1ルピーを笑うものは1ルピーに泣く [雑文注意]


僕がバックパックを背負ってインドをうろうろしていた時のことを書きます。
(このエントリは、雑文というか散文というか、そういうアレですからね、念のため)


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photo by Wolfiewolf(flickr.com)




たしか当時は1ルピー≒3円ちょいだったと思うんだけど、ボトルに入った飲料水を買おうとすると、店によって2ルピーくらい金額が前後するって気づいたんですよ。

まあ、6円前後なんて日本人からするとどうでもいいことなのかもしれないんだけど、まあ当時は時間だけはあったので、いちいち移動するたびに「この街の飲料水相場」を調査してた。

仲良くなった他のバックパッカーに「角の店は14ルピーってふっかけてくるけど、二軒先の店で買うと10ルピーだよ」なんて言ってたわけです。



飲料水なんかは、そんな風に相場を調べられるから、まだマシな方で、宿代だの、タクシー代だの、レストランの会計だので、毎回のようにモメるわけですよ。前に聞いていた金額と違うとか、お釣りが足りないとか、そういうのが毎回なので。


僕としては、そんな風に買い物をしたり(時にボラられて悔しい思いをしたり)することも旅行の醍醐味として楽しんでいた。

で、他の日本人バックパッカーを見ていると、僕と同じように「騙されない・ボラれないぞ」という人もいれば、割とポイポイ払っちゃう人もいる。

んで、最初のうちは、請求された額をそのまま払ってしまう人は、数円から数十円のために交渉ごとをしている時間が惜しいんだろうなあと思ってたんだけど、どうも「ちょっと高い店」と「騙されている」を、そもそも判断しようとしていないし、その違いについても考えていないんだと気づいた。

被害が多額と感じる金額におよんだときになって、はじめて「わわわわ、だまされたっっ」とは言うんだ。


逆に、金額の大小問わず、つまり日本円でいえば3円程度である1ルピーでも騙されないようにしている人は常に騙されたりしないようにレーダーを張っていた。
中にはケチなだけとか、意地になっているだけのひともいたのかもしれないけれど、実際のところ、そういう人は少なくて、なんというか「どんなときでも気を抜かない」という姿勢を保ち続けるために1Rsに拘ったりしていたように思う。

1ルピーを笑うものは1ルピーに泣く。
少額で騙されているやつは金額が大きくなっても騙されるし、少額でも気を抜かないやつは当然のように金額の多寡に関係なく騙されにくいんだと思う
(実際はそれでも10億人中9億人くらい騙す人がいる国なので、それなりに騙されちゃうんだけど、「騙されない率」が高いってことね)



ちなみに、数々の日本人を騙しまくってきたインド人詐欺師のひとから「お前はイスラエル人くらい騙しにくい」という言葉をいただきました。これって褒められたのか、罵られたのかどっちなんだろ。今でもわかりませんww








おまけ:
このエントリは、「ブログで書いてほしいネタないですかー」ってツイッターで言ってみたら、反応いただいて書きました。ありがとうございました。雑文的なものしか書けなくてすみません。。。
他のみなさまも「これを書けよオラァ」って言ってくだされば、無茶ぶりにも、できるだけ(できるだけね、知らないこととか書けないんで)書きますんで、ツイッターかコメント欄にどぞ。



2001年9月11日、僕は(雑文注意)


2001年9月11日、僕はお金がなくなるまで海外放浪をするという旅をしていた。

日本を離れて9ヶ月か10ヶ月目。もうお金もなくなりそうだったし旅は佳境で、中国の広州にいた。
そこから青島に行って、船で日本(下関)に帰国する予定だった。


そのころの僕は、ノートPCを持って現地からリアルタイム旅行記(ツイッターやブログがある現代から見るとリアルタイムではないけど)をネットで公開するというのをやっていた。

当時はそんなことするひと少なかったから、ぼちぼち人気あったんですよ。Yahoo!JAPANにも登録されてサングラスついてたし、雑誌とかでも紹介していただいてたし。

ノートPCや変圧器とか重いし、ボロボロの安宿は大抵コンセントもないから裸電球から分岐して電源とるソケットもってたりして、苦労しながらHTML書いてた(ブログとか存在すら知らなかった。CGIは動作が重かったりデータが消えたりするのが怖くてHTMLをフロッピーディスクでネットカフェに持ち込んで更新してた)


読み返すと間違ったこととかアホなこととか書いてて、この文章をそれなりの数の人が読んだのかと思うと恥ずかしくてもうダメってな感じですが、25歳のころの僕は重度の中二病だったんだなあwww



痛々しい文章ですが、昔のことだし9.11平和祈念企画(謎)として公開しちゃう(typoとか一部だけ直した)。
ちなみに文中に出てくるの彼女とは帰国後に別れましたw


