ファッションとクラウドファンディングのイベントに行ってきた記録。

12月1日のイベントなんで少し時間たってますが、Bridge of Fashion主催のファッションとクラウドファンディングについてのイベント「"Fashion Crowdfunding Night" ファッション業界でのクラウドファンディングの可能性」っていうイベントに参加してきました。

自分用メモみたいなエントリなので、読んで面白いかどうかはわかりませんが興味あればどうぞ。
(最近はネットに有料セミナーのレポートを詳細に公開するなって話もよく聞くけど、セミナーではなくトークイベントみたいな内容だったんで書いてもいいよね?)

僕の会社のサービスSTARtedでもCAMPFIREさんとコラボ企画やらせていただいたりしてるし、そもそもSTARtedがクラウドファンディングと間違われることも多いくらい近しい領域なので勉強しないといけないと思って参加してみたわけです。

あと余談だけど、「日本から世界的なブランドを創る」がコンセプトのTO NINE Inc.という会社をやっている増田さんという方がいるんですけど、その増田さんがパネルディスカッションで登壇すると聞いたんで、これは増田さんには以前から色々とお世話になっているし、野次を飛ばしに行かねばなるまいと思って参加したというのもあります(結局のところ野次が飛ばせる雰囲気ではなかったので、おとなしくしていましたが)。

mixiのセミナールーム的なところ
会場はmixiセミナールーム的なところシャレオツ感。
何か前にも別のイベントで来たことあるな、そういえば。

このイベントは二部構成のパネルディスカッションになっていて、第一部がクラウドファンディングのCAMPFIRE内の事業としてファッションに特化クラウドファンディングCLOSSの遠峰さんと、パルコのクラウドファンディングBOOSTERの佐藤さんのお二人。

CAMPFIREもBOOSTERも、小さなブランドやクリエイターが活躍できるようにするってことを大切にしているみたいで、そこらへんはSTARtedも意識しているところだし共通した方向性をもっているから参考になる話が沢山あった。

第一部・第二部のパネルと共通して話されていたのは「お金を集めるよりも、クラウドファンディングが成功したことでレピュテーションが高まる」みたいな点。

消費者からブランドが助けてもらうという文脈はブランドイメージを毀損するのではないかと、クラウドファンディングをやりたがらないブランドさんが結構あるらしいんだけど、欧米で無名だったブランドが「ウチはクラウドファンディングで成功して多くの人の支持を集めた」という説明をしたらレピュテーションが爆裂に高まって、プレスからの扱いが変わったりすることもあるみたい。

これに近しいことは日本でもあるし、僕の関わるサービスに取り入れられる部分もあるなあと思ったり。

また、ゆっくりだけど消費者からブランドが助けてもらうことがブランドらしからぬという流れよりも、クラウドファンディングやってるブランドかっけーみたいな流れもきているとの話もあった。そこらへんは一般にどこまで認知されるかにかかってるのかな。

どうでもいいけど、CAMPFIRE × STARted で製作を担当した巫女ルームウェアの話も司会の方からの質問としてチラリと出て、ちょっと嬉しかったり(STARtedの話は出なかったし、関わっていることを司会の方もご存知なかったみたいだけど)。

あと、BOOSTERはクラウドファンディングとしては規模は小さいけれどもパルコがやっていることを有効に活かしたりもしているって話が出てたりして、あーSTARtedもリアルショップとの取り組みをやらねばいかんなあ…と思ったよね。

ファッション×クラウドファンディングの世界観について的な質問には、突拍子もない服が作られるようになるべきっていう話が出たのもよかったなあ。クリエイターさんが売れ筋を意識せずに作りたいものをチャレンジできるのが良いって話が出たりして「あー、やはりSTARtedが目指している方向と似てるなー」とか思ったりしました。

トレンドに同質化した多くの人が欲しくなるものを素早く作るのも世の中に求められていることなんだろうけど、他にない、突拍子もないものが出てことないと面白くないもんねえ。

ここまで第一部。
※ここから先の第二部については内輪ネタを含むどうでもいい話を書きますので、読まなくても大丈夫です。

で。第二部。これ面白くて仕方なかった…。

クラウドファンディングを成功させた人としてTO NINEの増田さん、成遂寺という共同アトリエを作った安藤龍司さん、 これからクラウドファンディングを始めるということでFACTOTUMのデザイナー有働幸司さんがパネルディスカッション。

増田さん自己紹介の時間にブランドがクラウドファンディングを有効活用するにはどうしたらいいかという素晴らしい内容プレゼン資料を流して語ったんだけど、パネルディスカッションなのにページ数多いプレゼン資料で、かなり激しく独演会を展開していた。

パネルディスカッションなのに独演会になってるのは個人的にツボで、(・∀・)ニヤニヤが止まりませんでした。
(わかるかな、このニヤニヤしてしまうの)

まあ茶化すのはそれくらいにして、その内容は第一部で語られたこととも繋がるんだけど「ブランドは数十万・数百万の資金を得るためにやるのではなく、クラウドファンディングを使ったマーケティングをするべきである」みたいな内容で、その具体的な方法論まで掘り下げてた。素晴らしい内容だけど、しかしパネルディスカッションの自己紹介の時間にやるようなもんじゃなかったよね(再度(・∀・)ニヤニヤ)

増田さん、すげー素晴らしい内容だったから、もしこのブログ読んでたら今度その資料つかって別のところでまたイベントやろうよw

まあ、無理やり良い方向にまとめると、増田さんみたいなガチなファッションビジネス勢から、消費者の支援を受けて新しいことをしたいブランドやクリエイター、ちょっとした資金を集めて何かを実現したいという個人まで使えるのがクラウドファンディングの良いところなんじゃないかなーとも思ったりしたかな。

そして特にオチはありませんが、イベント後の懇親会で増田さんをイジっていたら本気で嫌がっていたので、もう次からそういうことはしないようにしようと思いましたまる。