マッチングで解決するという思い込みだとか、ディレクションの重要性だとか。

タイトルにも書きましたが、世の中で求められているのはマッチングよりもディレクションなんじゃないかなーという話を書いてみようと思います。

僕の会社でははイラストやラフ画などを元に衣服やバッグの製造ができるSTARtedというサービスを運営しています。
本来は発注側にも専門知識が求められるアパレルの物づくりを誰でもできるようにしたいと考案したものです。

[blogcard url="https://started.jp"] [/blogcard]

知識がない方でもアイディアとデザインさえあればブランドを作れますし、ゲームやアニメ関連などの事業会社の担当者さまから「こんなもの作れますか…?」といった風にグッズのオーダーがあったりもします。

こんな感じの説明をすると「工場とのマッチングサービスですか?クラウドソーシング?」と聞かれるのですが、そうではありません。

ロゴを作りたいとか、印刷をしたいみたいな単一タスクならマッチングとクラウドソーシングでも割と機能するのですが、「衣類やバッグを作る」といった複雑な工程の場合に必要なのはマッチングではなくディレクションだと考えているからです(言うまでもありませんがロゴ製作や印刷はディレクションなしで良いという意味ではありません)。

サービス運用負荷はマッチングの方がはるかに楽だしコストもかからないのですが、ディレクション抜きでは機能しないのでSTARtedの場合はお客様が作りたいアイテムのディレクション、つまり製品仕様の要件定義から調達・製造ディレクション、スケジュール管理などは全てSTARtedがとりまとめて行うようにしています。
(STARtedの場合は、そこを機械的な要素と人間的な要素の両方で対応しています。運用負荷を考えると全て機械にやらせたいとも思うけど、やはり人間の目は需要なので。)

これは衣類やバッグを作る場合に限らない話のようで、大手クラウドソーシング2社を見てもディレクションも含んだプランが出てきているようですし、知人のライターさんも編集や監修の仕事が増えたと言っていたりしますし。

そんなわけで、衣類やシステム、コンテンツ製作などもそうですが、発注要件をまとめること自体に経験や知識が必要な内容だと、ディレクションが非常に重要になってくるのだと思います。

また、アパレル製造やシステム開発など、その業界のプロトコルといえるような「仕事の進め方」にそって動けるかや「業界標準的なドキュメント」を用意できるかなどが重要で、それができない相手から仕事を受けるのを嫌がる企業が多いので、そもそも発注主の都合に合わせてマッチングしても、受注側が断ってくるなんてことはザラにあるわけですからマッチングが機能しないことの方が多いように思います。

また、マッチングといっても、たとえばSTARtedの提携工場は400くらいあって、雑に説明すると下図みたいな感じになっています。

アパレルのものづくりは分業化されていることが多いので、お客様(ユーザー)の作りたいアイテムに合わせて「このアイテムなら生地はここで手配」「こういうテイストのものは、このパターンナーが得意」「この仕様だと、工場Aの設備では無理だから工場Bで裁断して、工場Cで縫製、プリントは工場Dで、仕上げ加工は工場E」なんていう風にアイテムや条件に合わせて工場群の中から一番適切と思われる職人さんや工場が選定されていきます。

マッチングすること自体にディレクション視点がないと難しいわけです。

検索をはじめとして様々なインターネットサービスのおかげで、割と単純なマッチングだけで解決できるようなものごとの多くは(インターネットが普及する前に比べて)簡単に解決できるようになりました。

それもあってか解決されていない問題に対して『マッチングさえ何とかすればどんどん問題解決される』と考えている人が結構いるように見えます。特に新規事業のサービス設定とかするときに安易に「マッチングすれば~」なんて言ってしまいがちではないかとかとか。

しかしそれは違うと思うのですね。
2016年でも解決されていない(一見マッチングの問題に見えるような)課題のほとんどは単純なマッチングでは解決しづらく、ディレクションを主に考えないと解決できないことが多いのではないかと僕は考えています。衣類やバッグを作りたい人と工場を直接つなげても解決できない(ことが多い)ように。

もちろんディレクションも万能ではありませんが、ディレクションとマッチングをセットにしないと解決できないことが増えてきて、ディレクションの重要性がどんどん増しているような気がします。ディレクションとマッチングをセットにして運用するのはそれはそれで大変だけどね。

自分が責められているという感覚、あるいは物事には"責任をとるべき誰か"がいるという考え方について。

明け方から溜まったタスクを片付けてたらノリノリになってきたので、この勢いで個人ブログを更新しようと思ってブログの管理画面を開いたら今年に入ってから初めての更新だよと気付いたフジイです。

「私が悪いってことですか!?」

さて。仕事や作業の結果に問題があるときに、自分という人間の問題があると感じてしまう人って結構いますよね。

A: 「〇〇という問題があるとわかりました」

B: 「私が悪いってことですか!?!?」

A: 「そんなことは言ってないですよ......」

B: 「言ってますよね!?」

(......なんだろ、これ実際にあったわけじゃなくて想像で書いてるだけなのに、辛くて重い気持ちになりますね...)

