若いころ、上司に僕の担当業務の目標設定をしろと言われても「いくらでもいいですよ」と答えていた。若かったので。
いくらでもいいというのは「どんなに高い目標でも達成するぜ」という意味ではなくて「設定される目標が1000万円だろうと5000万円だろうと、行動量で◯◯を達成というものであろうと、自分は全力で仕事をするのでやることは何も変わらないから」という意味だった。
つまり、目標があってもなくても頑張るので、目標が高いからもっと頑張るなんてことはなくて無意味だ、と思っていたのだ。若かったので。
上司は僕が頑張って仕事してるのを分かってくれている良い上司だったので、とても困った顔をして「それはわかるけどさ…」と言っていた。若さ故に迷惑をかけてしまった。
でも、僕は自分のことしか見えてない発言してたんだな、と今なら思う。
上司とコミュニケーションができてないだけだった。
自分は確かに全力出しているのだから、売上◯◯万円だろうと、客数◯◯人であろうと、改善アクション100本でも、確かにやることは変わらない。
だけれど、目標に対しての難易度を擦り合わせたり、目標のためにどんなことをやろうとしているのか壁打ちしてもらったりと「上司と話す」という時間のために目標設定すれば良かったのだし、なんならチームメンバーとも共有して話せばよかった。
でも、そのときはそうしないで我武者羅にやることに夢中だったんだよね、若かったので。
目標設定は会社が社員にやらせたいことを伝えるものになっちゃったり、社員が自分勝手にやりたい・やりたくないを言うだけになっちゃうと、もったいないものですよね。
僕もあのとき、もっと上司と「目標をネタに色々話す」みたいなことをすれば良かったなあって思っています。いまはね。