中華街の「日本の中にある外国っぽいところ」が失われつつあって残念でござる的な話。

ウチの会社から徒歩で行ける距離に横浜中華街があります。
そんなわけで本日は中華街の話を書きます。

今日は時間がなくて校正なしで書きなぐったままの文章をアップするので読みづらいかもしれませんがご容赦を。
あくまで僕の個人的な視点ですが、初めて中華街に観光に行くなら少しは参考になるんじゃないかと思います。

いきなりですが、横浜中華街について気になっていることがあります。

それは、食べログやらトリップアドバイザー、その他インターネット上にある評判・評価を見ていて割と多い「接客が悪かった」というもの。

ま、遠くから横浜観光にいらっしゃって、美味しい中華を食べたいと思ったら接客の悪い店だった…なんてことになったら確かに気分も悪いでしょうな。

ここでですね、わざわざ僕がブログに書いてまでお伝えしたいのはですね、東アジア最大のチャイナタウン、横浜中華街という「日本にある外国」の楽しみ方です。美味しい料理だけを求めるのはもったいない、僕はそれをお伝えしたい。

例えば、食べ放題の店とかで接客のあまり良くない店だと、メニューに振ってある番号で注文しないと怒られたりすることがあります。

ぼく 「ショウロンポーをください」
店員 「パンゴウデイテクダサイ!!! (怒」
ぼく 「ひぃ、なにこれ怖い」

こんな感じでキレられたり、注文を間違えたりする店がたまにあるのは事実です。
(あ、これ読んで不安になった方、そういう店はかなり絶滅しつつありますのでご安心を)

そして、突然ですがここでWikipediaの横浜中華街の項目を引用します。

1859年(安政6年)、横浜が開港すると外国人居留地(一種の租界)が造成され、欧米人とともに多数の中国人買弁(中国人商人や取引仲介者)や外国人外交官の雇い人が来住した。当初、彼らは香港や広東から来ていたため、広東省出身者が多かった[1]。その後、横浜と上海、イギリスの植民地の香港の間に定期船航路が開設されると、中国人貿易商も来住し、居留地の一角(現在の山下町)に関帝廟、中華会館、中華学校などを建てていった。これが横浜中華街の原型である。

Wikipedia 横浜中華街より引用

ここから150年、色々な変化を経ていまの中華街があるわけですが、これを読むとなんとなく中華街は「外国人街であって、日本の中にある外国っぽいところ」という理解になるのではないでしょうか。

「中華レストラン街」だと思っていると冒頭に書いたようなガッカリ気分を味わって悪い評価をネットに書いてしまうのかなと思いますが、「日本の中にある外国っぽいところ」と捉えてしまえば、日本国内にありながら外国のような風景や風情、日本とは違う接客や料理を楽しめる場所だと思って観光を楽しめるのではないかと。僕はそういう前提で楽しむスタイルをおすすめしたいわけです。

非常に残念なことに、中華街もいまや日本的な接客の店が増えてしまい、外国に来たかのような風情を味わえる店が減ってしまいました。折角、手軽に外国気分が味わえるローカルっぽい店が沢山あったのにお前らが悪い評価なんかするからだ(※個人の感想です)。

単に美味しい中華が食べたいなら、東京都内のホテルにある高級中華料理店へ行けば安定して美味いものが食べられるわけで、わざわざ中華街に来なくても美味しい中華はあるのです。料理や店よりも「中華街」という町を楽しんだ方がいいと思うわけですね。中華街も300店以上の店があるんで、たいして美味しいってわけでもない店も多いしね(もちろん美味しい店もあるけど、単に美味しいもの食べたいだけなら都内で評判の中華に行った方が安定して美味しいもの食えると思うなあ)。

上で引用したWikipediaにあるように、中華街の中には学校もあるし、廟(関羽を祀る寺みたいなの)もある。美味い中華を食べるだけじゃなくて「日本の中にある外国っぽいところ」として風景や文化を感じ取って楽しんだら良いと思うのよ。

楽しみ方は人それぞれだけど「接客悪くて最悪でした」なんてクチコミ評価を書いちゃうのつまんないと思うんだよね。「日本の中にある外国っぽいところ」に来たと思えば、そういう接客も体験として楽しめるんじゃないかなーと思うわけです。
いや、ホント最近はすげえ接客が良い店ばっかり増えちゃって、手軽に外国気分が味わなくなったのはお前らが悪い評価なん(以下略)

楽しみ方は人それぞれだから正解なんてないけどね。

僕としては、若い人には豚まんとか食べ歩きしながら散歩するのをオススメしております。
でかい豚まんとか焼き小籠包とか食ったらお腹いっぱいになるんで、あえて中華料理店に入らないで食べ歩きでお腹を満たして、それから中華街を散歩して回ったり、雑貨屋とか食材店みたりして、中国茶だしてくれるカフェでゆっくりしたりすればいいんじゃないかなーなんて個人的には思います。
豚まんは店によって中身や大きさ・味がちがうので、前もって調べておいて分け合って食べ比べとかすると超楽しいぞ。

大人な感じならハズレのない有名店――状元樓とか彩華新館あたり――でコースとか蟹を食うか、もしくは逆にローカルっぽい定食屋みたいなところを楽しむのも良いんじゃないかな。あえて保昌でカレー食うとかもいいかもw

食べ放題も悪くはないんだけど、すごく美味しい中華料理を食べるってよりは「色々な料理を選んで食べまくれる」のを楽しむ方向性になるのでお子さん連れのファミリーでの旅行向けかなと。食べ放題に行くなら、みんなでワイワイ食べることを目的にして楽しむのが良いと思います。

なんか本題とそれたけど、個人的には中華街から「日本の中にある外国っぽいところ」がどんどん薄れていくのは残念なんですよね。そういうのを楽しむのも良いですよってことをお伝えしたくてブログに書きました。
もちろん、遠くから観光に来たのに接客のせいで気分を害してしまった人の気持ちもわかるんだけどね。

どうでもいいけど上海蟹たべたい