ぼくの好きな東京のちょっと変わった飲食店(横浜も混ざってるけど)

1年くらい前、東京で食べられるちょっと変わった飲食店の記事を書いた。

そんなに反響もなく、ブックマークやツイートも少ししかされなかった記事なんだけど、この1年の間で会った人に15回以上は「あの外国の料理が食べられるお店の記事、すごくいいですよね。今度、ああいうお店に一緒に行きたいです」って言ってもらえた機会があったので、書いた甲斐はあったような気がする。

fujii-yuji.net

今年もちょっと変わったお店にはそれなりに行った気がするので、自分のスマホの写真を振り返りながら「ちょっと人にオススメしたくなる今年行ったお店」を書いてみようと思う。

「猫カフェ」ではなく「猫がいるカフェ」紅茶とワインの店『ディー・カッツェ』(新宿御苑御苑前駅)

たまたまSNSで見かけて行った「猫カフェ」ではなく「猫がいるカフェ」。

猫店長代理は好きなように歩きまわっていて、最高だった。人が大好きみたいで、結構近くまでいらっしゃる。

ねこの店長代理とこどもねこ店長の名刺。

店内を歩くねこ

猫店員は好きなように歩き回って、好きなところで丸くなっているけれど、猫ちゃん大好きヒューマンたちが客なので、客のほうがずっと近くにこないかなーとソワソワしている。

僕が行ったときにたまたまそうだった可能性もあるけど、客層は良い感じで、みなさんソワソワしながらも大人しく紅茶を飲んだりしていた。

紅茶がはいったカップとポット

紅茶もワインも種類があって、紅茶好きやワイン好きにはたまらないはず。
僕も美味しいスコーンで紅茶をいただいたはずが猫の記憶しかない。だって気になるじゃん猫。

オリジナルのスコーンとジャム

猫好きのひととの打ち合わせの機会があれば、ここを指定したいなーと思ってるのだけれど、なかなか良い機会がこない。

 

ガチ トルコ料理の店『ボスボラスハサン』(新宿御苑御苑前駅)

日本ではまだまだトルコ料理になじみがないころからやってるボスボラスハサン。
日本初って看板に書いてあるけど、日本初のトルコレストラン(ここの店ではない)でシェフをした人の店。よくわからないが公式サイトにはそう書いてある。

それはともかく美味い。あとスタッフが親切。

美味しいトルコ料理のお店。
ケバブ、串焼きなどの有名料理の他いろいろな料理が食べられて楽しいです。
店員さんも親切で、おすすめの料理を教えてくれたりします。

 

今年ザリガニ3回食べに行った『撒椒小酒館』(上野御徒町駅)

どんだけザリガニ好きなんだよ。

たまたまX/Twitterで流れてきたこのポストを見かけて、友人と「ここ行きたいよね」って言って行ってきたんですけども、

これマジで美味しくて、面白くて、気に入ってしまったんですよね。

ぼくらが行ったときもやはり「客だか流しだか分からないお兄さん」が、プロジェクターで投影されたMVとともにちょっと上手いカラオケみたいなのを歌ってました。

たぶん、店に呼ばれてる流しの歌い手なんだと思うけど。

客はほとんど中国系なので、日本語のわかる店員さんは数人しかいない。

タブレットの表示言語を日本語にして注文する。
Englishも選べるけど、押しても日本語しか表示されない。なんでだ。

ちなみに左下の呼び出しボタンを押しても店員さんは来ない。

店員さんを呼びたいときは「すみません」と呼んでみるのだけれど、この店の公用語は中国語なので「すみません」という掛け声に反応してくれる店員さんはあまりいない。たまにいるくらい。

あと、席を予約してから行ったのに「今日は忙しくなりそうだから1時間で席を空けろ」とか言われる。めっちゃ面白い(なんとか交渉して2時間いさせてもらった)。

ナマズだと思われるやつの鍋も美味い。

ザリガニは可食部がめっちゃ少なくて食べづらいが流行りの高級食材らしい。
大陸に本社がある会社に勤めていた友人が「本社に呼ばれたときに何度か食べたことある」と言いながら食べ方を教えてくれたけど、めちゃくちゃザリガニを剥くの上手くてビビった。あんた多分日本人で一番ザリガニきれいに食べられる人だよ。

 

『撒椒小酒館』が楽しすぎて百人町の方にも行った(新大久保・大久保駅)

どんだけザリガニ好きなんだよ(2回目)。

こういう内装がイケてるんだそうです。
東京でいう原宿的なデザインなのかなあ?

