僕たちがサービスを事業譲渡してCAMPFIREにジョインするまでの軌跡とこれから。

先日、リリースが出て少しネットで話題にしていただきましたが、僕の会社で開発・運営してきたSTARtedというWebサービスクラウドファンディングプラットフォームのCAMPFIREへ事業譲渡することになりました。

[blogcard url=”https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000019299.html”][/blogcard]

事業譲渡といっても、今回のはいわゆるイグジットとかバイアウトという言葉からイメージされるような売却ではなく、あくまでもCAMPFIREと「一緒にやる」ために僕らSTARtedの運営チームごと合流、という形になります。「ジョインする」っていう方が適切ですね。

STARtedを運営開発しているチームメンバーはCAMPFIREの社員になり、僕は2017年からは株式会社CAMPFIREの執行役員を兼任します。

今回は会社ごとではなく事業のみ譲渡ということにしましたので、株式会社バンダースナッチは既存のEC事業と新規事業をやるために存続。
僕や創業メンバーは2社を掛け持ちです。数名いる社員はちゃんと話し合って全員CAMPFIREに移籍してくれることになりました。

いまいるメンバーはみんなSTARtedというサービスの方向性に共鳴して働きたいと言ってくれた人たちなので、これからも一緒に働けるということで嬉しい限り。

こういうブログを書くならリリース出てすぐ出した方が盛り上がるんでしょうけど、ご報告を書ねば……と思っているうちにか年末になってしまいましたね。

年末のこんな時間のブログ公開で、しかも書きなぐりの読みづらくて長い文章になってしまっていますが、年末年始のどこかお時間のある時にでも僕と仲間がやってきたこととこれからについてを読んでいただけましたら幸いです。

※書くだけで疲れちゃったので後日に読みやすくなるように校正したり修正いれるかもです

STARtedをつくるまで

STARtedは約3年前、2013年の暮れに社内の定例ミーティングで構想を話して開発がスタートしました。

その時は会社を作って2年ちょっとしたくらい。

「今は不安定だけど新しいことできる余裕が少しでてきた。今のうちに将来に向けて新しいサービスを作ろう。今の会社はイカダみたいな状態。海には出られるようになったけど大波がきたら木っ端微塵になって死ぬ。海に出られるだけで満足せず、いずれくる大きな波に耐えられる船を作りはじめよう。」ということをミーティングの場で話した気がします。

STARtedは「イラストが服になる」ですとか「(誰でも)つくりたい、がつくれる」がコンセプトのサービスです。
専門知識や大きなお金のない個人でもアパレルブランドを立ち上げできるサービスとしてスタートし、今は個人向けの小規模だけではなく企業向けの大規模な製造まで、あらゆるロットのあらゆるジャンルで服やバッグ・縫製品を作ることができるインターネット上の工場に成長しました。

更にその2年くらい前、つまり今から約4年くらい前に子供服ブランドをアパレルのことも分からずに力技で立ち上げたんですが、その経緯をブログに書いてからというもの、見ず知らずの方から「わたしもブランド立ち上げしてみたいんです。どうしたらできますか。」というご連絡をいただくようになりました。

これが誰でもつくりたいものをつくれるWebサービスであるSTARtedの源流です。

その当時は「お金たくさん必要ですよ」とか「僕らは仕事だから、専門知識を勉強しながら何とかやりきりましたけど、ちょっとやってみたいレベルならそこまでやれませんよね?」なんていう風に止めた方がいいですよ的な返答をしていました。でも、ご相談に来られた方ひとりひとりが個性的なアイディアを持っていたので(売れるかどうかは別として)そういった人たちが活躍できないのって良くないしインターネット的じゃないなと2年近く頭のどこかにひっかかってもいました。

事業資金といえるレベルのお金、専門知識、それから生産背景とのコネクション。
それらを全て、もしくは少なくともそのうち2つくらいはないと不可能というのが当時の常識でしたが、ある日STARtedの生産の仕組みを考えついて、協力してくれる工場やプロの方を探してみたら何とか段取りをつけることができたのがSTARted誕生の瞬間です。
(詳しい仕組みに興味のある方はSTARtedのサイトにもこのブログにも何度か書いているのでそちらを探してみてください)

ローンチ前にワールドビジネスサテライトに出た

今後も笑い話としてネタになりそうなのですが、当時の僕らは積極的な告知はまったくせず、どのくらい社会に必要とされているのかをテストすべくメールアドレスが登録できるだけのティザーサイトを1ページだけ作って放ったらかしにしていました。

そんな状態なのに、2014年4月にテレビ東京から電話が。

「このサービスをワールドビジネスサテライトのとれたまで紹介させていただきたいのですが」

まだローンチすらしていないのに初戦がボス戦みたいな電話がかかってきたわけです。開発を進めたりベータテストをしたりはしていたものの、こちらとしてはティザーサイトの登録が多かったらちゃんとやろ…といったユルい感じでサービス開発していたので青天の霹靂です。

そして、あれよあれよとその電話がかかってきて数日後4月18日にロケがあって、そのまま当日にオンエア。

トレたまキャスターの相内優香さんが書いた絵を具現化するという流れだったのですが、できた服を気に入って「今日、これ着てスタジオ出る!」と大興奮で言ってくださったのが嬉しかったですね(その後暫くは人に会うたびに相内さんかわいかった?しか訊かれなくなりましたwww)。

番組で紹介された反響も大きく、他のメディアからの取材はもちろん、協力してくださる工場やプロの方からのお申し出も増え、ローンチしていないのにいきなり下駄を履かせてもらった感じです。

まあローンチ後というか今でもテレビや新聞などメディアからの取材をいただくことが多く、ありがたい限りです。規模の割にこんなにメディア露出が多いサービスって珍しいんじゃないでしょうか。僕らの中にはPR担当もいないし、何もしていないんですけどね…。

思い返せば、この取材がなかったら今STARtedは存続していなかったかもしれない。運が良かったとしか言いようがないし、STARtedを見つけてくれたディレクターさんには感謝しかありませんです。

