いや、だからアジャイルかどうかじゃなくて。


のりおくれ気味ですが、ここらへんの話が面白い。
システム開発の発注と受託側の本音というか。



アジャイルだウォーターフォールだいう前にさぁ - Identity Not Found
企業のWeb担当者の叫びw 超共感します。


プログラム開発手法とプロジェクト管理手法はちがうわな - Identity Not Found
タイトルが結論な感じ。うん、まあそうなんだけど、プロジェクト管理の根幹にはかかわるしなー。


お客様の本音…って…あれ? - がるの健忘録
”「将棋は一手目に詰めまで全部読み切れるのが御社では当然なんですね?」とか心の中で思いつつ”
↑↑開発サイドの本音。これは正しい。
でも、その感覚を発注側に理解してもらうためのコミュニケーションが大事なんだぜと思うフジイなのです。


予算計画主義とか - 眠る開発屋blog
ウォーターフォールでも手戻りするし、そもそも予算の考え方が違うんじゃね?ってエントリ。
これも正論だなあ。
まあ会社的な都合もあるんだろうけれども、その予算についてのコミュニケーションがないのが悪いんじゃない?
作るものを明示するのは難しいけど、何が予算に含まれていて、どういうリスクがあるのかっていうのは説明できるはず。
でも、説明されたことはあまりないです(笑)



アジャイル批判かぁ。 - F's Garage
まあ完璧な仕様なんて無理だよなー的な話。
タイトルは釣り?元になったIdentity Not Foundさんのエントリってアジャイル批判ではないですよね。
コミュニケーションを大事にしない開発屋さんへの批判なんだと思います。



アジャイルは「本質的には」「真っ当な」ビジネスには向いてると思う - がるの健忘録
派生エントリ。
変化を続けるビジネスにはアジャイルをどうぞ的な話。




もう結論でてる感じだから、ぼくの出る幕じゃないんだけど、これってアジャイルでもウォーターフォールでもいいんですよ。
本当に。それに対してアジャイルの良いところをあげられても、「いや、そんなのわかってるって」って話なんですよね、発注者的には。



ただ、ぼくの経験上、発注をして「本当の意味のアジャイルな状況」になったことは少ない。

本当の意味のアジャイルな状態って、企画する人(あえて発注側とは書かない)と実装をする人の間のコミュニケーションの力で、開発スピードが上がったり、成果物のクオリティが高くなったりすることですよね。

つまり、コミュニケーション力によって、分厚いドキュメント作成や議事録を作るための打ち合わせから開放され、開発効率が上がるものという意味だ。


だけれど、大抵の「ウチはアジャイル」とか言っている人は、そんな風にプロジェクトを進めることはできないことが多い。すげー多い。多いんだよ。

コミュニケーションの力ではなく、開発手法の力でコミュニケーションコストの削減をはかろうとしたってダメっすよ。
ぜんぜんダメ。お前アジャイル言いたいだけちゃうんかと小一時間、、(古ッ)




円滑にプロジェクトが進んで、良い成果物ができるのであれば、アジャイルだろうがウォーターフォールだろうが、別にいいんだけど、どちらも(手法は違えど)コミュニケーションによるロスを最小限にするためのものであるってことを無視して、ただの開発手法のひとつとして使われてるから、ひどいめに遭うんですよ。



発注側が、欲しいものを表現しないで開発側が作れるわけない(超能力者じゃないんだ)

開発側は、何でもできます言ってくださいみたいな顔する(←こういう人、本当に多い)のはやめて、お金も時間もかかりますし、できないこともありますって言うべき。
後だしジャンケン禁止(怒)



ちゃんと開発はいる前に、契約(重要)とか予算とかプロジェクト管理方法とか言語とか環境とか、全てをコミコミでコミュニケーションとってから開発はじめてよっていうだけの話じゃん。

まさに、この話題で書かれた一連のエントリは、全てここに帰結する話。
本質を明らかにするコミュニケーションがなされていないから、Identity Not Foundで書かれた「どんなのが出来上がるのか、ちゃぶ台に並べる前に教えてくれよ」って話になる。


発注側にも受託側にも言えるけれど、全てこの一言に尽きる(から、このエントリで書いたことは無駄なんだけども、いちおう書いてみたよ)