育った環境の違う人、いろいろな人たちと一緒に仕事をすることになります。

そういった友達でもなければ仲良しでもないような人たちと同じゴールを目指したり、全員で同じ問題に取り組んだりするのが「会社」というところだと思います。少なくとも僕たちの会社はそういうところです。

仲良しでもない人たちが集まって同じモノを目指すのは、とても大変なことなので、ついつい気が緩むと仲の良くできそうな人たちだけで固まりたくなったり、仲良しだけで和気藹々と仕事をすることを望んでしまいがちですが、僕たちの会社の良さというのは、そことは逆のところにあります。

自分より仕事ができない先輩がいたり、無能な管理職がいたりするのが世の中だし、それはある程度は仕方のないことなのですが、「仲良しで集まって仕事がしたい」ということを望むと、そういった人たちと仕事をしなくてはならなくなったときにストレスが積るばかりです。そして、自分が人の足を引っ張ってしまうことがあれば、残念ながら自分がみんなのストレス源になることもあるかもしれません。

だけれど、ちゃんと丁寧に、みんなが同じ方向性を目指して進んでいくことができれば、仮に、自分より仕事ができない先輩や同僚がいても、無能な管理職が上司でも、そのひとたちは「足をひっぱる邪魔者」ではなく「励ますべき相手」であり、そのひとが起こすトラブルも「みんなでフォローすべき事象」でしかなくなるはずです。

みんなもわかっていると思いますが、そういった状態というのは「チームで一丸になる」とかチャチな言葉では表現できない、精神論ではない実務と努力の積み上げがあってこそ実現するものです。

そうやって、これからまた新しいチームをちゃんと作っていってください。

チームというのは、ただ何人か人が寄り集まった集団のことではありません。

集団としての意志をもって初めてチームと呼べるものになります。

この話は、ストーリーや手法を変えて、何十回、何百回となくみんなに伝えてきた話です。だから、人によっては「またフジイが同じこと言ってる」と思うかもしれません。

そうやって、僕は大切なことみんなに何度も何度も伝えてきたわけですが、「また同じことを言っている」と思ってくれるのであれば、それはもう自分のものになっていて、僕が言われなくてもわかっているということだと思います。

優秀な部下たちと仕事をできたことを喜ばしく思いますし、僕の誇りです。

僕のような厳しい上司と一緒に仕事をしてくれて、本当にありがとう。

———

みんな達者でな!

退職の挨拶「会社で働くということ」” に対して 5 件のコメントがあります

  1. 足立@_takeshi より:

    まずは、一区切りお疲れさまでした!
    気の合う仲良し仲間だけでの仕事なんてあり得ないし、それはそれで成長が無い気がしますね。なので以下は反論ではなく、深堀りで聞いてみたいのですが
    >自分より仕事ができない先輩や同僚がいても、無能な管理職が上司でも、そのひとたちは「足をひっぱる邪魔者」ではなく「励ますべき相手」であり
    自分より(職位が)上ひとが仮に仕事ができなかったりする場合、とはいえその人に判断を改めさせたり、分かってないってことを分かってもらうのって、どうされてるんですか?
    まさか(上司に向かって)「あんた分かってないけど、そうじゃないでしょ」ってツッコミは(少なくとも僕には)出来ないと思うけど、藤井さんなら言っちゃう?w
    >そういった状態というのは「チームで一丸になる」とかチャチな言葉では表現できない、精神論ではない実務と努力の積み上げがあってこそ実現するもの
    って部分に答えが集約されてるのかもしれないけど、「例えば」みたいなのがあれば聞きたいです。