インターネットらしさ

もちろんビジネス的な収益構造なども考えてはあるものの、少し上の方で書いたようにSTARtedは起業2年ちょいの僕らが「既存事業とは別の新規事業として"育つかもしれない"サービスを作ろう」という会社のフェーズに合わせた考え方から生まれてきました。

ですので、ビジネス性よりもサービスとしての面白みや伸び代の優先度を高めて設計しています(ビジネス性もないと継続できないので無視しているわけではありませんが)。

ここで突然の個人的な話ですが、僕が初めてインターネットに触れたのは1995年くらいで、自分の個人ホームページを作ったのが1998年くらい。

1999年末からは当時のクソ重いノートPCをバックパックに入れて東南アジアやインドでバックパッカーをしていたのですが、当時はブログもなかったので現地でHTML書いてリアルタイム旅行記を更新するテキストサイトを運営していました。

沢山いる「現実生まれインターネット育ち」のうちの無名のひとりでしかありませんが、日本のインターネットの成長をリアルタイムに体験してきた世代であります。

そんな僕が会社のフェーズに合わせて設計したSTARtedには―――絵や映像・音楽などの各クリエイティブ分野のプラットフォーマーが展開したWebサービスがそうであったように―――できる限り参入障壁を下げて「誰でも活躍できるインターネット的な場」をファッション・アパレルでも、という思想が根幹にあったりします。

少しわかりやすく書くと、学生と主婦とプロが並んで勝負になってしまうような、そんな世界観を実現するために参入障壁をとことん下げて、アイディアやデザインがあれば誰でもプロと同じ製品クオテリィになる製造ツールと発表の場をセットで用意したわけですね。

2014年9月にSTARtedは正式ローンチしました。

継続させていくために考えた

誰でも有名ブランドと同じように製造ができる、恐らく世界で一番お手軽なアパレルSPAが始められるサービスであるSTARtedですが、YouTubeやニコニコ、Pixivといったデジタルコンテンツのプラットフォーマーのように無料で始められます!というようなサービスではありません。

従来と比較して桁違いに参入ハードルが下がったとはいえ、お金がかかりますのでプラットフォーマー的に数万~数十万というようにユーザーを増やせるような構造にはならないわけですね。

ユーザーが支払う金額をできる限り小さくしている上に、ユーザー数の伸びるスピードが遅いわけですから、このままだとサービスの継続性的にはなかなか厳しいものがあります。

そこで僕らは、サービスを始めて1年経過した2015年9月にリニューアルをすることにしました。

協力してくださる工場も増えに増えて、本当に「つくりたいが、つくれる」強力な製造背景を手に入れていたので、それまでの個人のブランド立ち上げだけに限定していたサービスに追加して、事業会社やECショップ、小規模ブランド向けにインターネットの工場として使っていただけるメニューを開放したのです。

BtoCtoCだけだったメニューにBtoBtoBを加えて、自由に使えるようにしたわけです。これは非常に効果的で、使っていただける機会が増えただけではなく、全体の製造量が増えたので従来のC向けブランド立ち上げのメニューの製造量やクオリティも上がるという効果までありました(アパレル商品開発、企業の制服、ノベルティ、コンパニオンの衣装などなど。ご利用をお待ちしております…!)。

また、B向けの場合は売上が立ちやすいので、その売上と利益を使ってC向けブランド立ち上げのメニューに投資を増やすことができたのも良かった点です。

踊り場(というのか分からないけど)をどう抜けるか

しかし、このSTARtedという事業を始めて2年を経過した今年の秋ごろから僕は焦っていました。

ビジネスは後回し。まずは良いサービスを先に作るという考え方で2年もの時間を使ってしまいましたが、これまで得てきた経験からSTARtedの今後を考えると「投資を止めて自分たちの身の丈にあった小さなビジネスに落とし込む」か「資金調達をする」かを迫られていたからです。

2年もサービスに投資を続けてきましたが「投資を止めて自分たちの身の丈にあった小さなビジネスに落とし込む」を選択すれば、「この規模のサービス」と割り切ってバランスをとり、自分たちの身の丈にあった小さなビジネスとして続けていくことになります。規模はあまり大きくありませんが、他に類を見ないユニークなサービスとして生き残っていくことはできるという選択肢です。

また「資金調達をする」という選択肢ですが、これも2年の間に何度もチャレンジはしてみていました。

メディアで紹介されたりイベントに出たりするたびにベンチャーキャピタルの方からお声はかかるので何度もご相談したり、実際にデューデリを進めたりもしていましたが、「面白いけどビジネス的に先の読めないC向けブランド立ち上げサービス」としては僕らが必要としている金額での資金調達は厳しい。そりゃそうだよな、という納得でもあるのですが。

1年前に追加したBtoBtoBのメニューはそれなりに調子が良く、アウトバウンド営業もしないで売上が立っていて伸び代もあります。
「アパレルでも個人が活躍する」というサービス思想を捨てて、toBの製造サービスにピボットしてしまえばエクイティでの調達可能性は高まりますし、調達できなくてもデットでビジネスを回せる良い事業になりそうではあります。

(あ。ピボットとかエクイティとかデットとか分からない人は読み飛ばしても問題ありません。なんでこんなルー語みたいになっちゃうんだろうねw)

小さくまとめてしまうのも、toBの製造サービスにピボットしてしまうのも、正直なところ面白みはないけど、どっちも悪くはない。

しかしそのうち創業メンバーと「これだ!これしかない!」という決断ができないなら、だらだらやらずにサービスをクローズした方が良いのではないかという話すらするようになっていました。

新たな方向性を見出す

折角ここまで育てた世界でも他に類をみないサービスをクローズするのもなあ…、しかしピボットや縮小均衡を選んで良いものかも決断がつかない。

そんなタイミングで、たまたまCAMPFIREの担当者の方がクラウドファンディングのプロジェクトのためにSTARtedを使って製品の製造をしてくれていた。
STARtedは割とゲームやITサービスなどの有名企業からのオーダーも多いのです。

