最高の上司だと思っていた師匠のマネジメントでもアレなこともあった話

お久しぶりの更新。 今月は週イチでブログ書こうと思っているフジイです。

今日はマネジメント的な何かについて書きます。

このブログを読んでる方はご存じかもしれませんが、僕は自分の会社バンダースナッチの代表をやりつつ、株式会社CAMPFIREでもアパレル製造サービスSTARtedの運営や製品企画部門をしてますです。

んで、渋谷の方の弊社(CAMPFIRE)でマネージャー合宿をやろうということになりまして、先週末に高速バスに十数名で乗って軽井沢合宿に行って参りました。

(あ、全員で移動して何かあったらシン・ゴジラの内閣のアレみたいにアレっちゃうんじゃね…と思ったけど何事もなく全員で渋谷に戻ってこれましたよ)

テーマとしては組織とかチームマネジメントみたいなところで、普段は忙しくしている同僚たちと厚めに話せて僕個人としては非常に良い時間だったなと思っています。 数字計画とか行動計画とかもいいけど、やっぱり基盤はすべて人であり組織ですからね。

で、その中で(自分でもそんな話しするつもりじゃなかったんですが)、同僚数名に僕が20代の若かりし頃に商売の基礎を教えてくれて今でも頭の上がらない師匠の話を少しすることがありまして、今日のブログにはそのことを書こうかなと。

(前置き長くなっちゃった)

僕の師匠のはなし

僕の師匠はプレイヤー・実務者としては凡庸というか、むしろ微妙という感じの人でして、もしかしたら僕と会う前はイケてた時代もあるのかもしれないけど、少なくとも僕が知っている師匠はプレイヤーとしてはイケてない人でした(こんなこと書くと怒られるかなw)

ただ、実績もなく生意気でアホな若造だった僕にどんどん大きな仕事や部下を与えてくれて、結果を出せば褒めてくれ、結果が出ないときは一緒に悩んでくれて、敵がいれば一緒に覇気を上げてくれるという僕にとって最高の上司だったんですよ。
プレイヤーとしてはアレでもマネージャーとしては素晴らしい人だったといわけです。

ぶっちゃけ、一緒に悩んでくれても大したアドバイスはくれないし、自分で答え出さないといけないんだけど、ともかく「お前の判断がそうならそうなんだろう」と自信と機会を与えてくれる人だったんですよね。いま思い出しても感謝しかない。 この人が上司じゃなかったら今の僕は絶対に存在していない。感謝してます。

おっと、そんな師匠への敬愛を書きたいんじゃないんだった今日は。

でもですね。(ここから少しアレなことも書いちゃいます、すんません師匠…)

ある日、別部門を任せされていた同僚から「目標だけぶん投げてきて、何も指示もアドバイスもくれなくて、相談しても頑張れ的なことしか言われなくてキツいわ…」と相談されたんですよ。結構、深刻な感じに。

この同僚の上司もまた僕の師匠だったわけです。僕らは管理職で師匠は役員だったんだけど。

僕、そのときまだ経験が浅かったから凄くビックリしたんですよね。

かなりの裁量をくれる最高の上司!マジ神!と思ってた師匠のマネジメントで苦労していて大きなストレスであるというその同僚の愚痴というか悩み方にビックリした。

部下と機会と目標だけ与えてもらってプロセスは任せてもらってることに喜びしかなかった僕にとって大ショックだったんだけど、その同僚は仕事ができる人ではあったものの与えられたプロセスを着実にこなしていく仕事スタイルの人だったから、彼にとってはストレスでしかないと。

当たり前だけど、みんなに有効なマネジメント方法なんてない

あ、その愚痴を言っていた同僚が仕事ができないってわけではないんです。 方向性とか努力する方法論とかを示されれば僕より的確に素晴らしい仕事する人でしたし。

ま、よくよく考えたら当たり前なんだけど、僕にとっての働きやすくてパフォーマンスの出しやすい環境と、その同僚にとっての働きやすくてパフォーマンスの出しやすい環境が違うのって当たり前なんですよね。

冒頭に書いた合宿の話に戻りますけども、そこでもチームメンバーのモチベーションを上げようとして「少し上がったり、大幅に上がったりするかと思ったら、結果的には上がった人と下がった人がいた」とかって話が出たんですよ。

その話を聞いて師匠の愚痴を言っていた同僚のことを思い出したわけです。

マネジメント手法とか組織のためのフレームワークとかって、全員に画一的に効くわけじゃないよなあと。 ぶかもじょうしもにんげんだもの。

まあ、そう言っても組織力で個人プレイよりもパフォーマンスが上がる環境を用意したいと思うのはマネジメントする人なら誰もが考えるところだとは思います(あえてマネジメントしないスタイルの組織もあるけど、まあそれはまた例外的だと思うのでここでは置いておきます)。

結局のところ、チームや組織に対してはその組織の文化にそったチームマネジメントや組織のためのフレームワークを取り入れつつ、人間個人には個々に向き合っていくしかないよねえという身も蓋もない話になったんですけども。

チームに対しては広範囲に良いと思われる施策を実施して、個々人とは個で1on1コミュニケーションとる。 すげー当たり前の結論だけど、これ実施するの本当に気力のいることよねえ。

部下も10人くらいになってくると1on1だけでめちゃ時間かかるし(という言い訳をしないでやれという話でしかないが)

うん、なんか特に面白みのない話になってしまったけれど、マネジメントする人は勇気をもって踏みとどまって頑張らないといけない局面が多いよねという話でした。

今日もまたオチはない。 あ。直接はこのエントリに関係ないのだけれど、以前に師匠について書いた「こんなんじゃ商売の神様が逃げちまうよ」もよかったらお読みくださいませませ。

ではまた来週。