中二病が治ったら、次に罹患するのは自分探し病か。


なんか自分探しについてのエントリをいくつか見かけたので、ちょっと書いてみようかな。


探すな決めろ - 書評 - 自分探しが止まらない --404 Blog Not Found

その意味において、仮に「自分探し」というものが「病」だとしても、それははしかや風疹のように若いうちに誰もがかかり、かかっておいて然るべき病なのだと思う。若いうちは「患者」本人も世間も自分探しをする者たちに対して寛容であるべきだ。

自分探しって誰でも死ぬ迄やっている事ではないか?~ついでにね! --モチベーションは楽しさ創造から
「自分探し」をやめられない若者が多いそうです。


自分探しをして見付けられるなら苦労しないよね --煩悩是道場
明日に道を聞かば夕べに死すとも可なり とも言うね。



ぼくは、バイクでインド一周(+ネパール)のツーリングをしたり、その後に東南アジアから中国をバックパック背負って1年近く放浪旅行してたんだけど、日本人に会うとよく「自分探しですね」って言われたのを思い出しました。

そのたびに
「自分探しではなく、ただの旅行です」
って答えてたんだけど、みんなに不思議そうな顔をされた。

えーと、なにか、東南アジアに行く日本人バックパッカーは自分探しでないとダメな理由でもあんのかw



まあ、実際のところ「自分の探しの旅です」って言っている日本人には何十人も会ったけど、逆に自分探しではない、ノット自分探し旅行な人は数人しかいなかった。

感想としては、自分探しをしている人は魅力に乏しく、自分探しではない旅行をしている人は魅力的な人が多かった(自分探しをしていない=目的がある旅行をしている人 という意味ではないよ。ただの旅行という人もいたしね)

自分を探しているだけあって、自分がない人は魅力がないってことかもねw


夕方にガンジス川に向かって体育座りでチャイ飲んで、雰囲気におぼれて「ああ、インドには求めているものがある、日本はダメだ」みたいなことを言う痛い人は、大抵、自分を探していたw

インドが好きなのはいいけど、明確な理由もなく雰囲気だけで日本ダメとか言うなら、日本円パワーで旅行するんじゃなく、勤勉に働いているインド人にでも有り金を全部渡して、日本に帰らずにインドに骨を埋める覚悟で日給数百円の仕事に就けばいいのに・・・!、と面とむかって自分探し君に言ったら、ドン引きされたことも数回w

いや、もちろんインドには日本が失ったものがあったりするけれど、ただ雰囲気に酔って言ってるだけの自分探し君は、かなりキモチ悪い存在みたいで、他の国のバックパッカーからも、インド人からも「あいつらは、なんでインドにハマってるんだ?」って不思議そうにされてたっけ。


まあ、「自分探しですよ(笑)」みたいなことを言う割に、ちゃんと「自分」が確立されている人もいたし、自分探し病の定義は色々あるんだろうけど、雰囲気に酔うって自分を見失ってる人はイヤだったなあ(もしかしたら酔う前から見失ってるのかもしれないけど)

まあ、中二病が治ったら、次に罹患する悲しい病気なのかもしれないけど、患者さんが早く自分を見つけられることを祈るばかりですな。