エンジニアのためのチーム作りの名著「Team Geek」という本にこんな一文があります。

君は君の書いたコードではない。大事なことだから何度でも言うが、君は君の書いたコードではない。

ミスや様々な問題は仕事をしているとある程度は発生してしまうけれども、それを指摘されたとしてもあなたという人間が否定されているわけではないからチームみんなで解決していこうな、という話です。

SEM-LABOの阿部さんもリスティング広告に置き換えて「君は君の作ったアカウントではない。」という名エントリを書かれてて、僕はたまに読み返してます。阿部さんかっけー。このエントリ大好き。

これってチームを運営する上で、とても大切なことだと思うんだけど、仕事の問題点が報告・改善されないようなチームはどんどん腐っていくし、かといってボッコボコにダメ出しされながら残った者だけが「使える人」になるような振るい落とし型なんて機能しなくなってきてますやね。

意識するだけじゃない方法論があれば知りたいところですが、意見を言う側も、受け止める側も「仕事や行動に対して意見を言う。人格・人間の否定ではない」という意識を徹底していくしかないような気がします。

Team Geekで書かれているからには、こういった話は日本人だけの話じゃないんですね。
あのピクサーなんかも、ここらへんに気を使っていて会議や意見の出し方に気を使っているらしいですし(詳しくは知りませんが)

いきなり話はズレますが

仕事の話ではないのですが、先日ですねコーヒーを買おうと思って朝コンビニに寄ったら、お客さん同士が喧嘩してたんですよ。

フォーク並び(一列に並んで先頭の人が空いているレジに行くやつ)してるとこに、各レジに列をつくるんだと思った人が前に割りこんだ形になってしまったようです。

これって、ただの勘違いですから『どっちも悪くない』と思うんだけど、店員さんが「こっちのお客さんが間違い」とか火にガソリンをブチ込むようなこと言って殺伐なんてもんじゃない状況になって収集つかない感じになってしまっていた。

これはさすがに仕事の話と違って『間違った行動(割りこんでしまった)』が事実だとしても、ただの勘違いなんだし、店員さんが断罪するようなことではないよね...

そりゃあ、問題が発生した時には原因を作った人ってのは必ずいるわけだけど、だからといって原因を作った人がイコール"罪人"ではない。『やり玉にあげられるべきか否か』は別の話であるはず。

そして話を戻しますが

最初の仕事の話も、その次のコンビニの話も、
『物事には"責任をとるべき人"がどこかにいる』
...みたいな考え方が根っこにあるのが原因なのかなーと思ったわけです。

何か問題が発生したときに「私が悪いっていうんですか!?」って言ってしまうタイプの人も、どこかで『物事には"責任をとるべき人"がいる』って思っているから、自分が"犯人・罪人"にならないようにしているのかなあと。

赦すとか、赦さないとかの話ではなくてですね、それ以前に『原因を作ったとしても、その人がやり玉にあげられるべきではない』というような物事って沢山あると思うのですよ。

仕事や行動に対して意見を言うこと/言われることは人格否定ではないって考え方が理解しきれなかったっり、逆にどうでもいいことで人を断罪してしまうタイプの人は、まずは『物事には"責任をとるべき人"がいる』って考え方を溶かさないといけないのかもしれないなあとボンヤリ考えた日曜なのでした。

特にオチはないよ。

『コンプレックス・エイジ』


STARtedのオフィシャルブログに詳しく書きましたが、『コンプレックス・エイジ×STARted』コラボ企画はじめました。

今週発売のモーニングにも、どどーんと掲載いただきまして、

撮影サンプルまでに修正が間に合わなかった弊社側の都合で、再現クオリティが低いサンプルでの掲載になってしまったのが悔やまれます...(まさか、こんなに大きくとりあげていただけるとは...甘かったです...)申し訳ありません...