そのプロジェクトに協力する中で、CAMPFIRE取締役の高村さんや担当者の方と何度か打ち合わせをさせていただいたのですけれど、「あ、この人たちとは一緒に働ける感じだわ」と思ったんですね。非常に感覚的な話ですが仕事の仕方とか目指してる方向とかにフィット感があったというか。

そう考えてみると感覚的な部分だけではなく、事業シナジーやサービスの方向性といったところもフィットしていることに気が付きました。

ご存知の方が多いでしょうがCAMPFIREはインターネットを通じてクリエイターや何かをしたい人・組織が不特定多数の人から資金を募るサービスです。
様々なアイディアや企画を実現するために資金と支援者を集めるCAMPFIRE。
対してSTARtedは、こんなものを作りたいという気持ちを現実の製品にするサービスです。

やりたいことを実現させるサービス同士ですから、方向性的にも完全にマッチしています。むしろ、ちょっとシナジーあるどころの話ではありません。クラウドファンディングを使って今までよりも更に金銭的な参入障壁を下げて、STARtedが機能したらすごいことになるのでは…

そこで、思い切って僕らのサービスの状況をお話した上で「CAMPFIREに僕らのサービスごとジョインとか検討できるものですか?」と正直にお話をしてみたんですね。

CAMPFIREに合流できるのであれば、ピボットするのではなく方向性はそのままに成長スピードを上げて、しかも今よりもより良いサービスにしていくことが可能になるだろうと考えたからです。CAMPFIREにとっても僕らの持っている製造力があれば強力な武器になるのではないかと。

CAMPFIREの担当者がSTARtedにオーダーをしていなかったら、こんな話をすることもなかったでしょう。このタイミングだったのは運が味方してくれたのだなとしか言いようがありません。こう書くと、なんか運だけで乗りきってるみたいですねw
もちろん、そんな運だけでやってきたわけですし、何よりユーザー・お客様のおかげですが運もそれなりに良い方みたいですね。

CAMPFIREにジョインすることに

CAMPFIREの社長である家入さんといえば上場企業GMOペパボの創業者で、他にも沢山のサービスを立ち上げたり、有名なサービスの創業に関わっている方。

僕の半径1クリックに家入さんと一緒に働いていた人は沢山いるものの、僕自身は家入さんと直接お話をしたことはなく、この件のご相談でお会いしたのが初めてでした。

家入さんはちょっと可燃性のある感じの方(←僕なりに気を使った表現)なんですけども、僕のお友達や知人で一緒に働いたことのある方からは「家入さんは良い人だよー」と言われていたので、過去に一緒に働いていた方から悪く言われないんだから人に好かれる人なんだろうなーと思っていました。そして、実際にお会いして「あ、本当にそうだわ」と納得。

家入さんの過去の経験とか最近考えていることは「さよならインターネット」という本に書かれているんだけど(PR)、これを読んでみて家入さんの考える「インターネット的なもの」って優しさとか許容のあるものなんだろうなと感じました。

[amazonjs asin="B01KFO1FJK" locale="JP" title="さよならインターネット まもなく消えるその「輪郭」について (中公新書ラクレ)"]

これって、僕がSTARtedを考えたときと近い理念や世界観だと思ったんですね。
家入さんは有名人だし僕なんて足元にも及ばないくらいの経験をされてきた方なので対比するのもアレだけど、同時代のインターネットを経験し続けてきて近い理念や世界観を持ったサービスをやってるという共通点がある。

CAMPFIREはサービスを通じてあらゆることの参入障壁を下げて「誰しもが声をあげられる世の中をつくる」ことを目指しているわけで、まさに完全に一致。

そんな背景から、サービスとチームごとジョインする話もすぐに「これはいける」となったわけです。

いや、普通そんな簡単に「これはいける」とかならないと思うんですけども、割とアッサリと決まりました。雑に意思決定したわけではなくて、お互いの考え方なんかのマッチ度合いを話してみたら短時間で理解しあうえたからですが。

超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてないチームごとの事業譲渡が決定したわけです。この規模では最速レベルで決まったんじゃないかな…。

STARtedとCAMPFIREのこれから

これからのSTARtedとCAMPFIREが一緒になってどう進んでいくのかは改めて冒頭に貼ったリリースを読んでいただくとして、僕がサービス開始当初に妄想していた素人の中高校生が立ち上げたブランドと、ガチのアパレルデザイナーのブランド、絵師が描いたアイテムが、ダダッと並ぶような楽しいカオスを実現できる準備が整いました。

CAMPFIREのクラウドファンディングとSTARtedのクラウドファクトリーを使って、ピュアなファッション分野から、面白い企画物、生地の産地や地方の工場と提携した地方創生事業などなどを総合的に実現する化物的なサービスになるまで育ていきたいなと考えています。

ちょっとギスギスした話が多い2016年のインターネット界隈でしたが、僕はSTARtedとCAMPFIREは「インターネットっぽい面白さと優しさがあるサービス」と思っています。手前味噌ですが。

急に決まった話ですし、まだCAMPFIREの中の人として仕事が始まっているわけではないので未知なことが多いのですが、そういう面白さと優しさを最大限に拡張させられるサービスと会社になるよう、これからも僕は僕にできることを全力で頑張ります。応援してくれたり温かく見守ったりしていただけましたら幸いです。

一緒に何かしたいとか「こんなことできる?」なんてご相談はどんどんくださいね。もちろん「一緒に働きたい」も。お茶しようよ程度のお気軽感で年末年始や曜日を問わず24時間いつでもご連絡くださいませ!

