なんとなく気が向いたのでネットショップのこと書く。

なんか、Stores.jp、BASEから始まって、Yahoo!ショッピング無料化とかで、最近はEC関連の解説記事をよく見かけますねえ。
無料ECの話ってわけじゃないのですが、ふと気がむいたので今日はネットショップのこと書くですます。



出店してたら売れる...わけないし、店だすってことは商売なんだから考えようw

ECに限った話でもないのですが、ネットショップは多産多死の状態がずっと続いてまして、例えば、やったことない人は楽天に店を出せば少しは売れると思ってるんだろうけど、まあ出しただけで売れることは少なくて、ほとんどの店は月10万円も売れなくて壮絶に爆死します

もちろん楽天だけじゃなくて、独自ショップでも何でもそうです。
「デザインを参考にしたいECサイト集」みたいなところからリンクされるくらい、ちゃんとした作りなのに1年で閉店、みたいなショップも沢山ありますから、ちゃんと作ったら大丈夫とか、そういう話ではないのです。
安易に楽天とか制作会社にお金払うばかりでは(たまに売れる店もあるけど)なく、売り方を考えてないと売れないと思っておくべきなのです。

これは「ホームページ作れば誰か見てくれる」とか「ブログ書けば誰か読んでくれる」とか、そういうのと同じ感じですが、まあ、こういうのって、どうしようもないのかもしれませんね。

モールとかカートシステム提供側してるASPが何で儲ける商売をしてるのか考えれば(多産多死になるようにできてるから)成功するのはごくごく一部のみと分かるはずですが、それを考えずに出店して「売れない!ダマサレター」とか「モールの担当コンサルが広告と有料オプションの営業ばっかしてくる」とかモール/ASPを安易に批判してしまうようEC運営者は『商売人のくせに何も考えてねーからだろ』って言われてしまっても仕方ないところであります。

成功事例で煽ってくる割に言うほど簡単に売れるわけでもなく、広告や有料オプションの営業ばっかしてくるモール/ASPがあるのは事実ではありますが、それを安易にdisったりするのは(・A・)カコワルイ!!と思うます。

「結果的に売れちゃった」になるかどうかを試したいなら、BASEとかStores.jpみたいな手軽にスタートできる系の無料ECがいいのかもしれないけど(なので、お手軽系は個人の趣味からヒットが出て成長するようなショップのが向いてるわけですよね)、商売なのにラッキー頼りって矛盾しまくりじゃないですかwww



それが趣味なのでなければ、どこに出店しても来店者を増やす努力からは逃れられない。

そもそもとして、楽天とか大手モールに出店するということを人通りの多いところにリアル店舗出すみたいなものと思ってる人は多いのですけど、ちょっと違うのです。
そういう点ではネットショップはリアルと違うのです。

確かに楽天とか大手モールで買い物をされる方は沢山いるのですけど、お店も商品も沢山あるので、特に話題性がないような新規ショップが出てきても、楽天内検索の上位に出るわけもないわけですし、楽天の特集ページとかに表示されるには広告料金やオプション料金を支払わないといけません。

「人通りの多いところに出店」したら広告費とか使わないで済むと思って楽天にしても、広告費を使ったり、人通り(来店者)の多い店にする努力からは逃れないというわけです。
そういう点でリアルなショッピングモールに出店するのとは違うのです。

「そうは言いつつも他よりも人は来るでしょ?」って思うかもしれませんが、月に数万円くらいしか売れない、1日の訪問者数も十数人、っていうような楽天ショップって凄く沢山ありますからね...。



それでも楽天はすごいし、安易に独自ショップすすめるのも違う

そういう事情もあって「楽天よりも独自ショップか無料ECにすべき」って煽ってるブログ記事なんかも散見されますが、とはいえ。
なんだかんだ言って楽天はすごいのです。

上の方でも書いた通り、楽天ショップでも楽天内外からお客様に来ていただく努力からは逃れられないのですが、その努力を継続的にする金や人・時間があって、かつ努力の方向性が間違ってなければ(笑)楽天の集客力の恩恵を受けてガツンと売上があがるです
(ブランド力とか状況などによるけど、一般論として)

『色々なモールや独自ショップなどに多店舗展開しているけど、なんだかんだ言って楽天ショップが売上の8割』なんてEC事業者も、それなりにいるわけですから、まあそこを無視して「楽天よりも・・・」って煽るのは違うと思うです。




ちなみに多店舗展開って大変すよw

ある程度の売上を上げたECショップが、他のモールに出店するのは、よくある話なのですが「手間がちょっと増えるだけで、売上はガツンと上がる」って安易に考えてたら、手間ばかりアホみたいに増えて、売上を上げるためのリソースがなくなって酷い目に遭ったって話を聞いたりします。

この失敗談をしてくれたある会社の方から「戦線拡大したら、補給線が伸びて戦術的敗北を喫した。歴史はwww繰り返すwww」という話を聞いたときは、悪いけど素晴らしい例えだなと思ったものですww




どーすると良いんでしょうね。

上述しましたけど、楽天ショップには楽天で売上を上げるための戦い方みたいなのがあるし、それにマッチするなら楽天で良いのです。

多店舗・多モール展開も、それがダメなんじゃなくて、そこで生きぬく戦い方が自分たちにフィットしてなかったら死ぬって話でしかないのです。

Amazonに出品するならAmazon上の戦い方があるし、独自ドメインショップ出すなら独自ドメインショップの良さを活かせる戦い方ができなかったら意味ないのです。

だから、僕は安易に「楽天がダメ」とか「これからはBASEとかStores.jpなどの無料ショップの時代」とか言うのは間違いだと思っていて、

「どうやって来店者に(どんなお客様に)来てもらうか」と「どうやって継続的に売上・利益をあげるか」...くらいは最低限、練ってから、自分たちの商売に合った土俵を決めたら良いのだと思います。




大切なことだから何回も言いますが、お客様に来てもらう努力からは逃れられないのです。

自分たちに合ってない戦略・戦術を選ぶ苦労を避けることはとても重要なんだけど、手抜きしようとする姿勢があると社員の99%が営業人員なSEO会社に発注してしまってペナルティくらったりするんですようふふふふ(謎)