  
オフィシャルブログには書いてないのですけども、講談社さんに行ったときに著者の佐久間結衣さんのサインをいただいたのです。わーい。

IMG_20141121_175237.jpg

これ見て元気だして頑張ろう。


イラストをアップすると服ができる「STARted」っていうサービスを作ってます。

いきなりですが、フジイの近況を書きますです。

このブログをご覧の方はご存じだと思いますが、去年くらいから新規事業に着手しておりまして、あまりオモテに出さずにいたのです。ヒアリングしたり、クローズドテストを繰り返して、プロダクトや戦略自体を洗練させるのに時間を使っていたんですね。

キャーまるでスタートアップ企業みたいじゃんwwwヒャーwww(2ヶ月ぶり、今年2回目)

ヒアリングやテストを繰り返して、焦らず粛々とやるのは今後も変らないですし、リリースはまだ先なのですが、そろそろ何やってるか書いてもいい感じになってきました。

このブログを読んでくださってる方には、ご案内しておきますね。

で、前もチラッと書きましたが、いま作っているのは、イラストをアップロードすると服ができるサービスです。

専門知識や大金を必要としないアパレルブランド立ち上げプラットフォームという感じのもので、

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STARted (スターテッド) というのを開発中です。

スターテッド

アパレルブランド立ち上げてみたい人って、結構いるみたいなのですが(某氏が「ネオヒルズ族に憧れるやつくらい沢山いる」って言ってた)、服づくりの専門知識がある程度は必要ですし、お金も数百万はかかるのです。

それを弊社の持つ驚異のテクロノジー(謎)により、服飾の専門知識がなくてもイラストをアップロードするだけで、服ができるようにします。

パターンから作るので、既製品にプリントするものとは違いますよ。

低価格で、ちゃんと量産して販売できる分まで作れるのもポイントです。

音楽やってる人の楽器やスタジオ代、マンガ描いてる人でいう同人誌のオフセット印刷代にあたるくらいの費用(数万円~10万円を目指しています)で、アパレルブランドを立ち上げられるようにしたいと考えています。

また、STARtedのサイト上に各ブランドのページが立ち上がって、ファンを集めたり、販売をすることができるようになります。(クラウドファンディングではなく、ちゃんと販売をするページね)

絵や音楽などの分野では、プロより有名な個人が出ているので、アパレルの世界でも、そういうのあったらいいなと思って開発を進めております。

素人の中高校生が立ち上げたブランドと、ガチの服飾デザイナーのブランド、萌え絵師が作った萌えブランドが、ダダッと並ぶような楽しいカオス感のあるサービスになったらいいなあと思っております(そうなるかどうかは、わからないけど、そうなるように進めてます)

そういうわけで、ここはひとつ、STARtedを温かく見守ったり応援したりしろください。

よろしくお願い致します。

コノ キジ ジャナクテ、 リンクサキ ヲ ブクマ スベキ ジャナイノ?(謎)

「なかなか実行しない」のも「考えるよりも行動が正しいと思う」のも、結局は同じ問題を抱えてるのかもねって話。

「何より、まず行動」とか「考える前に動け」的な考え方ってあるじゃないですか。

ビジネスに関する記事やブログなどで、こんな風な考え方が賛美されているのを見かけます。
どう控えめに言っても「考える前に動いたら失敗しやすい」のは当たり前なのですが、そこをスッ飛ばして「まずは動く」ことが正しいとされるのは不思議なものですね。

ちゃんと考え抜いて、磨きに磨いたものこそ、強固なビジネスモデルや戦略・戦術となるわけです。

とはいえ「こんな会議やってるヒマあったら、とっとと行動しちゃった方がいいよ」ってシチュエーションも沢山あるので、言いたいことは何となくわかります(笑)

また、リーンスタートアップで言うMVPから始めて、学びを増やしていくために実行から入る場合もあるでしょう(勢いで始めるのではなく設計されたスモールスタートなので、ちょっと違うのですけど)

裏付けもなく、勢いだけで「やってみてみないと分からない」とか「まず行動だ」という言葉が出てくるのは、戦略を練りきる思考力や、結果に至る過程についての考えが足りない事を正当化したいからではないでしょうか。

これはいけません。

まあ、それとは逆に、些事であるのに決定までに時間をかけたり、固定観念に囚われて実行可能なことをできないと思いこんだり、スモールスタートを切って検証や経験値を積み重ねるべき状況なのに実行しないことも、これもまた、よろしくないと思います。

「まず行動(という考えを信望する)」と「否定ばかりで実行しない」は、どちらも同じ問題を抱えていて、その物事への注意深さや、考え抜くことが足りていない状況なのに、そこを勢いで無視するための言い訳に使われていることが多いのではないでしょうか。