あ、創業メンバーだけの会社になっちゃいますが(社員と一緒に働き続けられるとはいえ、少し寂しいですね)、株式会社バンダースナッチの方でも新しくて面白い新規事業をスタートさせますんで、そちらも温かく見守っていただけましたら幸いですー。

俺たちの2014年はこれからだ!(年末のご挨拶)


フジイ先生の次回作にご期待ください...ってわけじゃなくて(タイトルの意味がわからない方はスルーしてください)、ブログ書いておかないと2014年締められないじゃん...ってことで、僕の2014年はこれからです。

...先ほど年越し蕎麦を食べ終わって、ブログでも書く気になった。
いやー、なんというか激動の2014年だったなあ...。

前にも少し書いたけど、ちょっと試しに始めてみたSTARtedが、ワールドビジネスサテライトを皮切りにテレビ、ラジオ、新聞、ネットメディアに出まくった。

VCや銀行、監査法人や証券会社まで、年初では想像もしていなかった方々と面談しまくったり(そのわりに資金調達できなかったのは僕の能力不足ww)

これが、一番大きな変化は1年前は創業メンバー3人だった会社も、人を増やすとしたら緩やかに...と思っていたら、いまや倍の人数に。
3人でもキツキツの10平米(6畳くらい)のオフィスに6名詰め込んで、仕事したりしてね。

秋には引っ越して10平米が10坪(だいたい3倍)になった。家賃もあまり変わらない安い雑居ビルに越したんだけど。

会う人、会う人に「すんごいねー」なんて言われますけど、まあ、この手の話にありがちな感じで、そんな華々しい(?)話の裏舞台は、まあ全然すんごくないわけです(笑)

元々、会社やって3年経過したから、足元ばかり見てないで、少し遠くを見ようってことで、将来の成長性のありそうなサービスを試しにやってみよう(ダメなら撤退しようぜ)って感じで始めたサービスが、中身より期待値ばかり高まってしまったこととか、なかなか2014年の後半は事業としても、組織としても、僕個人の状態としても、かなりキツイ状態だったような気がする。
そのうち笑って話せるかな。


さて。
今年の頭に書いたブログはこちら

ぐっとアクセルを踏み込みながらも、急加速するのではなく、じわじわと順位を上げるようなレース運びをしていきたい所存です。

2014年1月 5日
この通り、僕は波に乗ることよりもコントローラブルなことを大切にする仕事のスタイルなんだけども、今年はドリフトして、予想もしてなかったトンデモないところまで流れついちゃった感じでした。


ぜんっぜんコントローラブルじゃねえw


やっと落ち着いてきたし、2015年はしっかりと地に足つけて確実に前進していく所存です。



こっからは雑談みたいな余談なんだけど、僕は占いとかの類をあまり信じない方だと思ってるんですけど、まったく信じないわけでもなくて、おみくじは引きますし、ゲン担ぎは一応してる感じ。

で、今日Facebookながめてたら、お友達の占い師ライター真木あかりさんが、2015年 〇〇座の運勢ってのを全星座のぶん書かれてまして、

2015年の年間運勢を書き下ろしました。いわば「私家版・真木あかりの2015年占い」で、どの媒体にも書けなかったことを書いています。


って投稿が流れてきました。

このひと、さっき転載の許可もらうためにメッセしたら、大晦日なのに明日が締切の仕事を今やってるぜとか返答が返ってくるぐらいの 仕事ジャンキーで頭おかしい 売れっこ占い師なんすけどね。

それにこんなこと書かれてました。

獅子座の人は今、12年に一度訪れるラッキーシーズンの中にいます。この時期は2014の後半から、2015年8月にかけて続いていきます。
 といっても、何もしなくてもいいことがある! といったイメージは、今のところあまりないのではないでしょうか。むしろ「ちょっとハードだなあ、大丈夫かなあ」といった気持ちを抱くことが増えたのではないだろうかと思います。人生の転機とも言えるような大きな変化を迎える人も多いですし、不安はありつつも、前に進まなければならない状況下にある人もいるでしょう。

 そう、この時期は「頑張れば頑張った分、いいことがあるとき」。裏を返せば、何もしなければチャンスも幸運も訪れないのです。獅子座の人は常に自分が信じた道を進み続ける人ですから、きっと幸運も訪れやすいだろうと思います。多少トラブルはあっても大丈夫。結果的には丸くおさまりますから、目先のことにとらわれすぎないようにしてくださいね。希望を強くもって、前に進みましょう。

(フジイ注:仕事以外のことは省略します)

いつもどおり、誠心誠意頑張りぬくこと。そして時間をかけて人を理解すること、少しだけ人に頼ること。それがこの時期の、あなたのテーマとなります。


"何もしなくてもいいことがある! といったイメージは、今のところあまりないのではないでしょうか。"

あってるがな!!!

"むしろ「ちょっとハードだなあ、大丈夫かなあ」といった気持ちを抱くことが増えたのではないだろうかと思います。"


超絶あってるがな!!!


"人生の転機とも言えるような大きな変化を迎える人も多いですし、不安はありつつも、前に進まなければならない状況下にある人もいるでしょう。"


その通りですがな!!

"獅子座の人は常に自分が信じた道を進み続ける人ですから、きっと幸運も訪れやすいだろうと思います。多少トラブルはあっても大丈夫。結果的には丸くおさまりますから、目先のことにとらわれすぎないようにしてくださいね。希望を強くもって、前に進みましょう。"



え、信じていいの?(笑)
つか、信じるよw


希望を強くもって、前に進んじゃうよ?w



なんか、占い信じないタイプって言ってるのに、良いこと書いてあるからガッツリ信じちゃうけどw
2014年の最後に希望をもらえた気がする。


きっと2015年も大変なんだろうけど、希望を強くもって、前に進みましょう。進みます。


それでは、みなさん良いお年を。
また来年!