Googleレンズで調べる。

こっちの店の方が、中国系だけじゃなくて日本人も含め色々な国のひとが食べに来てる感じ。さすが新宿文化圏、多様だわ。

そのぶん、歌い手はいないし、普通に日本語も通じるので、ガチ中華度は少し落ちる感じ。味は変わらず美味い。羊の脳みそも美味い。

一緒に行った友人は「もうザリガニはいいかな…」って言った。なんでだよ、また行こうよ。

 

ガチ ネパール料理の店『ソルマリ』(新大久保駅)

友人が「ちょっと変わった店に行きたい」というので、店員もお客さんもネパール人ばかりの店、ソルマリに行った。

ここ、美味しいんで好きなんですよ。

よくわからないがネパール人が別室?個室?でパーティ的なことをやっていた。たぶん在日ネパール人コミュニティでは有名なんだろうね。

名物のエベレストモモ。美味い。

フライドモモ。これも美味い。

そして ▼これ、なんだと思います?

じゃーん

ビリヤニっ
これ、実は数年前に僕ひとりで行ったときに「これ食べたい」って言ったら店員とまわりのネパール人(客)に「一人で食うもんじゃねえ」って止められて注文できなかったんだよね。やっと食べられた。美味いぜ。

で、食べてたら、隣の席でひとり晩ごはん食べてたネパール人に話しかけてきて「どうしてこんなネパール人しかいない店にきたの?」って質問された。

「ネパール人がめっちゃ来るネパール料理店、絶対に美味しいし、楽しいに決まってるじゃん!!!!!」っ言ってたら「君みたいな(保守的ではない)日本人が増えたら、日本はもっとグローバルで勝てる国になる」と謎のアドバイスをいただいた。僕は英語しゃべれないけどな。

彼はネパールの大自然とヒマラヤの町ポカラ出身で、若いころにテレビで見た大都市TOKYOに憧れて15年くらい日本で働いてるらしい。でも、フルリモートで働ける時代になったから俺はポカラに帰るんだ、と。TOKYOは今でも素晴らしい都市だと思うけど、ここに住んでやっと豊かな自然と素晴らしい景色があるポカラの良さにも気づけたんだって言ってた。日本とネパールをつなぐような仕事をするつもりらしい。良い話じゃん。

 

斧を投げたTHE AXE THROWING BAR®︎(浅草・蔵前駅)

飲食店というべきか分からないがバーである。

友人がちょくちょく斧投げに誘ってくるので、インターネットの民としてマサカリや手斧を投げる練習をしに行っている。

残念ながらマウスより重いものを持たない生活をしているせいでドヘタクソである。

同時に始めたはずの友人はなんか大会で良い成績を収めるくらいになっているらしい。どんだけ斧投げてんだ。

そんな想像したよりも激しいものではなくて、まあダーツみたいなもんである。

勝負の前にタップアックスといって、お互いの斧をカチンとするのがちょっとかっこいいので好きだ。

この浅草・蔵前のお店には何度か行っているけど、こないだ新宿の店にも行ってみたら客層が新宿っぽくてちょっとビビった。

 

美味しいわんこそばを死ぬほど食べた『わんこそば たち花 』(東白楽駅)

このオモコロの記事を見て、行かねばなるまいと友人たちで編成を組んで予約した。

omocoro.jp

男性は100杯、女性は80杯だったかな……それくらい食べるとなんか景品がもらえる。

参加者の顔が映ってる動画しかなかったので蕎麦の写真をここに載せられないのだけれど、ゆで立ての美味しいお蕎麦だったので、どんどん食べられた。

オモコロの記事を見てビビっていたけど、120杯だったかな?くらいは食べた。
(ちょっと記憶が曖昧)