冷静さや注意深さがあれば「考え抜いてから行動した方が成功率が高い」や「今、行動しないのは損」と理解できるわけですし。

「否定ばかりしている評論家はいらない」的な話しも、よく耳にする話ですが、戦術としての練り込みが甘いが故の否定なのか、行動しないことを目的にして後付け理論での否定なのか、冷静さを持って判断しないといけないので、どちらとも言えない話だと思うわけであります。

と、いうわけで「まず行動」や「とっとと実行」という考えに囚われている時(また、逆に否定的になっている時も)こそ、自分が冷静さや注意深さを欠いていないか、よくよく見つめ直す必要があるのでしょうね。

また、素早く考えをまとめて行動しないとダメ、といった考えを持っている人も多いのですが、素早く考えをまとめないといけない時点で、かなり不利なんですよね。だから「もっともっと早い段階で考え始める」ことは「素早い行動」よりも重要度が高いんじゃないかなあと思う今日このごろです。

ぐっとアクセルを踏み込みながらも、急加速するのではなく、じわじわと順位を上げるようなレース運びをしていきたい所存です


2013年の最初のエントリで

いろいろやる事あるからフライング気味に新年初出勤をキメたら、さっそくサーモマグに並々と入ったコーヒーを盛大にこぼして、なんもかんも嫌になって新年早々生きるのが辛いのでブログでも書くことにしたフジイですあけおめことよろ。

って書いたのですが、先ほど盛大にコーヒーをこぼしまして今年もかよって叫びましたフジイですあけおめことよろろ


さて、新年になってFacebookである方がシェアしていたので読んだのですが『アクセス解析イニシアチブ』が3年目になったときの記事。
2011年と少し古いものですが、そこにこんなことが書かれていました。


アクセス解析イニシアチブの活動は3年目になりますが、過去、起業した経験からも3年目というのはとても大事な年です。1年目の無我夢中、2年目の試行錯誤を受けた3年目は、信じた方向にぐっとアクセルを踏みこむ、そんな年になります(ちなみに4年目は大きな壁が立ちはだかるのが世の習いです)。



『3年目は、信じた方向にぐっとアクセルを踏みこむ』

これは新年から良い言葉に出会えました。
僕たちの会社もちょうど3年目ですし。

もちろん、去年同様に今年も飛躍する気はないのですけどねw
むしろ、ぐっとアクセルを踏み込みながらも、急加速するのではなく、じわじわと順位を上げるようなレース運びをしていきたい所存です。
全盛期のヴァレンティーノ・ロッシみたいな(←わかりにくい)


今年は、新メンバーも入るし(今までの蓄積を活かしつつ)新しい取り組みにチャレンジしていく年にするつもりなので、去年よりは面白いことをブログに書けるような感じになるといいなと思ってます。


また、フジイ個人としても、今年こそ、コーヒーこぼしたり、ドーナツぼろぼろこぼしながら食べるのを止められるように努力していく所存ですので、温かく見守っていただけましたら幸いです。

さーて、今年もがんばるぞー


自分たちを大きく・良いものに見せようとしない方がいいんじゃないかって話。

少し前の話ですが、弊社で初めて求人募集したんですよ。
創業メンバー以外で初。


デザイナー1名を、いくつかの媒体で募集したのですが、思ったよりも沢山の方にご応募いただいて驚きました(ありがとうございました!)

で、そのときに無料でお試しできたんで『給与や職歴などの条件でのマッチングではなく、モチベーションや仕事仲間などのやりがいや環境による求人者と求職者のマッチングをする』というWantedlyってサービスを使ったですよ。

で、こんな風に募集をしていたんですね。

https://www.wantedly.com/projects/4924 
(※募集は終了しています)

株式会社バンダースナッチは、2年前に創業して3人でやっている小さな会社です。 
EC専業でやっていて、エンジニアはいますがデザイナーがいません。
これからもECサイトなど運営サービスを増やしていくために、デザイナーさんを探しています。

WEBサイトのデザインができて、HTML/CSS書ける方。 
(JSはゴリゴリ書けなくてもいいですがjQueryの選定・設置くらいはできるって感じだと助かります)

凄腕じゃなくていいです。 
スキルは普通でいいんです。 
むしろ、上記のスキルがあれば実務経験なくてもいいんです。

僕たちは、初めて創業メンバー以外の仲間に加わってもらおうとしているので、自分たちの企業風土・文化を一緒に作っていける方かどうかを大切にしたいと考えています。

よく、「スキルも大切ですが、企業風土・文化などのカルチャーマッチが一番大切」なんて言いますが、僕たちはまだ「これ」と言えるほどの企業風土・文化のある会社ではありません。 
だから、僕たちの企業風土・文化を一緒に作り上げてくれる方を探しているのです。 
(運よくそういう方と仲間になることができたら、その次あたりは「作る人」よりも「マッチする人」を探すことになるでしょうね)