 

海外サービスをパクったビジネスの方が評価されやすいのどうなのとか愚痴っぽいアレ。

いい年ですがニコ厨な僕です。こんにちは。

ドワンゴ川上量生さんがニコニコ動画を作ったときの考え方について語った2011年ごろの動画がありまして、それを今日になってログミーというサイトが文字に書き起こしていたので読んでみたら、すげえ面白かったのです。


(動画は見てないけど元ネタを大切にするために貼っておきますw)



読んだのは、これ。

ゲームの開発会社からネットカルチャーの一角を担う企業へと成長したドワンゴ。その代表である川上量生氏が、2011年にTechCrunch Tokyoで語った、ニコニコ動画をつくったときのエピソードがすごすぎたので書き起こしました。「人は機械に理解できるほど単純じゃない」「わけのわからないものだからつくる」など、常に常識の逆をいく氏の発想には、ネットサービスを考える上でのヒントが凝縮されていました(TechCrunch Tokyo 2011より)。



「いかにネットの常識を無視するか」 川上量生氏がニコ動をつくったときの"3つの発想"がすごすぎる | ログミー[o_O]

詳しくは動画を見てもらうか、書き起こしを読んでいただくとして、僕の感想は

うん、すごい。
すごい頭よすぎてマネできないやつだ、これはw

と、思いましたw

もちろん、個人がアパレルブランド作れるサービスSTARted を立ち上げようとしている時期なので、事業の設計思想として共感できるところもあれば、「こんなの僕には同じ考え方できないなー」と思うところもあり、色々と考えさせられる内容でありました。

特に僕がビビッときたのは、日本とアメリカ間の情報格差みたいなものを利用したビジネス姿勢や、ユーザー関係ないところでの「どうやって儲けようか視点」を小気味よくこき下ろしていらっしゃるあたりですねw

サラッとイベント主催者とオーディエンスもDisってるしw



僕のような小物がドワンゴ川上さんの話に共感しましたなんて、おこがましい話かもしれませんけども、ちょっと自分の話を。

最近『STARtedは、どこのサービスのクローン(真似)ですか?』って、よく訊かれるんですね。
もちろん、言葉はもっと遠回しだし悪意なく質問いただくわけですけども、ほんと、かなりの頻度で質問されます。

僕としてはこれ質問されると、とてもモニョるんですよ。

「僕が知らないだけかもしれませんけど、類似サービスはないと思います。」って答えると、相手は「あー...そうですかー(棒読み)」ってなってしまうのです。

海外で実績あるサービスをいち早くクローンしたサービスだと評価しやすい(日本に市場があるかと、タイミングが合ってるかだけで評価できるからね)ので、STARtedをどう評価していいかわからなくなってしまうのでしょうね。
実績あるものの方が安心感あるから、理解はできますけど・・・。

これって、まさに、ドワンゴ川上さんが強く批判した日本とアメリカ間の情報格差みたいなものを利用したビジネス姿勢や、ユーザー関係ないところでの「どうやって儲けようか視点」じゃないですかー


海外で流行ったサービスを「これ最高に面白いから自分もやりたい!」っていうのは、まあアリだとしても、海外で実績あるサービスをパクった方が評価できるってのは、あまり良い姿勢とは思えないのですよね。

もちろんこれはポジショントークでしかありませんが(笑)




追記:
誤解されないように追記しますが(されてもいいけれど)、僕自身は海外サービスのクローンを別に悪く思ってはいませんからね。ドワンゴ川上さんは強く批判されていますけども。
あくまでも僕は評価する姿勢について書いていますので悪しからず。




イラストをアップすると服ができる「STARted」っていうサービスを作ってます。

いきなりですが、フジイの近況を書きますです。

このブログをご覧の方はご存じだと思いますが、去年くらいから新規事業に着手しておりまして、あまりオモテに出さずにいたのです。ヒアリングしたり、クローズドテストを繰り返して、プロダクトや戦略自体を洗練させるのに時間を使っていたんですね。

キャーまるでスタートアップ企業みたいじゃんwwwヒャーwww(2ヶ月ぶり、今年2回目)

ヒアリングやテストを繰り返して、焦らず粛々とやるのは今後も変らないですし、リリースはまだ先なのですが、そろそろ何やってるか書いてもいい感じになってきました。

このブログを読んでくださってる方には、ご案内しておきますね。

で、前もチラッと書きましたが、いま作っているのは、イラストをアップロードすると服ができるサービスです。

専門知識や大金を必要としないアパレルブランド立ち上げプラットフォームという感じのもので、

[blogcard url="https://started.jp"] [/blogcard]

STARted (スターテッド) というのを開発中です。

スターテッド

アパレルブランド立ち上げてみたい人って、結構いるみたいなのですが(某氏が「ネオヒルズ族に憧れるやつくらい沢山いる」って言ってた)、服づくりの専門知識がある程度は必要ですし、お金も数百万はかかるのです。

それを弊社の持つ驚異のテクロノジー(謎)により、服飾の専門知識がなくてもイラストをアップロードするだけで、服ができるようにします。

パターンから作るので、既製品にプリントするものとは違いますよ。

低価格で、ちゃんと量産して販売できる分まで作れるのもポイントです。

音楽やってる人の楽器やスタジオ代、マンガ描いてる人でいう同人誌のオフセット印刷代にあたるくらいの費用(数万円~10万円を目指しています)で、アパレルブランドを立ち上げられるようにしたいと考えています。

また、STARtedのサイト上に各ブランドのページが立ち上がって、ファンを集めたり、販売をすることができるようになります。(クラウドファンディングではなく、ちゃんと販売をするページね)

絵や音楽などの分野では、プロより有名な個人が出ているので、アパレルの世界でも、そういうのあったらいいなと思って開発を進めております。

素人の中高校生が立ち上げたブランドと、ガチの服飾デザイナーのブランド、萌え絵師が作った萌えブランドが、ダダッと並ぶような楽しいカオス感のあるサービスになったらいいなあと思っております(そうなるかどうかは、わからないけど、そうなるように進めてます)

そういうわけで、ここはひとつ、STARtedを温かく見守ったり応援したりしろください。

よろしくお願い致します。

コノ キジ ジャナクテ、 リンクサキ ヲ ブクマ スベキ ジャナイノ?(謎)

