昨年12月は毎日更新したんだから、今年に入ってからも月イチくらいはブログ更新できるだろうと思っていた私だよ。 もう2月末なのに今年初ブログ。あけましておめでとう。今年もよろしく(ぉぃ)
今までとは比較にならないくらい忙しいんですけど、今日は心を落ち着けるために溜まったタスクを横目にブログを書いております(お待たせしている方、すみません。心を落ち着けるために必要なんです)
それはそれとして。
昨日くらいにWEBメディアの比較をした記事が、SimilarWebの数字を元に書いていたために実際の数値に大きな解離があったとツッコミを受けて修正されたのを見かけました。
その記事の内容は非常に素晴らしくて良記事だったんですが、SimilarWebの数字の扱い方を誤っていたことでつまらぬツッコミを受けてしまいましたなあ、もったいない……と傍から見てもにょもにょしていたんですよね。
SimilarWebは自分で管理していない他者サイトの状況がわかるという、競合調査なんかに使われることもあるイスラエル発のツールですが、使うこと自体はダメじゃないものの「かなりフワッと推定値を出してくるので、その前提で傾向をつかむためのツール」なんですね。
そのはずなんですが、実数とかなりズレがあるものだという前提なく使用されていることも多いようです。
まだまだ知らない方も多いようなので、誰かの役に立てばいいなあと思い、どの程度のフワッと感なのかをGoogleアナリティクスと比較しつつ書いていってみたいと思います。
比較してみる
これは2つとも僕の会社(横浜の方)で関わってる外に数字を出して問題ないWebサイトの数値で、今回は比較だけして元数値が分からなくしております。
SimilarWebは推定値なんだから、Googleアナリティクスと比較してブレるの当たり前だろと言われるとは思いますが、どの程度のブレがあるのかを知ることでツールとして「どこで使うべきか」の使い道が考えられるのではないかなと思います。
とりあえずGoogleアナリティクス(GA)と比較して近い数字だったら100%に近づくような表にしておきましたが、GAのユーザー数ともセッション数とも大きく離れております。
■サイトA
期間 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|
GAユーザー数に対してSW訪問者数を対比 | 258% | 305% | 293% | 243% |
GAセッション数に対してSW訪問者数を対比 | 174% | 207% | 196% | 164% |
GA PVに対し(SW訪問者数×訪問あたりPV)を対比 | 184% | 212% | 196% | 164% |
■サイトB
期間 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|
GAユーザー数に対してSW訪問者数を対比 | 320% | 59% | 80% | 381% |
GAセッション数に対してSW訪問者数を対比 | 217% | 42% | 59% | 288% |
GA PVに対し(SW訪問者数×訪問あたりPV)を対比 | 60% | 13% | 18% | 89% |
SimilarWebの"Visits"の定義はセッションっぽいのですが、よくPVと勘違いして書かれている記事を見かけますね。まずは、そこらへんの基礎的な誤解はなくしていきたい…。
GAのセッションやユーザー数と比較して、どの指標に近いか念の為に確認。やはり近いのはセッションなんですけども、近いといっても割とズレた数字が出てしまうのは推定値だから仕方ないですかね…
なお、いらないかなと思いつつ、上記の表ではSimilarWebの 推定訪問者数 × 訪問あたりPV で推定PVも出して比較してみております。
ちなみにサイトBの推定PVが大幅にブレているのは、GAの「ページ/セッション」が6ページくらいあるサイトなのにsimilarweb訪問あたりのページ数の推定値が1.5くらいだからです。
サイトAのように乖離が(GAのセッションで見た場合)164%~207%くらいの幅の中でブレている感じなら、まあ大まかな本当に大まかな傾向を見ることはできるかもしれません。
ただ、これくらいの計測ブレが大きいと定点観測として「あのサイトは3ヶ月前に比べて○○だな」という傾向をとる用途には向かないな、と個人的には思うところであります。
サイトBを見ていただくと、サイトAとの比較をしたくてもサイトごとの平均ブレ幅が違うためサイトAとサイトBの比較を観測するのにも、精度を求める比較なら向かないように思います。比較が正しくなくてもいいくらいのアバウトさなら良いんでしょうけども。
また、サイトBの月別を見てお分かりかと思いますが、同じサイトの定点観測でもブレがある場合があります。
サイトAのように一定の幅の中でブレている場合の方が多いようなので、サイトBのような現象が観測されることは少ないように個人的には思いますが、なくはないということです。
定点観測するにしても比較するにしても、こういったツールとしての前提をまず知っておかないとマズいかな、という感じです。
冒頭にも書きました通り、SimilarWebを使うことはダメじゃないと思います。
ですが、あくまでも辛いか甘いかを調べる程度のアバウトな方向性を知るために使うものであって、どっちがより辛いか比較したりするような用途には厳しいかな?と個人的には思うところです。あ、これは個人的な意見ですからね。
お手軽に競合調査ができる点などは素晴らしいと思うのですが、あくまで推定値ですし、ちゃんとした調査や記事に使用してしまうと本筋ではないツッコミが入る場合があるわけで、どんなツールなのか知って使った方がいいだろうなと思う今日このごろなのでした。
さて、息抜き終了。真面目に仕事しよ…