 

他社にも籍があったり、フリーランスと兼業とかでも、ダメではないけど、ちゃんと弊社の一員になってくれる方。 
傭兵気質ダメゼッタイ。



ここで、いきなり話ズレるのですが、最近ひきこもり気味だったのでwebsig24/7の忘年会に顔を出してきたんですわ。

その時に、websigの代表で、インテリジェントネットの社長様であらせられる和田さんから『Wantedlyの求人みましたよ!すげーいい内容ですね!』ってベタ褒めされたんですよ。

褒めてる割に和田さんは応援ボタン押してくれてないじゃんWantedlyの機能で、いいと思った求人情報が広がるように応援できる)って話は置いておいて、いや書いたら置いておいてないわけだけど、置いておいて、なんでそんなに褒めてくれるのかのかを聞いてみたんですね。

僕としては『ウチはこんなにこじんまりしてて、特に何もカッコイイことも、面白いこともやれてない地味な会社ですよ、これから成長していこうって志くらいしかなくて、ホントに何もない会社ですよ』ってことを書いていたので、恥ずかしさこそあれ、褒めてもらえるなんてホントに思ってなかったんです。

Wantedlyに掲載されてる他の求人を見ると、イケてるベンチャーとか、Yahoo!ジャパンみたいな凄い会社とかが掲載されてて、ウチみたいな三下がご一緒に情報を並べさせていただいても宜しいんでしょうかって感じで、激しい気恥ずかしさがあったわけですね。

でも、和田さんからは『かっこつけてないのが心に刺さる』みたいなことを言っていただけて(どうでもいいけど始発まで雑談してしまったw)、その後は実際にエントリーくださった方からも『こういう職場を求めてました』的な言葉をいただいたりしまして。

Wantedlyからのエントリーは少なかったんですけど、そんな風に言ってもらえるくらいマッチした方と出会えましたよと。

求人原稿を書いてる時は意識してなかったんですけど、そんなこともあったので、自分たちを大きく・良い会社に見せようとしてフロシキ広げるよりも『僕たちはこんなんですけど、こんなところが、むしろ好きって方はいませんかね?』って方が、上手くいくんじゃないかなーって思ったです。

だって、良く見せたところで入社してもらったら速攻でバレるわけだしw 仲間になってもらおうって人を騙してどーすんだって話だしね(自分たちを大きく見せるタイプの人からすると騙してる意識ないだろうけどさ)。

これって求人に限らず、商売全般でも大切にしたい話で、自分たちを大きく・立派に見せることで成り立つ商売をするのは(絶対になくなりはしないけど)簡単ではなくなってきていると思うので、自分たちの持っているものを身の丈に合った表現をした方が、好きになってもらえるチャンスがあるのかもねえ。


#Wantedlyだから良い人に会えたってわけではなく偶然な気もしますw

#なお、本日もオチを考える余裕はない模様。

#今年はあと2本くらいブログ書きたいw







サービスができる場所に立って、はじめてホスピタリティマインドが活かせる(おもてなしって書いた方がウケがいいかしら?)

おはようございますフジイです。
ツイッターでRTされてきて下記のブログ記事を読んだです。

顧客に価値を届ける、ってなんだっけ - (define -ayalog '()):

タイトルだけで泣ける。

うちは開発会社じゃないし(どっちかっていうとクライアント側だしね)いわゆる下請け仕事っていうのをやった経験もないので、あれこれ言えるような立場でもないんだけど。

悲しいけど、お客さんに価値を届けるには気概とか技術とかとは別に、仕組みとか立ち位置とか「お客さんに価値を届ける力」が必要なんだなって改めて思った。

仕組みとか立ち位置とか営業力みたいな「力」だけもってて気概とか技術もないような「爆発しろ」って言いたくなる企業や人も多いから、やっぱり、こういうのは両輪そろってこそ意味があるんだなーと思う次第。

すごく前にサービスとホスピタリティ(最近は「おもてなし」って言った方がいいのか?)の違いについて書いたことがあるのだけど、


例えば、レストランで水を出すとして。
お客様に「水をください」と言われて出す水はサービスでしかない(=業務だからやっている)

水をほしそうな人が「水ください」と言う前に「何かお飲み物をお出ししましょうか」と訊くか、抜群のタイミングで水の入ったコップを持っていくというようなものがホスピタリティのある答え。