新サービスを洗練させたいのでイベント出展したり、話を聞いてくださる方を探していたり。

気まぐれどころか、ぜんぜん更新していない本ブログですが、僕がヘッダーに連絡クレクレ書いているせいか、ブログ読みましたって方からご連絡をいただくことが増えてます。

よく考えたら、交友関係もブログとかツイッターから広がったものが多いですな。
いんたーねっつすごいな。


んで、一番よくいただくのがGangsta.jpブランド立ち上げした時のエントリを読んだ方からの
「わたしもブランド立ち上げしてみたいんです!」ってご連絡。

こんな過疎ってるブログなのに2ヵ月に1回くらいのペースでご連絡をいただきます。
ちょうど先日もご連絡いただいたばかりです。


子供服やりたいってママさんもいれば、「俺の考えたすごいギャル服」みたいな企画書もってくる男の人もいるし、おもしろいなーと思ってますw


ネットで検索すれば、ブランドの立ち上げ手伝います的なこと書いているアパレルの生産管理やってる会社も沢山でてくるのですが、予算か知識、どちらかがある人をお客さんにしないと、そういう会社は事業が成り立たないことが多く、なかなか個人が「ちょっとやってみたい」でブランドを立ち上げするのは難しいのです。


僕も同じことで苦労した思いがありますし、ブログを読んでくれた方からのご連絡が嬉しいというのもあり、時間あるときで良ければ教えられることは教えます的なスタンスではいるのですが、同じように予算か知識どちらかが必要なことに変わりはないので、知識をつけるまでに熱意が保てなくて音信不通になることが多いですwww(過去、連絡くださった皆さん、気にしてないからまた連絡くださいねw)



んで。
唐突ですが、そういう気軽にブランド立ち上げできる現実的な方法を思いついたので、ウチの会社で「個人でもブランド立ち上げできるようなサービス」を始めてみよっかなーと思ってます。

僕らのサービス使って学生さんが友達とブランド立ち上げしてくれたりとか、実現したら楽しそうだしね。


構想は去年からあったのですが、新しく加入してくれたデザイナーくんとかCOOあたりと、今月はいってから社内でガチャガチャやってサービス大枠が具体化してきました。

んでも、も少しプロダクトや戦略自体を洗練させたいなーと思ってます。

まあ、それにはサービス内容を人に評価してもらったりするのが一番よさげなので、ものづくりとITを中心としたスタートアップのイベント「SAMURAI MONO FESTIVAL」ってのにブース出して、色々な人の話を聞いてみることにしたですキャーまるでスタートアップ企業みたいwwwヒャーwwカッコイイーwwwってのは冗談にしても、まあお時間ある方はフジイが一日ブースにおりますのでご来場くださいませ。

そこで、色々な方の反応をいただきつつ、この新規事業の方向性とか考えよっかなーと思ってますです。


・・・って思ってたら、イベント当日(2月15日)はwww雪wwwの予報wwだそうですwww\(^o^)/オワタwww



えーと、、、上記イベント日でなくても、もし「そのサービス面白そうじゃん、フジイの話きいてアドバイスとかしてやんよ!」という素晴らしく親切な方がいらっしゃるようでしたら(関東ならフジイがお伺いしますので)ご連絡くださいwww




雪かー......w






   

ネーミングセンスはどこで買えますか。

なんというかネーミングセンスがない。

うちの会社は今年これやるぞーって、気合入れて進めてるプロジェクトがあるんだけど、名前が決まらない。


バイクとか好きなせいもあって(?)、強そう・硬質系イメージの言葉は割とすぐ出てくるんですけど(弊社名のbandersnatchとか正にそれだねw)、それ以外になると、なんかもう椎名林檎の曲名か京極夏彦に影響されすぎた中学二年生男子的なのしか出てこない狂骨ヒーリングの匣。好きな単語は「蛇蝎」です。


その話を初対面の人にしたら、ゴミを見るような目で「かわいそう...」って言われてビックリしたけど負けないぞ...ぐぬぬ


すこし前のだけど、ハウツーサイトのnanapiの企画書を公開するって記事で、企画当時は「fyig」って名前だったことに、nanapiのけんすうさんが、


この「fyig」って今見ると全然よくないですね。オトコっぽいし、説明ぽい。


って書かれてて、僕はそういうの(オトコっぽくて、説明ぽい)しか出てこないタイプなので、「わかるわー。来年あたりに後悔しそうだわー」ってなってる今日このごろなわけです。


クラシコムさんのお店 北欧、暮らしの道具店 もネーミングセンスいいなーって思ってるサイトのひとつです。
長いけど覚えられるし、音の感じも、見た目の文字感(ってなんだ)もいいよねー。
読点の使い方が、なんかオシャレだし。



もう何か月も同じことで悩んでて、「これでいいんじゃね」って思っては、数日後に「やっぱダメだー」ってなったりしてて、ほんと決まらない。

こういうセンスってどこで売ってるんですかね...。
(今回は本当にオチなし)





ぐっとアクセルを踏み込みながらも、急加速するのではなく、じわじわと順位を上げるようなレース運びをしていきたい所存です


2013年の最初のエントリで

いろいろやる事あるからフライング気味に新年初出勤をキメたら、さっそくサーモマグに並々と入ったコーヒーを盛大にこぼして、なんもかんも嫌になって新年早々生きるのが辛いのでブログでも書くことにしたフジイですあけおめことよろ。

って書いたのですが、先ほど盛大にコーヒーをこぼしまして今年もかよって叫びましたフジイですあけおめことよろろ


さて、新年になってFacebookである方がシェアしていたので読んだのですが『アクセス解析イニシアチブ』が3年目になったときの記事。
2011年と少し古いものですが、そこにこんなことが書かれていました。


アクセス解析イニシアチブの活動は3年目になりますが、過去、起業した経験からも3年目というのはとても大事な年です。1年目の無我夢中、2年目の試行錯誤を受けた3年目は、信じた方向にぐっとアクセルを踏みこむ、そんな年になります(ちなみに4年目は大きな壁が立ちはだかるのが世の習いです)。



『3年目は、信じた方向にぐっとアクセルを踏みこむ』

これは新年から良い言葉に出会えました。
僕たちの会社もちょうど3年目ですし。

もちろん、去年同様に今年も飛躍する気はないのですけどねw
むしろ、ぐっとアクセルを踏み込みながらも、急加速するのではなく、じわじわと順位を上げるようなレース運びをしていきたい所存です。
全盛期のヴァレンティーノ・ロッシみたいな(←わかりにくい)