それにしても驚いたのはアメリカでおきた連続テロ事件だ。

広州はかろうじて香港のテレビが見れたので英語でニュー スを見たのだが、崩れ去るWTCビルの映像はショッキングだった。彼女は興奮して眠れなかったらしい。アメリカのTVをそのまま流していたから情報の 流れてくる速度は日本より速かったかも。
見た瞬間にイスラム原理主義者という言葉が頭をよぎったが何といっても英語ニュースを しっかりと聞き取れないので情報が足りない。次の日にインターネットカフェへ行って色々と調べた。

日本では報道が過剰らしい。それとはまた逆に友人のHPの掲示板には「日本は平和でよかった」というような書き込みがあった。それを見て日本に帰るのが恐 ろしくなった。日本にいると致命的に感覚が鈍くなるような気がする。Yahoo掲示板や2ちゃんねるをチェックしながらとても暗い気持ちになる。

旅先で出会った人たちからパキスタンやイランは思ったよりも平和な感じだが近いうちに退避勧告が出るはずなので早めに移動するというようなEメールがきた。案の定、パキスタンでもイランでもアメリカが攻撃されて民衆は喜んでいるようだ。
「原爆のかたきがとれてよかったな!!」
と言われたという旅行者もいた。

当然ともいえるが南アジアや中近東でのアメリカは評判が良くない。 しかしテロで人間が死んでいるのを喜ぶ人がいるというのは悲しいことだ。
まぁパキスタンは近いうちに民主化しそうな感じもあるし、公にはアメリカ寄りの立場をしめしそうだけど。イランは・・・?だな。

一番心配したのは株価暴落による世界規模の不況だ。不況は戦争よりも恐ろしい。一般市民が普通の生活をおくれなくなってしまうかもしれない。彼女とも、いざとなったら日本に帰るのをやめようかと話したほどだ。

アメリカはいますぐにでも軍事報復をしそうな勢いだ。
今ごろ日本は大騒ぎじゃないか?

 

何はともあれこの悲しい事件には本当に驚きました。
負傷された方のご回復、亡くなった方のご冥福をお祈り申し上げます。



平和ボケdisってたり、不況の心配しすぎとか、まあ本当に痛々しいな(苦笑)
もっと普通な生活や平和な世界を愛せよなwww


まあ、当時の僕なりに一所懸命に生きてたってことですよね。


あれから9年、今でも痛々しい僕ですが、何とか日本で生きてます。











君たちはラッキーなのに、それを分かっていない


[雑文注意www連打w]

唐突に思い出したので、もう何年も前のことだけれど僕がアジアを放浪していた時の話をします。



ガンジス河とか、オールドデリーの喧騒を眺めながら恍惚とした面持ちで若い日本人旅行者が言うのです。

『インドには何でもある。日本の失ったものがある、ここは素晴らしい』と。



そして、それを見たインド人は不思議そうに僕に言うのです。

『日本に生まれた君たちはラッキーなのに、それを分かっていないのか?日本にいるだけで生活に困らないくらい金を稼げるし、テレビを見られる。乗りたければ自動車やバイクにも乗ることだってできるのに。』



僕は若い日本人旅行者に質問をします。

『そんなにインドが素晴らしいと思うのなら、ここに職を見つけて、ここに住んだら良いよ。』



若い日本人旅行者は言うのです。

『半年でビザが切れるので、そうしたら日本に戻って半年バイトをして、また来ます。』



どうやら彼は本能で自分がラッキーだって知ってるみたいでした。
やれやれ。



    

ニンジャは現存する。

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数年前、バックパッカーとしてインドやら東南アジアやらを放浪してたんだけど、その時代の話してたら「ブログに書けばいいのに!」って言われたので、調子にのって書いてみます。




放浪中に、インド人と雑談していたら面白いことを言われたことがあるんですが。


『お前は日本人か?俺はニンジャ学校に通っていたことがあるぜ』



えーと、会話は英語(ぼくはカタコトで)なのですが。

たしかに言いました。

ニンジャ・スクールって言いました。


何を言ってるんだと思って、ぼくは「ニンジャっていうのは大昔の話で、今はいないんだよ・・・」と言いいましたが。。。

彼は、この子はアタマが弱いんだな、という表情をしながらぼくに言いました。

『ニンジャは自分の身分を明かしたりはしない。だから君は何人ものニンジャと出会っているのに気づくことができていないだけさ。』


インドに行ったことのある方ならご存知だと思うのですが、確かにインド人は平気でウソを言うのですが、何というかこういうウソはあまりつかないんですよね (少なくとも、ぼくは日常的にw騙されたり悪意のない嘘を言われたりしましたが、悪ふざけで担がれたことは、あまりない)


彼の眼は本気でした。
本気で日本の裏社会ではニンジャが活躍していると信じているのでした。


その後もインド人にニンジャの存在について懇々と諭される僕。
・・・しかも日本に来たこともないインド人に・・・うう。


彼は今もインドの空の下で日本には多くのニンジャが活躍していると思っているのだろうか。。。