今日は、この「AI時代は、プロジェクトマネジメントやチームマネジメントの重要性が上がる」ってことについて、ぼくなりに考えてたことを書いていこうと思う。
昨日、こんなポストをしたんですね。
AI時代、プロジェクトマネジメントとかチームマネジメントのスキルがめちゃくちゃ重要性上がるよねーという話をしまくっているのだが、あまり理解されていない気がする。
— フジイユウジ (@fujii_yuji) 2025年12月16日
ぼくの中では確信があるんだけど、重要性をうまく説明できていないのかな?
みなさん思うところがあるみたいで、引用RPやリプライをもらったんだけど、色々な考え方があって面白かったです。
AIで爆裂に効率化されたり、成果が飛躍的に伸びて・・・ます?
生成AIは個人をエンハンス(高める・強化)する力が強い。
個人がエンハンスされた作業範囲に注目すれば、ほんとうに信じられないくらいの品質向上・速度の向上が見られる。
コーディングエージェント、Deep Research、言語化・要約、図表化、画像化、エージェントによる自動化。
これらは間違いなく、多くの人にとって仕事の速度向上と品質の変化をもたらしていて、2022年11月以来、業務でもプライベートでも生成AIはないと困るレベルの存在になっています。
─── 確かに、その「AIが得意な作業」は、とんでもない飛躍的な変化をしています。
一方で、事業の成果が飛躍的に伸びているわけではない(と思う)。
生成AI様のおかげで利益が出る(あるいは売上が上がる)ようになり、多くの会社で効率化が進み、景気が良くなる───という感じはしませんよね。個人がエンハンスされるインパクトは凄いんだけどそれは局所的です。
なのに、それが組織や事業全体にも効いているように錯覚している人が多いように感じています。
我々は「経験したことがない強烈な局所最適」をどう扱えばいいんだ?
生成AIは個人をエンハンスする力が強いので、「作業」の変化に注目されています。
システム開発ならコーディング。
企画職ならリサーチ、ドキュメント化、図式化。
それを全体の成果につなげるのは簡単なことではありませんが、経験したことないレベルの衝撃的なエンハンス───数年前と比較したら魔法に見えるような局所最適───なので、あまりの強烈さに「仕事全体にも効いているように感じてしまう」のではないかと思います。
冒頭のポストで、ぼくは「あまり理解されない」と書きましたが、それは「プロジェクトマネジメントとかチームマネジメントのスキルがある人が多数いないと、全体でその効能を得ることはできないんだ」と伝えても「まあ、そうですよね〜」とは言われるものの、ぼくが言っている重要性がちゃんと伝えられていないな〜と力不足を感じているという意味なのですね。
「プロジェクトマネジメントとかチームマネジメントのスキルがある人が多数いないと、全体でその効能を得ることはできない」ということ自体は納得されるものの、個人のエンハンスが強烈すぎて、その重要性・必要性は軽く見られてるんじゃないかと思っているのです。
ぼくの力不足で、その人たちがなにをすれば成果になるのかを示せてないんだろうな。
「ヤバいレベルの局所最適」をどうアウトカムに変換できるか問われてるんだって話だよ。
ヤバいレベルの局所最適が起きても、利益が爆増したり、売上が上がったりしない。
「作業5,000時間を削減」ってやつを見るたびに怪しい数字だなと思う。
だからこそ、ぼくらは「AIの活用」だけに注目していてはいけなくて、「ヤバいレベルの局所最適をどうアウトカムに変換できるかを問われている」って強く意識する必要がある。
冒頭のポストに書いた通り、アウトカムに向かって動けるチームマネジメントだとかプロジェクトマネジメント、プロダクトマネジメントの力を持った人の価値がより高まるだろうと思う。ただ「AIを使うのが上手い」とか「AIを使いこなす知識を持っている」だけじゃ成果には繋がらない。
「AIをこう使えば良い」という業務改善的な型なんかではなく、個別具体の動きからしか成果は生まれない。だからからこそ、チームマネジメントだとかプロジェクトマネジメントのスキルがある人たちがアウトカムに向かって動けるようにしていく必要がある。
それって当たり前の話じゃないのと思われるかもしれないけど、ぼくはこれまでもその必要性は理解されていたと思うけど、生成AIによってより難しくなってるんじゃないの?複雑な世界がより複雑になっていて、それを紐解く能力が必要になってるんじゃないの?という問題提起を強くしていく必要があると思ってるんですよ。
「こんなに業務改善されたよ」とか「機能開発が爆速になったよ」ってのは、アウトカムを得るプロセスでしかない。AIによってそのプロセスは驚くほど変化が起きてるけど、利益や売上だとか事業価値を上げるところまでもっていくところまで変化を及ぼさなくてはならない。
「AIを使いこなすPMがいる」って話でもないし、「マネジメントできる人はAIを制御するプロンプト書ける」って話でもないし、業務自動化とか複数人が関わるワークフローをAIでつなげる業務設計できる人が必要って話でもないんですけど、なんかそういう話になりがちなんですよね。
もっとうまくこれを説明できるようにならないとなあ。