今年は、新メンバーも入るし(今までの蓄積を活かしつつ)新しい取り組みにチャレンジしていく年にするつもりなので、去年よりは面白いことをブログに書けるような感じになるといいなと思ってます。


また、フジイ個人としても、今年こそ、コーヒーこぼしたり、ドーナツぼろぼろこぼしながら食べるのを止められるように努力していく所存ですので、温かく見守っていただけましたら幸いです。

さーて、今年もがんばるぞー


自分たちを大きく・良いものに見せようとしない方がいいんじゃないかって話。

少し前の話ですが、弊社で初めて求人募集したんですよ。
創業メンバー以外で初。


デザイナー1名を、いくつかの媒体で募集したのですが、思ったよりも沢山の方にご応募いただいて驚きました(ありがとうございました!)

で、そのときに無料でお試しできたんで『給与や職歴などの条件でのマッチングではなく、モチベーションや仕事仲間などのやりがいや環境による求人者と求職者のマッチングをする』というWantedlyってサービスを使ったですよ。

で、こんな風に募集をしていたんですね。

https://www.wantedly.com/projects/4924 
(※募集は終了しています)

株式会社バンダースナッチは、2年前に創業して3人でやっている小さな会社です。 
EC専業でやっていて、エンジニアはいますがデザイナーがいません。
これからもECサイトなど運営サービスを増やしていくために、デザイナーさんを探しています。

WEBサイトのデザインができて、HTML/CSS書ける方。 
(JSはゴリゴリ書けなくてもいいですがjQueryの選定・設置くらいはできるって感じだと助かります)

凄腕じゃなくていいです。 
スキルは普通でいいんです。 
むしろ、上記のスキルがあれば実務経験なくてもいいんです。

僕たちは、初めて創業メンバー以外の仲間に加わってもらおうとしているので、自分たちの企業風土・文化を一緒に作っていける方かどうかを大切にしたいと考えています。

よく、「スキルも大切ですが、企業風土・文化などのカルチャーマッチが一番大切」なんて言いますが、僕たちはまだ「これ」と言えるほどの企業風土・文化のある会社ではありません。 
だから、僕たちの企業風土・文化を一緒に作り上げてくれる方を探しているのです。 
(運よくそういう方と仲間になることができたら、その次あたりは「作る人」よりも「マッチする人」を探すことになるでしょうね)

 

他社にも籍があったり、フリーランスと兼業とかでも、ダメではないけど、ちゃんと弊社の一員になってくれる方。 
傭兵気質ダメゼッタイ。



ここで、いきなり話ズレるのですが、最近ひきこもり気味だったのでwebsig24/7の忘年会に顔を出してきたんですわ。

その時に、websigの代表で、インテリジェントネットの社長様であらせられる和田さんから『Wantedlyの求人みましたよ!すげーいい内容ですね!』ってベタ褒めされたんですよ。

褒めてる割に和田さんは応援ボタン押してくれてないじゃんWantedlyの機能で、いいと思った求人情報が広がるように応援できる)って話は置いておいて、いや書いたら置いておいてないわけだけど、置いておいて、なんでそんなに褒めてくれるのかのかを聞いてみたんですね。

僕としては『ウチはこんなにこじんまりしてて、特に何もカッコイイことも、面白いこともやれてない地味な会社ですよ、これから成長していこうって志くらいしかなくて、ホントに何もない会社ですよ』ってことを書いていたので、恥ずかしさこそあれ、褒めてもらえるなんてホントに思ってなかったんです。

Wantedlyに掲載されてる他の求人を見ると、イケてるベンチャーとか、Yahoo!ジャパンみたいな凄い会社とかが掲載されてて、ウチみたいな三下がご一緒に情報を並べさせていただいても宜しいんでしょうかって感じで、激しい気恥ずかしさがあったわけですね。

でも、和田さんからは『かっこつけてないのが心に刺さる』みたいなことを言っていただけて(どうでもいいけど始発まで雑談してしまったw)、その後は実際にエントリーくださった方からも『こういう職場を求めてました』的な言葉をいただいたりしまして。

Wantedlyからのエントリーは少なかったんですけど、そんな風に言ってもらえるくらいマッチした方と出会えましたよと。

求人原稿を書いてる時は意識してなかったんですけど、そんなこともあったので、自分たちを大きく・良い会社に見せようとしてフロシキ広げるよりも『僕たちはこんなんですけど、こんなところが、むしろ好きって方はいませんかね?』って方が、上手くいくんじゃないかなーって思ったです。

だって、良く見せたところで入社してもらったら速攻でバレるわけだしw 仲間になってもらおうって人を騙してどーすんだって話だしね(自分たちを大きく見せるタイプの人からすると騙してる意識ないだろうけどさ)。

これって求人に限らず、商売全般でも大切にしたい話で、自分たちを大きく・立派に見せることで成り立つ商売をするのは(絶対になくなりはしないけど)簡単ではなくなってきていると思うので、自分たちの持っているものを身の丈に合った表現をした方が、好きになってもらえるチャンスがあるのかもねえ。


#Wantedlyだから良い人に会えたってわけではなく偶然な気もしますw

#なお、本日もオチを考える余裕はない模様。

#今年はあと2本くらいブログ書きたいw







僕はハンドリングとかサスペンションの話をしてるんだけど、アクセルとブレーキの話だと思われる。

いろいろやる事あるからフライング気味に新年初出勤をキメたら、さっそくサーモマグに並々と入ったコーヒーを盛大にこぼして、なんもかんも嫌になって新年早々生きるのが辛いのでブログでも書くことにしたフジイですあけおめことよろ。


まあ、そんなネガティブなこと書きましたが、昨日おみくじ引いたら大吉だったので僕はご満悦です。"事業: 金運あり 自信を持て"って書いてあったので自信もつことにする(←単純である)

