新規事業アイディアに価値はない的な話とか、あるいはPMFの前に自分たちがやるべき事業か考えるべきとか、そういう話。

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最近、色々なとこで新規事業に関わっているフジイです。
こんにちはこんにちは。

いや、やるべき事業が明確のときはひとつの事業に集中すべきなんですけどね。
いまは発散の時期かなーなんて勝手に思っていまして、色々なところで色々なことをやってみたりしています。

で。
先日、「フジイさんはアイディアどうやって出してるんですか」みたいなことを訊かれてですね「思いつくアイディアだけならそんな価値ないですよね」と答える、よくあるやりとりをしたんですね。

(ちなみに、これがよくあるやりとりではない方は本稿の想定読者ではないかもしれませんw)

その時の相手の人は「またまたまたー、アイディア出せるタイプの人ってすぐそういうこと言いますよねwww」なんて風に笑いながら返してくれたんですけど、今日はこの「事業アイディア」について自分の考えを整理するためにブログを書きたいと思います。

念のために言っておきますが「俺は当たる事業アイディアの出し方を知ってるぜ」っていう話ではありませんので悪しからず(最後まで読んでくれればご理解いただけるかと)。

「アイディアだけなら無価値」なんだっけ

さて。

とても当たり前のことなのですが、事業アイディアと呼ばれているものは「貯めた知識や経験から出てくる閃き」だったり「その知見から得られた閃きを更にヒアリングや調査で磨いたもの」だったりするわけで、インプットや思考の練り込みが少ない人が突然パッと思いつくようなものって[にゃーん]じゃないですか(社会性フィルタにより一部書き換えられました)。

アイディアの出し方を質問してる人は、「なんで閃くのか」という意味ではなく「当たる仮説ってどうやって出してるですか」って訊いてるわけですよね。

それに対して答える方としては「知識や経験をインプットしてはじめて閃くから、突然パッと思いつくようなものに価値はないし、知識や経験のインプットから出てきた閃きですらまだ仮説だから価値はなくて、仮説検証やリーン開発的な磨きこみがあって段々と当たるのでは?という仮説の強度がましていく」という意味で「アイディア自体は無価値」と返してるわけですね。

知識や経験のインプットから出てきた閃きの中から、仮説検証やリーン開発的な磨きこみがあって段々と当たるのでは?という仮説の強度を増していく、のがアイディアの出し方と言えるわけですから雑に答えずに次からそう答えようと思うフジイです。

自分たちがやるべき事業か

「これは事業のアイディアが出た時点で考えなかったから辛い思いしてるんだろうな。計画時点で気がついていれば…」

という”苦しみパターン”をよく見かけますし、僕自身も何度かやってしまっています。
具体的には「新規事業をやらなくてはならない」みたいなときとか「起業することだけ決めている」みたいなときに「ニーズの有無だけを理由に事業化」するようなときです。

ニーズあれば問題ないやろ、とか思うかもしれません。

確かに市場・社会にニーズはあるかもしれないけど、そのニーズをもったお客様・ユーザーが自分たちのサービスを使う理由や、自分たちのサービスが提供できる価値はなんなのか。

それさえあるなら「自分たちがやるべき事業」であり、タテマエじゃないビジョンやミッションが生まれてくる基礎になると思います。

基礎さえ固まれば、他人から「それ需要ないんじゃない」とか「競合どうすんの」とか言われても、「自分たちがやるべき事業である理由」に答えが出せているわけですし、ブレることもないはずです。

– お客様・ユーザーがわざわざこのサービスを使う理由
– 自分たちが目指すべきもの

が、明確化されるのでチームメンバーにとっても事業オーナーにとっても(大抵の場合はお客様・ユーザーにとっても)良いことづくめですよ。
グロースフェーズで何を伸ばせば良いのかわかりやすいし、タテマエじゃないビジョンがあるから苦しいときにチームメンバーが踏ん張る柱にもなるし、資金調達するような資本政策なのであれば他者にどんな価値がある事業かを説明もできるし。

実際に作るプロダクトも「この価値を提供する」という軸で作られれば、何を検証すれば良いのか、何をグロースさせれば良いのかも明確なのですよね。

『「ニーズありそうなあたりでプロダクトマーケットフィットするかみよう」という事業を沢山つくる』という提供価値を実証する方法論もあろうかとは思うのですが、先に提供価値を思想として持ってから進めなかったからキツくなっていくという例を何度か見ているので僕的にはこの順番で進めた方が良いと思っています

あ、ちなみに極端な新規性とか市場に大きなインパクトがある必要はなくて(あった方が面白いけど)、自分たちのサービスがお客様・ユーザーに提供する価値の高ささえあれば良いと思います。
それこそ競合とか見なくてよくなる(ことも多い)。

まあ、何の価値を提供するかがないままに「まあ市場あるやろ。自分たちが提供する価値は特にないけど始めてみよ」で始めてグロースまでやりきっちゃう起業家もいなくはないんだけど、ただでさえ不確実な新規事業を始めるわけですから少しでも前に進むための要素は積み上げていった方がいいと思うんですよね。

「ピンとこない」を「ピンときた」に変える

で。

実際のところ「アイディアどうやって出してるんですか」って人も事業のアイディアが出てきていないわけではなく、実際にやるべきかを判定をする段階になると「どれもピンとこない」んじゃないでしょうか。

スタートアップ支援をやっている友人も(このエントリに書いたような話をしたときに)「アイディアや仮説がいまいちピンとこない状態のときってその起業家(とチーム)がやるべき事業である理由を深掘りして行けば答え出るよね」と言っていて、過去に支援したスタートアップに当てはめても「それチャレンジする価値あるね。ピンとくる」となるときは「やるべき事業である理由」があったと言っておりましたです。

そゆわけで「ピンとこない」を「ピンときた」に変える工程を挟むと良いのかなと思います。

自分の思考をまとめるために書いたけど

ブログとして書いてみると割と当たり前のしか書いてない気がしてきましたが、不確実な新規事業を始めるときこそ少しでも前に進むための要素を積み上げていった方がいいと思うんです、繰り返しになっちゃうけど。

「とりあえずここらへんはニーズあるんじゃないですか」でピンとこないものの中から検証する方法論もあるにはあるのですが、先に書いたように「提供できる価値を明文化できる『自分たちがやるべき事業』かを確認してから検証」のが僕は良いと思っています。

プロダクトマーケットフィットの検証で確認できるのは「そのプロダクトが提供する価値が市場にフィットするかの検証」なので後からの修正が困難だからです。

そんなわけで、最近のフジイは色々やってます。
詳しい近況を知りたい方はお茶かご飯でもお誘いいただければホイホイ出ていきますのでよろしくお願い致します(突然のお誘い)

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