一緒に行った友人T氏ももうギブアップという瞬間だったのだが、僕が「もう止めときます」と言ったのを見た瞬間に「もうダメかと思ったけど、フジイさんより少しでも多く食べたらこの先ずっと勝ったって言えるからもう少し食べる」という子供っぽい負けず嫌いパワーを出しておかわりしていた。なんなんだよ。

ちゃんと美味しくて良かった。あと、店員の蕎麦を入れてくる係のひとも楽しそうなのが良い。

 

インド料理じゃなくてパキスタン料理。『ナワブ ダイニング カフェ 』(西新宿駅)

友人が爆裂にオススメしていたので行ったパキスタン料理店。
たしかによくあるインド料理店とは味付けが違って面白いし、美味しい。

ビリヤニブームだけど、あえてマトンプラオを食べたり。

カレーも美味い。やっぱパキスタン料理はマトンとか肉系が美味いっすね。

 

タコ鍋が衝撃的に美味いのでまた行きたい『伝統韓国料理 松屋』(新大久保・東新宿駅)

スタートアップのエンジニアリングマネージャーとメガベンチャーのエンジニアリングマネージャーと僕、という3人で時間が合えば集まっては「マネジメント難しすぎる」みたいな話を何時間もダラダラしているんだけど、なぜか毎回タコス食べたりタコを食べたりしていて『タコ会』と呼んでいる。

ある日、サムギョプサル食いたいよねと言って新大久保に行ったのだが「タコ鍋が名物だからこれも頼みましょう」と言って注文したタコ鍋が美味すぎて(サムギョプサルもチヂミも美味かったのは覚えてはいるんだけど)タコ鍋のことしか記憶に残らなかった。

タコをハサミでちょきちょき入れてくれる。めっっっっっちゃ美味い。

 

東京で美味いホヤなんて食えるの?→食えました『かきほや飛梅』(浅草駅)

ぐるなび みんなのごはんの記事を読んでから、ずっと行きたいと思っていた店。

ホヤって鮮度勝負だから東京で本当に美味しいの食べられるか疑問だったんですよね…

r.gnavi.co.jp

行ってきました。

ほや。

ほやほやほやほやほやほや。

マジでうめえ……。しかも、安すぎるんだけど、本当にこんな価格でやっていけるんですか……送料しかとってなくない?ちゃんとホヤ代とってる?
…って心配になるくらい安いんですよね。長く商売を続けられるんだろうか。心配。

ホヤはマジで美味い。

なぜかモウカサメの心臓「モウカの星」が入荷しており、一緒にいった友人が「現地じゃなくても食べられるんですかあああああ」って大興奮していた。

今はなきレバ刺しをサッパリさせたような感じ。美味しかった。

ここの店は安いし美味しいし、本当に何度でも行きたい。

 

上野・御徒町の民ならみんな知ってる『吉池食堂』でアジフライ食べてきた(御徒町駅)

ガジェット通信の記事を見てX/Twitterにポストしたら、

4人くらいに「いつ行きますか???」って同時に言われてアジフライの予定が沢山はいりました(1回は刺身定食にして、もう1回は御徒町の別のお店でトンカツにしてもらったんだけど)。

で、アジフライ。でかい。

デカいだけで大味のやつもあるじゃないですか。でも、ここのアジフライはちゃんとふっくらアジの滋味がしっかりするナイスアジフライなのです。

12時前に行っても並ぶんで本当に人気店なんだよね。
整理券を機械からとって並んで、食べたあとに精算機でお金を払うシステムでDXが進んでるぜ吉池。

おばあちゃんに「整理券の取り方がわからないから代わりに操作してくれない」って声をかけられて操作してあげたりして、これが下町らしいDXだなあと思ったり。

 

来年もまたちょっと変わった面白い・美味しいお店に行きたい。

良い店のタレコミやお誘いお待ちしております。

僕は人を誘うのは苦手だけど、誘われれば喜んでホイホイ行くチョロい男だから、ぜひお誘いください。