水を運ばせてもらえる立ち位置にいたり、水を提供するタイミングを自分で決められる立場じゃなかったら、、はたまた水を欲するお客様が訪れることがなかったら。

どんなにホスピタリティ(おもてなしって言った方がry)マインドがあっても、疲れるだけでしかない。

変な話だけど(仕事においては)サービスができる場所に立って、はじめてホスピタリティマインドが活かせる。


ホスピタリティマインドを持つよりも、それをサービスに持ち込むことは何倍も難しいんだよね。
僕はそういう仕事のが好きだし、ホスピタリティマインドを活かせるサービスをやろうって決めてるけど。

出勤前に書いていて、もう時間切れなのでオチはありません。タイトル長いくらい。
以上。いってきまーす

なんとなく気が向いたのでネットショップのこと書く。

なんか、Stores.jp、BASEから始まって、Yahoo!ショッピング無料化とかで、最近はEC関連の解説記事をよく見かけますねえ。
無料ECの話ってわけじゃないのですが、ふと気がむいたので今日はネットショップのこと書くですます。



出店してたら売れる...わけないし、店だすってことは商売なんだから考えようw

ECに限った話でもないのですが、ネットショップは多産多死の状態がずっと続いてまして、例えば、やったことない人は楽天に店を出せば少しは売れると思ってるんだろうけど、まあ出しただけで売れることは少なくて、ほとんどの店は月10万円も売れなくて壮絶に爆死します

もちろん楽天だけじゃなくて、独自ショップでも何でもそうです。
「デザインを参考にしたいECサイト集」みたいなところからリンクされるくらい、ちゃんとした作りなのに1年で閉店、みたいなショップも沢山ありますから、ちゃんと作ったら大丈夫とか、そういう話ではないのです。
安易に楽天とか制作会社にお金払うばかりでは(たまに売れる店もあるけど)なく、売り方を考えてないと売れないと思っておくべきなのです。

これは「ホームページ作れば誰か見てくれる」とか「ブログ書けば誰か読んでくれる」とか、そういうのと同じ感じですが、まあ、こういうのって、どうしようもないのかもしれませんね。

モールとかカートシステム提供側してるASPが何で儲ける商売をしてるのか考えれば(多産多死になるようにできてるから)成功するのはごくごく一部のみと分かるはずですが、それを考えずに出店して「売れない!ダマサレター」とか「モールの担当コンサルが広告と有料オプションの営業ばっかしてくる」とかモール/ASPを安易に批判してしまうようEC運営者は『商売人のくせに何も考えてねーからだろ』って言われてしまっても仕方ないところであります。

成功事例で煽ってくる割に言うほど簡単に売れるわけでもなく、広告や有料オプションの営業ばっかしてくるモール/ASPがあるのは事実ではありますが、それを安易にdisったりするのは(・A・)カコワルイ!!と思うます。

「結果的に売れちゃった」になるかどうかを試したいなら、BASEとかStores.jpみたいな手軽にスタートできる系の無料ECがいいのかもしれないけど(なので、お手軽系は個人の趣味からヒットが出て成長するようなショップのが向いてるわけですよね)、商売なのにラッキー頼りって矛盾しまくりじゃないですかwww



それが趣味なのでなければ、どこに出店しても来店者を増やす努力からは逃れられない。

そもそもとして、楽天とか大手モールに出店するということを人通りの多いところにリアル店舗出すみたいなものと思ってる人は多いのですけど、ちょっと違うのです。
そういう点ではネットショップはリアルと違うのです。

確かに楽天とか大手モールで買い物をされる方は沢山いるのですけど、お店も商品も沢山あるので、特に話題性がないような新規ショップが出てきても、楽天内検索の上位に出るわけもないわけですし、楽天の特集ページとかに表示されるには広告料金やオプション料金を支払わないといけません。

「人通りの多いところに出店」したら広告費とか使わないで済むと思って楽天にしても、広告費を使ったり、人通り(来店者)の多い店にする努力からは逃れないというわけです。
そういう点でリアルなショッピングモールに出店するのとは違うのです。

「そうは言いつつも他よりも人は来るでしょ?」って思うかもしれませんが、月に数万円くらいしか売れない、1日の訪問者数も十数人、っていうような楽天ショップって凄く沢山ありますからね...。



それでも楽天はすごいし、安易に独自ショップすすめるのも違う

そういう事情もあって「楽天よりも独自ショップか無料ECにすべき」って煽ってるブログ記事なんかも散見されますが、とはいえ。
なんだかんだ言って楽天はすごいのです。

上の方でも書いた通り、楽天ショップでも楽天内外からお客様に来ていただく努力からは逃れられないのですが、その努力を継続的にする金や人・時間があって、かつ努力の方向性が間違ってなければ(笑)楽天の集客力の恩恵を受けてガツンと売上があがるです
(ブランド力とか状況などによるけど、一般論として)