ところで、年末に「来年も飛躍しません」ってエントリ書いたら、どうもこれをネガティブに捉えた知人がいるみたいでビックリした。なんかフジイの会社ダメなんじゃね的な。
会社を成長させるためにはって前向きな事を書いたはずなのに、どこ縦読みしたらダメってなるんですかうんこうんこ。いやそういう人にはダメだと思ってもらってもいいけどさw

根拠なしでも元気いっぱいで「俺たちは凄いので来年飛躍ちゃうYO」とか「△△王に、俺はなる!」みたいな事を言ってる人のが、安心できて好かれるんですよね、ですよねー。
僕は、そういうの根拠ねえじゃんって思って安心できないんだけど、僕とは逆のタイプの人は割と多いみたいで根拠ないポジティブがお好きなお花畑ちゃんはばくはつすればいいのにぐぬぬと思う次第です。


前のエントリでも

目先の売上・利益は喉から手がでるほど欲しいんだけど、『目の前のできることを、できるだけやる』の積み上げだと、1~2年後にどんなビジネスモデルのどんな組織になっているかってことのコントロール性が大きく失われてしまう。

もちろん、逆に遠くを見すぎて、足元がおそろかになったら、すぐに死んでしまうから、継続性と成長性があるとは言えない。

なんて事を書きましたが、(小さな積み上げが無いと何にもなれないし、ないと死ぬから、それは超大切なんだけど)積み上げて何を成したいのかってのが無いと、売上や利益になりそうな事を、のべつまくなしに何でも積み上げていくことになります。

勝てば官軍・儲かるは正義ってことで、結果が出るなら、それはそれでもいいんだけど、僕が今まで関わったり見聞きしてきた企業の成長の仕方から考えてみると、ほとんどの場合、積み上げだけだと成長は鈍化すると思うんだよねえ。
つまり、そういうのは短期利益と引き換えに、成長性を失ってるんじゃないかってこと。

積み上げだけで成長鈍化しないで、突き抜けて上場しちゃうような会社が『成功者』ってことでメディアに出るけど、その「成功」は超がつくくらいの低確率で、大抵の場合は成長の壁に当たって失速することの方が多いルートだと(少なくとも現時点の僕は)思ってる。


まあ、狙った通りに上手くいくことも少ないから理解はできるんだけど、僕がやりたい事ってのは「狙ったところに着地させる」みたいに精度の高いことじゃなく、「コントロール性を失わないようにする」って話なんだよね。

この話すると「わざわざブレーキかけてるのか」って勘違いされるんだけど、その例え話でいうなら、僕はアクセルとブレーキの話なんかしてなくて、ハンドリングとかサスペンションの話をしてるんだよね。どうもアクセルを開けきるのが良いと思ってる人が多いみたいだ(そして、ハンドリングとかサスペンションの話をしてるのにブレーキをかける話だと誤解する人も多い)

あくまで例え話なんだろうけど、バイクのレースとかやってた僕からすると、しっくりくるw
アクセル開けっ放しで「曲がれちゃった」を狙う方が、よっぽど危なっかしい。ハンドリングとかサスペンションをちゃんと使ってコーナリングスピードをコントロールしてる方が安全でいて、勝率も高いよなあって思うわけです。

いや、まあ、ただの例え話なんで、言葉遊びみたいなもんですけどねwww


そんなわけで、今年は飛躍しないんだけど、危なっかしくない成長を着実に狙いにいってるわけで、むしろ今年は準備で忙しくなるんで楽しく仕事しますよってことですです。

今年も頑張るぞー





来年も飛躍しません(2012年の終わりに)

2012年も終わりですね。
僕は例年通り(笑)今日もユルユルと仕事してまして、さっき仕事収めして、smashmediaまとめをアップしたりしてました。


このブログを読んでくださってる方はご存じの通り、2011年の秋に会社作りました。
元々やってた事業で独立するのと違って、仕入れ取引先すらないゼロ以下の状態で、準備も時間かかったし、ずっと売上ゼロでもおかしくないところからスタートしました。

夏くらいまでは本当に売上ほぼゼロの中、社員に給与払ってて、ちょっとヤベーかなと思うこともありましたが、いまは何とか給料払うくらいはできるようになった(あっぶねーw)。
まだまだ儲かるなんて言葉からは、ほど遠いけどね。

じゃあ来年は儲かるようにするのかっていうと、そんな予定もないですw
そんなわけでタイトル通り、フジイは来年も飛躍しません。


折角、会社つくったんなら、ちゃんと継続性と成長性のある商売をしていきたいって思っていて、それには、どうしたらいいのか今年はそればっかりを考えてきた。
何をするかとか、どうやって金を稼ぐかってよりは、どの方向に行くか、何をしないかを考えてたと言ってもいい。


もちろん、社員に給料払うだけでヒイヒイ言ってた(1000万くらい用意してても一瞬で溶けちゃうのなw)くらいだから、目先の売上・利益は喉から手がでるほど欲しいんだけど、『目の前のできることを、できるだけやる』の積み上げだと、1~2年後にどんなビジネスモデルのどんな組織になっているかってことのコントロール性が大きく失われてしまう。

もちろん、逆に遠くを見すぎて、足元がおそろかになったら、すぐに死んでしまうから、継続性と成長性があるとは言えない。


『足元を固めながらも、数年後へのコントロール性を失わない商売をする方法』を一年かけて考えてきて(まだ実践はできてないんだけど)、なんとなく、こうしたらいいのかな?ってのが、ここ最近は見えてきたように思う。勘違いでなければ。

来年は、それを実践していってみます。それが正しかったか分かるのは2015年末くらいだと思うけど(笑)



設立一年経ったわりに、まだ自分が経営者って思えない(未だに社長とか経営者って言葉きいてもハァ?ってなるわw)くらいフワフワしてるけど、来年も僕らしく生きていきます(笑)
来年も宜しくお付き合いください。みなさま、良いお年を!



来年の抱負:
2012年は、このエントリ入れても12本しかブログ書いてないので、来年はもう少し書くようにしたいです
(書く書く詐欺にならないようにw)