Amazon Goはロジスティクスの思想と自動運転車のテクノロジーを使っている

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やや出遅れた感じがありますが AmazonGo が話題になりましたね。

レジでの精算なしで買い物ができる食料品店。
1800フィートと説明があるので167㎡。約50坪なのでコンビニサイズかな。

うおおおおおクールだ…。かっこいい。
動画を見てるだけでワクワクします。

この動画を見て思ったのは、日本の小売業がレジスターレスの店舗作ってもこんなに話題にならなそうだなあってこと。見せ方が上手いというか「未来キタ」感がある。
ワクワクしてもらえるような見せ方で伝えられているのかってのは自分の仕事でも気をつけるようにしたいと思います。

なお、この動画を見た直後の僕 ↓

しかし、ほんと何度見ても「ここで買い物したい」とか「自分の家の近くにできて欲しい」って気持ちにさせられますね…。

一般的な食品はもちろん、店内で作ったパンや地元のシェフが作った調理済み食品なんかがあるみたいで、小型のオシャレ食品店といった感じになりそうです。

この「レジのない店舗」AmzonGo、棚から商品を取るだけで自動的にスマホアプリのカートにも商品が入るとのこと。なんの操作もなく、手にとるだけ。棚に戻せばカートから商品が消える。
そして、そのまま店外に出るとAmazonアカウントで決済される。

これ、意味わからんレベルですごいな。魔法かよ。

Amazonは「ウォークアウト・テクノロジー」と呼んでいるみたいだけど、技術的にはどうやって実現してるんだろう。

僕が最初に動画を見たときには「これはRFIDだろう」と思いました(が違いました)。
RFIDは電波を出すタイプの商品タグで、商品の個体識別ができるから今後普及が見込まれている。

動画を見てAmzonの倉庫で使っている技術を転用しているんだろうなと思ったので、そういうロジスティクス(物流)関連といえばRFIDだろう紐付けて考えたわけです。

しかしどうもRFIDではないみたい。

AmazonGoのページにある解説を見ると、こう書いてあります。

How does Amazon Go work?

Our checkout-free shopping experience is made possible by the same types of technologies used in self-driving cars: computer vision, sensor fusion, and deep learning.

Our Just Walk Out Technology automatically detects when products are taken from or returned to the shelves and keeps track of them in a virtual cart. When you’re done shopping, you can just leave the store. Shortly after, we’ll charge your Amazon account and send you a receipt.

https://www.amazon.com/b?ie=UTF8&node=16008589011 より引用

“チェックアウトフリーショッピング体験は、自動運転車に使用されるものと同種類の技術によって可能になります(コンピュータビジョン、センサフュージョン、ディープラーニング)。”

うわー、なるほどな!

自動運転に使われているコンピュータビジョンは、カメラで周囲を判断して何が障害物なのかだとか衝突を防止したりするんだけど、道路や走行状況を判断するための画像認識技術。

それからセンサーフュージョンも同じく自動運転に使われている技術で、複数のカメラや複数のレーダーなんかを組み合わせて状況判断をする技術。
Google Carなんかを例に出すと複数の種類のカメラ、赤外線レーザー、ミリ波レーダー、車速センサーや6軸慣性センサー、GPSなんかを組み合わせて自動運転を実現しているんだけど、それと同じようにAmzon Goも店内中に配置されたカメラなどで「どの商品を」「手にとった」「棚に戻した」とコンピュータビジョンを利用した判断をしてるみたい。RFIDじゃなかった!

それから当然のように人工知能(ディープラーニング)を使っているとのこと。
これは識別精度を上げていくのに使うのかな。

Amazonは以前から良い意味で「小売ではなくロジ(倉庫)屋」といわれているんだけど物流の思想とテクノロジーで既存小売に差をつけているんだよね。
小売出身でロジ大好きな僕としては、かなり胸熱な流れです。

Amazon Goはロジスティクスの思想と自動運転車のテクノロジーを使っているんだな。

で、技術の話だとかカッコイイみたいな話ばかりしてしまったけれど、重要なのは「Amzon Goはどんな価値を生み出しているのか」ってことだと思う。

僕は以前から、こういう「何かの動作を省く」ということにすごく興味があるんだけど、家電とかIoT製品なんかで生活動作を減らしてくれるものが必ずしも良いわけではないという話があります。
センサーで自動で動き出してくれる家電とかは、最初は面白いけど、すぐに飽きるとか。

これは当然にモノによるって話なんだけど、同じようにワンアクション減らすものでも例えば車のキーレスは一度体験したら戻りたくないレベルで快適性が上がる。
たったワンアクションなのにね…。

Amazonは18年くらい前からワンクリックで買い物する技術の特許をもっているわけだけど、これも車のキーレスも「アクションを減らすこと」よりも「何をしたら快適なのか」を中心に考え抜かれたものなんじゃないかと思う。

何かのアクションを減らすだけではなくて「それによって何が快適になるのか」って体験が重要ってことだよね。言葉にすると当たり前すぎることだけど。

執念を燃やしていると言っていいレベルで、そこを考え抜いているAamzon。
僕も凄いなーとか言ってるだけじゃなく見習って執念をサービスに変えるようなことをしなくてはならないですね。
がんばろう。

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