『色々なモールや独自ショップなどに多店舗展開しているけど、なんだかんだ言って楽天ショップが売上の8割』なんてEC事業者も、それなりにいるわけですから、まあそこを無視して「楽天よりも・・・」って煽るのは違うと思うです。




ちなみに多店舗展開って大変すよw

ある程度の売上を上げたECショップが、他のモールに出店するのは、よくある話なのですが「手間がちょっと増えるだけで、売上はガツンと上がる」って安易に考えてたら、手間ばかりアホみたいに増えて、売上を上げるためのリソースがなくなって酷い目に遭ったって話を聞いたりします。

この失敗談をしてくれたある会社の方から「戦線拡大したら、補給線が伸びて戦術的敗北を喫した。歴史はwww繰り返すwww」という話を聞いたときは、悪いけど素晴らしい例えだなと思ったものですww




どーすると良いんでしょうね。

上述しましたけど、楽天ショップには楽天で売上を上げるための戦い方みたいなのがあるし、それにマッチするなら楽天で良いのです。

多店舗・多モール展開も、それがダメなんじゃなくて、そこで生きぬく戦い方が自分たちにフィットしてなかったら死ぬって話でしかないのです。

Amazonに出品するならAmazon上の戦い方があるし、独自ドメインショップ出すなら独自ドメインショップの良さを活かせる戦い方ができなかったら意味ないのです。

だから、僕は安易に「楽天がダメ」とか「これからはBASEとかStores.jpなどの無料ショップの時代」とか言うのは間違いだと思っていて、

「どうやって来店者に(どんなお客様に)来てもらうか」と「どうやって継続的に売上・利益をあげるか」...くらいは最低限、練ってから、自分たちの商売に合った土俵を決めたら良いのだと思います。




大切なことだから何回も言いますが、お客様に来てもらう努力からは逃れられないのです。

自分たちに合ってない戦略・戦術を選ぶ苦労を避けることはとても重要なんだけど、手抜きしようとする姿勢があると社員の99%が営業人員なSEO会社に発注してしまってペナルティくらったりするんですようふふふふ(謎)



