おっと、フォームを使いやすくするのは「金」じゃないぜ。

はてブのコメント見て、一番下に追記いれたよ><
---------------------------------------------------------------------
  

いまさらだけどアンサーエントリ書いとくか。


ちょっと前に「フォームが少し使いやすくなればインターネッツはもっとステキになるのに。」というタイトルでエントリを書きました。

インターネット中に氾濫する「使いづらいフォーム」は、作る人のちょっとした気遣いと良いモノを作ろうという気概があれば良くなるのに・・・という内容だったんですけど。


んで、藤沢に生息するWEBプログラマーC-STYLES高津くんの「システム開発・設計者が作りたくても作れないもの~親切さというユーザビリティ」というエントリによると


if文ではじくだけだから簡単。仕様も明確。仕様書条件を満たさないものは全てはじき返す。工程半減ヽ(´―`)ノ
そもそも最初から仕様書に各フォームの仕様を細かく書いてあればプログラマは困らないんだよね
だれかSEを助けてやりゃあいいじゃん。誰が?(´_ゝ`)


・・・なんてことが書かれています。うふふ。



まあ、色々とツッコミどころ満載なのですが、少なくともこれは違うかなあ。

もしクライアントが「うまいことやっといてください」の一言or一行で要件とするならば どんなものができても「これはつかいにくい」というのは言われたくないわけで。

開発者からしてみればそれはクライアントの主観でなのだから。

これって程度問題じゃないのかね?

AjaxとかFLASHバリバリでリッチなUIで革新的で斬新で、燃え上がるコスモとほとばしるクリエイティビティを感じるフォーム作れって言ってんじゃなく、「ふつーに使いやすいの」っていうのは要件ではなく、最低条件だよねって話だよ。

それを要件不足だというのであれば、「良いモノを作ろうって気概」が足りなすぎると思うんだけどね。
普通のユーザが「日常的に」イライラする・・・ここが問題。

「ユーザを日常的にイライラさせるのが普通」って言えるんだとしたら、そりゃあ作ってる人がアレじゃね?
いくらなんでもヒドイんじゃね? 程度問題って書いたのは、このレベルの話だからです。



んで、あまりに違うと思うのは、ここ。

でも話をよく考えればね。これ技術力の高さの問題ではないのですよ。

金で解決できるんですわ(´д`)

なので営業をするような人はこういう機能全体的にかかる要件は
常に見積もりに大体1割のっけりゃあすむんじゃないかな~?って普通に思うのです。

おっと、フォームを使いやすくするのは「金」じゃないぜ。


使いやすいフォーム・・・・もとい「普通のフォーム」を作れる人は、そもそも「それが当たり前」で作ってるから追加予算なんて必要ないし。

逆に、「使いづらいフォームを作るのが普通」の人は、そのフォームの単体見積りが10万円でも30万円でも、どっちの金額でも同じものを作っちゃうよね。
だって「見積もりが安いから、使いづらいフォームで納品しよう」って考えて完成されてるわけじゃないから><

見積りした金額に応じてユーザビリティに考慮する工数を調整できるほどの会社だったら、何も言わなくても「少なくとも日常的にユーザをイライラはさせないレベル」で作ってくるのが最低ラインで納品されるし。

完成されたフォームの使いづらい点を指摘して、から修正させれば金で解決できると言いたいのかもしれないけれど、それも違う。指摘しない限り修正されないのであれば、金だけでは解決されないんだよ。

少なくとも「修正すべき点」を指摘できる人がいないと修正されないのであれば、金だけ払ってもダメじゃん><


だから、前のエントリでも書きましたが、フォームを使いやすくするのは「金」じゃなく、少なくとも日常的にユーザをイライラはさせないレベルのフォームが「普通」と思える感覚と「良いモノを作ってやろうって気概」だよね。


(※ちなみに、こんなこと書いてるけどC-STYLES高津くん自身は、気概と気遣いに溢れる凄いPGですよ)

   


##### 追記 ######
あー、はてブのコメント見て、前提書いてないやって思ったので追記。

これはPGの問題ではないのです(PGの問題とは書いてないっす)
ディレクションとかプロジェクトの進め方とか、気概とかなくても、そーゆーテクニカルな部分で簡単に解決できるわけですけども。

インターネットに氾濫する「日常的に」ヒドスと感じるフォームが産み落とされていく理由は、ディレクションとかプロジェクトの進め方とか考えないレベルで作られているからでしょうけれども、そういった作り手さんたちに「ディレクションとかプロジェクトの進め方とか考えましょう」って言うよりも、まずは「折角モノ作りしてんだから、良いモノを作ろうって気持ちを持とうよ」って言うべきだと思ったので、こういうエントリになっております。はい。

この追記に書くべき内容に気づくコメントをしてくださった皆さん、ありがとうございまっす。