前にもお伝えしているとはお伝えしない

よく新入社員や若手に教えるときには「教えたことを聞くな」と言わずに「何度でも同じこと聞いていいよ」というスタンスで接すると、上手くいくという話がある。
本当にそうだと思うし、新人相手ではなく偉いひとが相手だろうと、ベテランが相手だろうと同じだと思う。

これが上手くできている人は、同じことを聞かれてもまるで初めて聞かれたかのような受け答えをしているように見える。すごい。

逆に、この振る舞いがまだ身についていない人は、同じことを聞かれたときにニコニコしながら再度伝えることはできるのだが、説明の頭につけなくてもいい「以前も教えたんだけど~」みたいな言葉をついつい付けてしまっているように思う。僕のことである。

前に教えたことでも、何度でも質問を受付るべしと理性で考えて行動することはできているのだが、本人も気がついていないような無意識で「前にも言ったんですが◯◯というのは…」という言葉を付けてしゃべってしまうのだと思う。

なにを隠そう、僕のことである。

さすがに新入社員や若手に言うまではあまりないのだけれど、仕様やタスクの詳細確認などのときなどに「前にもお伝えしたのですが」を説明の前につけてしまい、言ってからハッとしてしまうことは多い。


ここ数年なんとかこれを言うの止めるべくがんばっている。

最近は、気をつけて気をつけて「前にもお伝えしているとはお伝えしない」が少しずつできるようになってはいるのだけど、意識したり気をつけたりせずに「前にお伝えしていないかのような振る舞い」をしたいのだよね。

むずい。