  2. Fujii-Yuji より:

    足立さん、コメントありがとうございます。
    役に立つかどうか微妙ですが、ご質問にお答えしますね。
    > 自分より(職位が)上ひとが仮に仕事ができなかったり
    > する場合、とはいえその人に判断を改めさせたり、分かっ
    > てないってことを分かってもらうのって、どうされてる
    > んですか?
    まず前提として(鶏卵みたいな話になっちゃいますが)全員が同じ目的を共有しているという信頼関係のある「チーム」でなければ、なりたたない話なんです、これ。
    ちょっとズルい答えですが、上席だろうが何だろうが、同じ目的を共有できていれば、相手の間違いを指摘するのは「問題解決」の一環であって個人攻撃や恣意的な指摘ではなくなるって話なんですよね。
    だから、目的が共有できていないときに、上司の能力が低いなんてことがあると(部下はもちろん、その上司にとっても)不幸だなあと思います。
    対策というか、個別の手法としてはないわけじゃないのですが、まあ時間をかけて、ちゃんと「チーム」になっていくのが根本解決なんだと思います。
    >> そういった状態というのは「チームで一丸になる」とか
    >> チャチな言葉では表現できない、精神論ではない実務と
    >> 努力の積み上げがあってこそ実現するもの
    > って部分に答えが集約されてるのかもしれないけど、
    >「例えば」みたいなのがあれば聞きたいです。
    このエントリでも触れていますけど、ミスをする人を馬鹿にしない、低く見ないってこと、ミスは問題だけど、人を問題にしないとか、具体的にやることは、そういうことの積み上げだったります。
    これ無茶苦茶むずかしいんですよね。
    「尻拭いをしてる」みたいに思わないで仕事ができる雰囲気はもちろんですけど、人事考課とかルールの整備とかも大切だと思います。
    僕がよく使うたとえとしては、「人が集まると、みんな野球をやりたがる。サッカーみたいな仕事であることを意識しろ」です。
    職種によるので、あくまでも僕らの会社ではって話ですけども、野球みたいに「自分の打席」や「自分のところへ飛んできた打球」に対してのプレーがメインの競技みたいな気持ちで仕事をしたらアカンって話です
    (野球にチームプレーがないという話ではないですからね、もちろん)
    サッカーのように有機的な連携がメインで、ボールを「もっていない」プレイヤーがどこにいて何をしているのかによって、ゲームが変わるような仕事をしているんだってことを、常に意識しなくてはならないワークフローやルールの整備をして、個々人もそれを意識するような文化を醸成する、というのが答えです。
    いや、答えになってないってことはわかってんだけども(笑)こうとしか答えようがないなあ。。。

  3. 足立@_takeshi より:

    藤井さん、返事ありがとうございます。
    >全員が同じ目的を共有しているという信頼関係のある「チーム」
    自分は組織の末端なので、このチーム作りのためにボトムアップでできることを考えると、果てしない行為だなぁ、と気が遠くなりました・・・。
    あと、「目的を共有している」ということ受け取り方が難しいなと思いました。
    「目的の内容(レベル感)」と「共有しているっていう状態の度合い」は人によって捉え方が違いそうですが、その精度よりは、日々の業務を目的にぶれないように調整していくコミュニケーションが超難しいんでしょうね。
    WebSig1日学校のときのモデーレーター陣はまさにサッカーチームのようだったので、ああいう動きを職場にも導入したいなぁ、と思うんですがなかなかうまくいきません。
    是非、藤井さんに弊社で活躍していただいて・・・うそです。w

  4. Fujii-Yuji より:

    足立さん>
    組織の末端であろうが、管理職であろうが、トップであろうが、実は集団のなかで人間ひとりのできることなんて、たかが知れているので、誰がやっても果てしない行為なんですよ。
    (トップの方が組織に影響を与えやすくはあるけど、逆にトップだから影響させられない領域もあるし)
    チームビルディングのキモは「果てしないことに立ち向かうこと、あきらめないこと」だと思います。手法だとかも大切ですけども、ともかくこれがないと続かないんですよね(だから、このエントリで書いたような挨拶を部下にしたんです)
    あ、会社がうまくいかなかったら拾ってくださいw

  5. まーすけ より:

    昨日はGIGSおつかれさまでした。
    いつもGIGSで見る「熱い」フジイさんとはまた違った一面が垣間見えて、とても素敵な話でした。
    さらなるご活躍に期待しております。当方で何かお役に立てることがあれば遠慮なくおっしゃってください。
    今度は大いに語り合いましょうね。それでは。

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