クレジットカード情報流出事件があったようなので、決済システム周りについて語ってみます。

もう各所でかなり話題になっておりますが、「イモトのWi-Fi」と銘打って海外用モバイルWi-Fiルーターレンタルサービスを展開しているGLOBALDATAのWebサーバーに不正アクセスがあったんで調査してみたら最大146,701件のクレジットカード情報を含む個人情報を お漏らし 情報漏えいしていたという、なかなかド派手なカード番号流出事件があったようです。
お客様情報を保持していたサーバーには、最大146,701件のクレジットカード情報があり、同件数のお客様情報(①カード名義人名、②カード番号、③カード有効期限、④セキュリティコード、⑤お申込者住所)がありました。不正取得により流出しました件数はうち109,112件になり当該情報は、平成23年3月7日~平成25年4月23日にお申し込み頂きました、お客様の情報が対象となります。
アタックから顧客対応までの時間がかかり過ぎとか色々叩かれる面もあるようですが、僕は本サービスのことを使ったことはありませんし、当事者ではないので、そういった点には本エントリでは触れませんです。
それよりも、ECサイトの決済まわりについて日々考えている僕としては、このWebサイトの決済まわりやDBを設計した人というのは、なぜこんな作りにしてしまったのだろうという点について思うところが色々ありますので、それを書こうと思います。
(この事件に引っかけてエントリ書くのは火事場見物みたいで下品ですが、この会社を叩く意図ではありません)
とりあえず、僕がこのエントリで語りたいのは、この2点あたりです。
■カード番号を自前DBサーバへ保管する必要について
■セキュリティコード保存したらアカンて国際基準で決まってる
というわけで語りますお。
カード番号を自前DBサーバーへ保管する必要はあったのか?
通常、サイトでカード番号を入力すると、カードの利用限度額以内か・利用可能な状態であるかを確認するための「オーソリ」という処理をして、そのあと売上確定の処理をしたら請求がいくという仕組みになっています(例外はありますが)。
カード番号をサービス提供側が保管することで、そのサイトの会員はカード番号の入力をしなくても気軽に利用(決済)をすることができるようになります。
サーバーに保管されているカード番号を使ってオーソリ処理が行えるからですね。
wi-fiレンタルなどのサービスではなく一般的なECの話として)予約してから納品までが長い商品などではオーソリの期限が切れてしまうのですが、再オーソリすることができたりします(カード期限が切れる問題もあるんですけど)
毎月課金するなどの定期決済を自前で実装したい場合なども、毎月オーソリ→売上確定という処理をすることになりますからカード番号を保管したくなる気持ちはわかります。
また、一般的にカード決済は売上確定後に金額変更ができない場合が多く、金額変更をするには、以前に確定した売上を取消して、新たに変更後の金額でオーソリからやりなおす必要があり、オペレーションのイケてないECなんかだと経理部の人が泣きながら銀行振り込みで人力対応していたりする場合があります。
そんなわけで、ここらへんの処理を自動化するために自前でカード番号を保管したくなる気持ちは理解できるところであります。
うん、気持ちは、わかる。
とはいえ、それ決済代行会社を変えれば(多分)できるよ?
特定の決済代行会社をオススメするつもりはないので、どことは言いませんので調べてくださいな。
決済代行というのは、カード発行会社とショップの間にたってクレジットカード決済の処理システムやら何やらを提供してくれる存在です。
会社によって色々な違いがあり、自前でカード番号を保管しなくても、セキュリティも国際基準にそってちゃんとしている決済代行サービスで再オーソリできるような仕組みを提供しているところがあるですよ!
具体的には会員や受注ごとにキーを発行して、同じサイトからなら、そのキーを使って(カード番号がなくても決済代行サービスのサーバー側にはあるので)再オーソリできる、みたいな感じになっております(正確な仕組みとは違うかもしれないけどカード番号を保管しないで再オーソリできるイメージってことで)
ってわけで、発注側も開発側も、この手のやつは自分の提供したサービスに合った決済サービスを探して使うのがカンタンで最強の解決策なんです。
システム開発会社さん側が、そういうところを使わないで開発してしまうのは、そういうサービスを提供している決済代行会社があるって知らないという知識不足だったり、開発が楽だから「使ったことある決済代行会社にしよう」ってなってしまうとか、まあそういう理由があるわけですが、発注する側も、言われたままに受け入れるのではなく、ちゃんとそういうのツッコミ入れられるようにしておきたいところですね(まあ提案側がちゃんとしてれば一番いいんですけどね
セキュリティコード保存したらアカンて国際基準で決まってる
ちなみにカード番号を自前で保管することは特に規制はありませんが、暗号化など判読不能にすることがPCI DSSで定められています
(合ってますよね?>専門家の方)
PCI DSSってのは、VISA 、MasterCard 、JCB、AMEX、Discoverが共同で策定した、クレジット業界におけるセキュリティの国際基準ですな。強制力はありませんが、ある程度これに倣っておくべきものだと思います。
カード番号の流出事故・事件が起きた時にPCI DSSで重要になる(のに、そうなっていない)のは、下記の点です。
 ■カード番号は保管するなら(暗号化とか)判読不能にしる!!
 
 ■セキュリティコードは、たとえ暗号化しても保存したら絶対にダメ!
GLOBALDATA さん (ノ∀`)アチャー
サーバーにアタックされた方も被害者ではあるけど、セキュリティコードを保管してたのはアカンと思いますですぞ(カード番号も暗号化してなかったっぽいですしね)
これも、開発側にそういう正しい知識がなかったんだろうなって感じです。
想像ですが、オーソリ時にセキュリティコードが必要な決済代行サービスを使っていたんだと思います。
そのシステムで再オーソリするためにはセキュリティコードまで保存する必要があったんではないかと。
ちなみに、そういうときは、公開側でお客様が決済するときはセキュリティコード必須、管理システム側から決済するときはセキュリティコードなしで決済を通せるような決済代行サービスがありますので、そういうサービスを探して使うといいですよっと。
最後にまとめ。
文中に書きましたが、大抵のことは自前実装しなくても、探せば安全でやりたいことできる決済代行サービスがあるはずです。
料率が安いとか、そういうのも無視できないかとは思いますが、「使ったことある」とか「提案されたから」とか、そういう理由で安易に決めて、サービス開発すると痛い目に遭うかもしれませんよ?
「ウチのサイトやばいかもー」ってWeb担当者の方とか、過去に受託で開発したECサイトの決済まわりが危ないかもって思ってるエンジニアの方は早急にアレコレされることをおすすめ致します。
どーでもいいけど、ECの決済が複雑な絡んだ経理のシステムとか、返品交換の赤伝処理のシステムとか大好物なので(通常、弊社は受託業務やってないんで、そんな機会はないかもですが)関わってみたいですな。