今日は「今年映画館に観に行った映画」を雑に語ります。
仕事とかテクノロジーのブログを期待してくれている人、すみません。今日はちょっと軽いネタだけにします。
ちなみに、少しは映画の内容に触れますが、できるだけ未視聴の方が読んでも楽しさに影響しないくらいの感じで書きますね(とはいえ、事前情報を少しも入れたくないタイプの人はここで引き換えしてください)。
RRR
間違いなく、今年一番面白かった映画はインド映画の「RRR」。
1回3時間を超える作品ですが、初見で3時間観たあとに「もう3時間観たい」って言ったくらい面白かったので、合計3回劇場で観ています(内1回は無発声応援上映で観ました)。
1920年、英国統治下のインドを舞台に、そこらへんのゲームや漫画なんて目じゃない表現力で神アクションとストーリーが爆発するんですよ。観たことない人には分かりやすく「ジャンプのバトル漫画を実写にするならハリウッドじゃなくてラージャマウリ監督にやらせたら良いって思うよ」と説明しているのですが、観たことある人からしたら「むしろジャンプ漫画程度のレベルを超えている。神話だ。」ってなる。
そういう作品です。だって3時間が一瞬で溶けて、もう3時間観たいなーって思うんですよ。見せ場が10分に1回くらいくる。
「インド映画ってよくわからない」って人もいるとは思いますけど、分かるとか分からないとか関係なく観てれば興奮して3時間溶けるので安心。何回、3時間溶けるって書いてるんだよって思うかもしれないけど、本当に3時間が一瞬です。「3時間もあるのに飲み物が余った…。興奮して飲むの忘れていた…」ってなる人も多いみたいです。
普通、映画って人気作品でも2か月以内に映画館ではやらなくなると思うんですけど、RRRは2022年10月21日に公開されて2か月経つのにまだ都内でスクリーンありますからね。それくらい面白くて人気がある作品なのです。
劇場で観て絶対に損しない (男臭い映画が苦手な人はダメかも)
デビル・メイ・クライみたいなガンアクションが好きとか、漫画の蒼天航路みたいな奇想天外なアクションやキャラクターが好きな人ならハマるんじゃないかなー。あとゴールデンカムイ的なところもあるな。
RRRって「ともかく凄い」と「面白い」しか感想が出てこないタイプの作品だから詳細な各シーンに触れずに面白さを伝えるのが難しいんですけど、◯◯のシーンが最高が10分に1回きます。凄いシーンばかりなんで、そこを語らずに面白さを伝えるのが難しすぎる……。
さらに実際の歴史や神話に関連するシーンやエピソードも多くて「あのシーンは…」「あのセリフの意味は」と深堀りが捗る作品なので、何回も観ることでより楽しめるし、語ったり調べたりするのが好きなオタク心に刺さる作品です。
ぼくの身の回りの人たちは4、5回くらい劇場に行っていて、まだまだ行くつもりみたいです。それくらい面白いんですよ。
シン・ウルトラマン
シン・ウルトラマン。いまはにネット配信も始まっている作品ですね。
劇場公開時は映画館で2回しか観ていませんが、1回目を観たあとにウルトラマンに詳しい友人にレクチャーしてもらい、そのあとに2回目を別の友人と観に行って感想戦をしたくらい面白かったです。
観たあとに「あのセリフはこういう意味だったんだろうな」と、いくらでも考察の捗る「(初代)ウルトラマン再解釈」という感じの作品。メフィラスを演じた山本耕史が凄いと話題になりましたが、ぼく個人的にはウルトラマンの男こと神永新二を演じる斎藤工の演技が「ウルトラマン視点の演じ方、マジ本物だわ」ってなりました。まだ未視聴の人はネット配信してるから観てくれ。
『シン・ゴジラ』みたいな虚構の入り混じった社会派ストーリーを想像した人はガッカリしたという感想もあるみたいですけど、「これは特撮でありウルトラマンである」と思い直してもう一回観てほしいなあ。
繰り返しで書いてしまうけど、ウルトラマンの男こと神永新二の描かれ方(そして演技も)が、「地球人と違う思考回路のやつが地球人に興味を持って理解しようとしたら、こうなるのかな」っていう人外のそれなんですよ。
敵役の外星人たちも「地球人とは違う思考回路」なんですけど、まあ理解できなくもない。地球人の扱いが「自分たちの都合の良い動物を発見した」くらいの感じなんです。
でも、ウルトラマンの男・神永新二は外星人の中でもヤベーやつなんですよ。
これはただの例え話で作中の話ではないですが、ぼくたち人類がAIを便利に使おうとしているときに「AIにも人権を与えよう」とか言い出すやつがいたら頭おかしい狂ったやつだと思うじゃないですか。神永新二はそういうこと言うようなタイプなんで、そういう風に観てみると面白いんじゃないかと思います。
ちなみに、「割り勘でいいか?ウルトラマン」でお馴染みの一文本店にも行ってウルトラマン側の席に座ってきました。ご飯美味しかったです。
一文本店は「シン・ウルトラマン」の撮影に協力させて頂きました!
— 浅草一文 本店 (@asakusaichimon2) 2022年5月17日
作中で使用されましたお席、お料理も当店のものになります。
お気軽にお電話、ご予約お待ちしております!
#シンウルトラマン #メフィラス星人 #斉藤工 #浅草 #浅草一文 #ねぎま鍋 #日本酒 #居酒屋 #居酒屋グルメ #聖地巡礼 pic.twitter.com/zWL8BPzRRC
"ウルトラマン側"の席に座ってワリカンされてきた
— フジイユウジ (@fujii_yuji) 2022年6月29日
ブレット・トレイン
創作に出てくる嘘っぽいニッポン、好きですか? 僕は大好物です。
そんなトンデモ日本の新幹線「ゆかり」乗り込んだブラッド・ピットが演じる主人公や殺し屋が殺し合いをするだけのメチャクチャ映画です。謎武装したジャパニーズヤクザとか嘘くさい京都とか最高。
15分に1回くらい「日本にこんなものはない!」って笑いながら言ってしまうところが良い。良い…。
理性を停止してIQ3くらいで観る映画が好きな人にはハマると思います。楽しい。2回くらい劇場で観てもいいなーって思ってたけど、1回しか行けなかった。
あんまり書くことないけど、観に行って良かったなと思った楽しい映画でしたよ。
ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー
「ブラックパンサー」の国王ティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンが病気で亡くなられて、劇中でもティ・チャラ亡き後のワカンダを描くことになった作品。
作中では爽快なバトルシーンやブラックパンサーらしい派手なシーンが沢山あるんだけど、観ていて「ティ・チャラ、チャドウィック・ボーズマンはもういないんだなあ」と悲しくなってしまった…。
気に入った作品は映画館で複数回観るようになった
「これは配信ではなく劇場で観なくては」という作品でしか劇場に行かなくなっていますが、劇場に行ったのが8回、4作品。少ないですが、劇場で観る価値があるなと思った作品は複数回行くようになっているなあと思います。
ひと昔前でしたら同じ作品を何回も行くなんて人はマニアか変人だったんだと思いますが、(多くはないものの)そういう人は珍しくない程度にはいるという感じになってきますね。これもネット配信で気軽に映画を観られるようになった分、相対的に「わざわざ劇場で観る」という行為の特別度が上がったからかもしれませんね。
来年も劇場で複数回観たくなるような作品に出会えるといいなーと思います。
とりあえず、RRR未視聴のひとはRRRおすすめです。
RRRはいいぞ(RRRはいいぞおじさん)