WebSig会議 IA分科会にいってきました。


昨日は、Web関係の勉強のためにWebSig会議 IA分科会にいってきました。


いつも書いている通り、ぼくはモノ売りであってWeb屋さんでもないのですけどねw

(またまたモデレーターの人から誘われたってのもあるけど)趣味の領域というか、少しは仕事の役に立つこともあるかもなーって感じで、いちおう勉強しておこうと思いまして参加してみたわけです。



っていうか、誘われたから行くことになったんだけど、IAって何だっけ?


情報アーキテクチャ(Information Architecture)は、知識やデータの組織化を意味し、「情報をわかりやすく伝え」「受け手が情報を探しやすくする」ための表現技術である。

ウェブデザインの発展に伴い、従来のグラフィックデザイン(平面デザイン)に加え、編集・ビジュアルコミュニケーション・テクノロジーを融合したデザインが要求されるようになった。情報アーキテクチャはこれらの要素技術を組み合わせた、わかりやすさのためのデザインである。

ふむふむ。
情報をわかりやすくする技術ってことね。


んで、今回のセミナーでビックリしたのは 『自分視点でIAしてみる』 みたいな内容だったこと。


製作するサイトを「自分が使うとしたら」っていう視点で見ながらIAを進めていく手法が紹介された。

セミナーでは自治体のサイトを作るという想定で東京都のサイトを題材にしてたんだけど、「自分が引越ししたので、その時に自治体に何を届出したらいいのか探せるか」みたいに自分の行動とか、自分のニーズにそってサイトの要件をさぐっていくというやり方でした。



最初は、「おいおい、ずいぶん乱暴だなー、自分視点だと偏ったサイト作りになっちゃうじゃん」って思いましたが、それは思い違いだったと気づいたのは、セミナーの後でグループワークをやったとき。


Web製作関係の参加者が多いわけですが、仕事のクセからから、みなさん口々に「××なサイトなんだから~であるべき」とか「△△なユーザも想定しないと」みたいに『作り手の視点ユーザーを想像』しちゃっていたように感じました。


おお、なるほど・・・と、目から鱗的なアレですわ。


今回おしえてもらったIA手法は、人間はモノを作る時に当たり前の心理として『自分視点だけれど作り手としての自分視点』になってしまうのを『ユーザーとしての自分視点』という切り口をもって、作っているものが正しいかどうか確認していく作業をいれるって事。


これ、けっこう凄い手法かもしれないよ。



よく『ユーザー視点を持つ』って簡単に言うけど、これって、すげー難しいことのはずなんですよ。

常人を超えた想像力とか発想力とかセンスとかがないと普通はユーザー視点なんて持つことができないし、それが難しいことだってことに気づける人すら少ないはず。

「ユーザーは××という行動をとるであろう」っていう想像は作り手側としてはユーザー視点のつもりかもしれないけど、『ユーザーの行動を妄想した作り手側の視点』であるとも言えるわけで。


この違い、うまく表現できない><
僕の書きたいこと、わかりますかね?


まあ、そんなわけで「作り手の妄想」を普通レベルのセンスしかない僕みたいな人が、「正しい仮説」に補正するためには、IAが必要なんだなーと納得できたわけです。


これ、Web製作だけじゃなく、営業企画とか販売戦略でも同じことできそうな気もした。
こないだ「自分の経験以外の、別の視点も必要。」って書いたばっかりだし。

いやはや、すげー勉強になって面白かったよ。
行ってよかったです。





余談だけど、懇親会で小学生向け超有名雑誌のWeb担当の方と話ができたんだけど、それがすげー面白かった。
子供と大人の認知心理の違いとか、色々。
ブログに書いちゃっていいことなのかどうかわからないので書かないけど。