高度なブラック。


昨日、Web屋さんの勉強会Websig24/7に参加してきた。

お知り合いの方にご挨拶したいだけだったので、忘年会(懇親会)だけ参加するつもりだったんだけど、ツイッターで本会にも来てって誘われたので、参加してみた次第。

テーマが「2012年に向けたWeb受託企業の戦略」だったんで、受託関係ない僕にはホント別世界なテーマではあったんだけど。

でも、受託から代理店的なところ、SIer寄りまで幅広い(でもトッププレイヤー的な)会社の方々が、『今年はどんな風に仕事をして、これからどんな戦略でシゴトをしていくのか』みたいなことを語ってくれて、受託関係なくても普通にビジネスの話としてかなり面白かった。

組織論とか新卒採用とか人材育成まわりの話とかね。
なんか良い意味でのビジネスセミナーみたいな感じで面白かったです。


Web業界のすごい人たち7社が話しして、会場の雰囲気的には「カヤックはやっぱすげえ」みたいな流れだったけど、僕としてはメンバーズの塚本さんの話が面白かったです。あ、slideshareに資料公開されてますね。
メンバーズが業績が低迷したときに、どうやって持ち直したか、みたいな話なんだけど、自分たちの強みやコンセプト、ビジョンをどうやって定めていったかを細かに解説されていて、聴き入ってしまうプレゼンでした。
主要顧客にヒアリングや満足度調査をしてみたら、責任感とか誠実さとか真面目な部分を買ってもらえていたんだってことがわかって、面白くないことを強みにできると気付いた的なくだりには、グッときましたです。


んで、忘年会(懇親会)に行ったわけですよ。

そこで、その日に話された7名のスピーカーのうちのひとりの方が隣に座ってて、色々と話をしたんですけども。

そこで聞いて面白いと思った言葉があります。
企業理念とか働き方だとか、社員の納得や共感を醸成する組織や働き方が事例として褒められることがあるけれども、『それは高度なブラックだ』と。

高度なブラック、って言葉を聞いて、ちょいと恣意的ではあるけれど、上手いこと言うなあと思ったんですよね。
僕も何かの機会に使おうと思います、高度なブラック。

別に高度なブラックがダメって話ではなくて、その話をしてくださった方も「ウチも最近まで高度なブラックでした。でも、いつまでも続かないってだけなんです」と言ってました。
これは僕の勝手な解釈だけど、「高度なブラック」という状態はそんな悪いものではないとしつつも「拡大でなく成長をするにはどうしたらいいのか」的な経営者の矜持みたいな気持ちの表明して「ブラック」と言葉を(あえて)使ってるんだな、と感じました。

確かに「高度なブラック」的な組織であることを目的としないのであれば、そして脱却することが可能ならば(つまりビジネスを変革させることが可能ならば)「高度なブラック」から脱却することは正解なんだろうなー。

そもそもの目的が「高度なブラック」的な状態(良い意味で、だよ)である組織の場合はどうなんだろーなーとか、文化として根付くことがあれば継続性ありそうなんだけどもなーとか色々と思うことがあるので、また自分なりの考えをブログに書いたりしようと思いますです。



おまけ:
そんなことばかり前職の時はいっぱい考えていた僕ですが、最近3名で会社を作りました。
組織論とかは暫く不要な人数ですねw